さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

井上彪、健闘も敗れる 西田凌佑、決戦は二週間後

2024-04-22 00:00:21 | 関西ボクシング



昨日はDAZNのPPVは見ずに、午後からの六島ジムYouTube配信だけを見ていましたが、当然、情報は色々入ってきました。
あの辺のクラスで、元々パンチ力のある選手が3ポンド以上オーバーし、再計量せずリングに上がれば、そりゃ馬力やパンチ力の差が出るだろう、という感じの内容と結果だった、のですかね。

YouTubeにハイライトは出ていますが、さすがにアホらしいて見る気がしません。
それよりもジョン・ラミレスが負けたらしいので、それは見ようと思っています。DAZNにアーカイブが置かれるのを数日待つことになりますが。

しかしDAZNて、その時々の都合でやることがまちまちで、PPVのあとアーカイブ置いたり置かなかったりするんですよね。
ホント、こういうところ好きじゃないです。元々何かにつけて適当で、最近は財政も苦しいせいか、メインコンテンツのはずのサッカーにまつわる話でも、色々と不足が言われているようですが。




さて、住吉で行われたWBOアジアパシフィック、ライトフライ級タイトルマッチは、ジェイソン・バイソンが井上彪に判定勝ち。
数字上はけっこう接戦になっていて驚きましたが、内容的にはパンチの威力、精度、キャリアの差が如実に出ていて、バイソンのクリアな勝利でした。

ジェイソン・バイソンは、山中竜也を倒した試合では右アッパーの強打が光りましたが、改めて見るに、アジアパシフィックの王者、というには少し力不足の選手でした。
それは先日のタノンサック・シムシー、ミエル・ファハルドの試合と比べれば、誰にでも分かることだと思います。
まあ、細かいことを言わずとも、ぱっと一見した感じで、説得力が違うというか、納得感がないというのか。

とはいえ、キャリアがかなり違う相手に、井上は5戦目の選手としては健闘したとも思います。
ただ、バイソンを本当に脅かす攻撃というのは僅かで、ボディブローのヒットも実況解説が言うほど、強く深く打ち込めていたかというと、質量ともに不足あり。
それに倍するヒットを下に上にと返されてもいました。
終盤、8回と9回は取ったかと思いますが、それ以外、どの回が井上に行ったものか、正直よくわかりませんでしたね。



エマヌエル・ロドリゲス戦を二週間後に控えた西田凌佑は、リング上でミット打ちなどを披露していました。
これを公開練習に代える、ということなのか、別にジムで取材に応じるのかはわかりませんが、それもひとつの方法なのかもしれません。
調整としては一番大事なときではないかと思います。見た感じ、顔色は良さそうでしたが。

何しろ相手が相手だけに、予想と言えば不利になりますが、少しスピード落ち加減、ちょっと打たれるようにもなった上に、試合間隔も空きがちと、不安を言えば言えるロドリゲス相手に、サウスポーの西田が長い距離を維持出来れば...という期待も、当然持っています。

東京ドームの2日前に、こちらはこちらでかなりの注目カードです。ドームのラインナップと比べても見劣りしない、と言えるでしょう。楽しみですね。


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6 コメント

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Unknown (R45ファン)
2024-04-22 13:38:02
これまで日本のリングでもどう見ても階級差ある選手を契約体重と称したハンディキャップマッチやったり、最近だとカネロ対チャーロがありましたが、仮にもタイトルマッチで平然とオーバーしたのをアドバンテージとぬかす馬鹿は初めてでしょうかね。ボクシングへの完全な冒涜です。
だいたいタンクのボディで情けなく倒れたこんな奴が未だに人気あるのは理解不能です。

さて、井上くんは最初のピンチをよくしのぎましたが、パイソンがもっと正確にやれば序盤KO負けだったでしょうね。ボディで露骨に止まりましたが、名城さんも鈴木さんも言っていた通り、ポイントに繋がっていないラウンドが多数でしたね。スタミナ切れたら切れたなりの戦いをできるパイソンが一枚二枚上でした。最終ラウンドもあれはダウンでしょう。
だいたいWBOアジアが10回戦?そういうのありなんですかね。12回戦できないならそもそもタイトルマッチとしてやるべきでなかったと思います
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Unknown (海の猫)
2024-04-22 15:30:48
WBO-AP で10回戦って今までもありましたっけ。どちらでもいいのですかね。それもどうかと思いますが。井上は健闘ではありますが、5戦目でアジアタイトル挑戦するような特別な選手にも見えず。六島は早期や勝算の高くないタイトル挑戦が多い印象で、太っ腹というか資金潤沢なのですかね。来月の西田も、あの規模の興行で30万ドル出せるって凄いですよね。
西田は長身のイメージが強いですが、見たら170cmなのですね。ロドリゲスとさほど変わらない。距離は遠いと思いますが、ロドリゲスにしたら、むしろバッティングの心配がなくやりやすいかもと思ったり。

DAZN のメインは、自分もハイライトすら見る気せず。向こうではファンのみならず、記者や識者と呼ばれる人たちまでこの試合と勝者を称賛しているのを見て、ボクシングを見るのが馬鹿らしくなってきました。どうやら彼らは、おかしくなったと笑われ、勝てるわけがないと思われていた SNS スターの大番狂わせに酔いしれているようで。向こうの人たち好みの「ドラマ」なのでしょうね。今回の件はボクシングの根幹を揺るがす話で、少しずつ冷静な意見も出始めているようですが、彼らがことの大きさに気付くのはまだ先なのでしょう。取り返しがつかなくなってから慌てても遅いのですけどね。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2024-04-22 19:52:59
>R45ファンさん

今までの例も、心根自体は同じと言えばそうでしょうが、はっきり言いましたね、ライアン。恥を知らない奴は強いですわ。
今にして思えば、対戦時に不当なほどあれこれとライアンに枷をかけたと言われるデービスの陣営は、極めて賢明だったのでしょう。ほっといたら何しよるか知れたものではない、という。
パイソンは序盤から有効打がかなりありましたが、井上の闘志と体格に押され、粘られましたね。最終回は見返してはいませんが、いずれにせよ大勢に影響はないだろう...と思っていたら、判定が意外に接近した数字でしたが。
アジアパシフィックの10回戦は、選手の戦績が何試合までかで違うんでしたっけ。まあ、どうでもいい話ではありますが。WBOランキング入りに相応しい試合があれば、若手の数段飛ばしチャレンジ、という試合もある。玉石混淆、ですね。


>海の猫さん

最近だと小林豪己も、挑戦時は10回戦でやってたような記憶あり、です。井上は体格と闘志でバイソンに競り勝ちに行った、という感じなんでしょうか。六島ジムが資金潤沢かどうか、発足当時はそうだったのかもしれませんが、今は何ともですね。頑張って興行続けているし、上位選手も出してはいますが。西田の世界戦はどういうことか、入札したんだから金額は出ているとおりのはずですが、出どころとか何やかやと言い出すと...。

アメリカの、或いは世界中の貧しい一定の層にとり、細かいことよりも金、持たざる者は何をしてでも得たいものを得る、というのはこれまでも同じでしたが、ボクシングに限らずあらゆるスポーツが拝金主義に染まる中、ルール無用の話が横行しています。制度上の不備を誰も改めようとしないし、肝心のジャーナリズムがまた、どうしようもないですね。最近のスターボクサーの専横について、批判的な見解があまり語られないところを見るに、彼らもまた拝金の時代を是としていて、そこから話がスタートしているんでしょう。利益を稼ぎ出すことを果てしなく求め続ける経済の世界と同じ論理を、そのままボクシングに持ち込めば、数ポンドの違いなど些事に過ぎないということでしょう。これほど愚かしく程度が低いとは...今回の件では、新鮮な驚きがありました。
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Unknown (月庵)
2024-04-23 00:32:15
件の試合もどきで、アメリカ及びアメリカ人における「ボクシング」とはどういう存在であるのかというのが白日の下に晒されたと言えましょうね。ルールのある競技などではなく、WWE等と同じただのショービジネスにすぎないし、ショービジネスに対しては真剣に向き合っているそうしたプロレス団体と同列に扱うこと自体彼らに対して失礼だとさえ思います。海の猫さんは度々ボクシングはこんないい加減極まる運営を繰り返したら取り返しのつかないレベルで失墜することになる、とおっしゃっていますが、少なくともアメリカにおいてはもう完全に悪貨が良貨を駆逐しきり『処置なし』という状況に成り下がっていると言わざるを得ないでしょう。何しろこのあまりにもお粗末で出来が悪く形式だけでもルールを守ろうとさえしない無敵の人の三文芝居に熱狂するのが、今のアメリカの「ボクシングファン」なのですからね。

少し前、井上は『崇高にして最も偉大な』アメリカのリングでこそ戦うべきである、という話が向こうから出て来て話題になりましたが、こんなものをお出しされたのでは乾いた笑いしか出て来ない話です。井上のアメリカでの戦い云々自体はそれこそ、井上対ロマゴンをラスベガスで実現させるべきだったが時期を逸した、コロナとその後の配信バブルによって完全にアメリカで戦う理由は失われた、というのが私の見解だったのですが……。
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Unknown (モノクマ)
2024-04-23 03:43:50
この試合までは、ビジネスによって戦うべき相手とすらやらない選手たちより、なんやかんや試合をしていくライアンのことを買っていたんですがね...
自分も(プログレイス戦で多少見直したものの)サイズを活かしたアウトボクシングとクリンチで塩漬けする上に、ロートル狩りも上手くできず、実績の割に実力に疑問符がつくヘイニーをあまり好きではなかったですが、さすがにこの試合でライアンを上げてヘイニーを腐すような考え方でボクシングを見ている人たちにはうんざりですね

また、ライアンは体重超過した割に当日計量の制限もなかったようで、ヘイニー陣営はライアンの状態も含めて舐めていたんでしょうね
ヘイニーは当日の戻しがえげつないことも有名で、一部の米国ファンにはそれが嫌われる要因でもありましたが、それがルール内でのヘイニーの武器でもあるのだから、試合後もうウェルター級の体でその階級でしかできないなどと言っているライアンの意図した体重超過には人一倍気をつけるべきでしたね
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2024-04-23 19:34:24
>月庵さん

いよいよ、行き着くところまで来たか、という感じがしますね。同感です。様々な専横を続けるスターのみならず、その周辺の様が決定的に堕落しているということが見えた、という意味で。しかし、本当にあちらのファンは馬鹿しか残っていないのか、という感じですね。
仰る通り、プロレスはプロレスの秩序を守って真面目にビジネスをしているので、比べるのも失礼ですね。ちゃんとしてはりますよね、こんな馬鹿みたいなものより、ずっと(嘆)。
井上に対しての一部の愚かしい見解については、正直あまりにも馬鹿が過ぎて、何も言う気になれませんでした。アメリカでもう試合してるし、見てないのかと。メイウェザーも地頭は本当に良くないと見えて...報酬の安いところへ行って試合しろ、と言っていることに気付いてもいないんですからね。ティモシー・ブラドリーはもうちょっと頭涼しいのかと思ってましたが、意外でした。


>モノクマさん

デビン・ヘイニーは私も好きな選手ではなかったですが、技量は確かなものがあり、まして今回のような目に遭って、それでもそういう見方をされるのか、と驚いています。また、これまでも再三思ったことですが、ウェイト制について、本当に軽く考えているのだなあと。しかし、昔のチャンピオンたちで、こんな真似した人、そんなにいなかったように思うんですけどね。やはり前日計量になってから、徐々に増え出した感じですかね。
その当日計量の有無については、いったいどういう条件で試合挙行が許可されたものか、不思議です。当日計量自体やってもいない、とどこかで見たような気がするんですが、両陣営の合意どうというのもそうですが、NYのコミッション何してるんや、という。JBCのことばかり悪し様に言ってますが、今回の件ではここが何もしていないも同然で、山中ネリー再戦の時のJBCより、まだ下がいたか、という感じですね。
ヘイニー陣営の試合後のリアクションも、理解し難いものがありますが...これは言えば、公正さなどハナから信じていない狢同士、今回はやられたな、という感じなんでしょうか。いやはや。
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