さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

壮大な構想、夢が広がる勝利 中谷潤人、1位アストロラビオをボディで一蹴

2024-07-21 05:05:45 | 関東ボクシング




そんなことで昨日のAmazonPrime配信は、短いラウンドのKO決着が続きました。
それは確かに、両選手の実力差の表れ、と言えるのですが、同時に、それぞれの試合に見るべきポイントがあり、見応えのある、印象的な試合ばかりだったように思います。


といっても、さすがにメインはあっという間でしたね(笑)。
中谷潤人、左ボディストレート、一撃で1位のビンセント・アストロラビオを初回に沈めました。

遠目の位置から右リードもあったし、左から入って突き放す、というのもあったが、基本、序盤は見る感じだった中谷。
しかし、そうこうしているうちにも、ちゃんと目のフェイントで上下に目配りをしていたのでしょうね。
最後の左ボディストレートは、アストロラビオにしたら、両手で、ヒジで受けられる、と思っていたのかもしれませんが、その下を綺麗に通って、衝撃が内臓に伝わる一撃でした。

正直、試合前はこの相手、勝敗自体が逆になるとは思わない反面、荒いし馬力あるし粘るから、長引くかも知れないし、その過程で「もたつく」感があったら嫌だなあ、みたいに思っていたんですが、蓋を開けたらこの通りでした。
まあ、強いんだからしょうがない、というのが結論になりましょうか。脱帽するしかありません。
バンタムに上げて二戦目ですが、コンディションは抜群に良いみたいですね。
5連続KO防衛の頃の長谷川穂積、パヤノを初回に右一撃で沈めた井上尚弥など、過去のバンタム級名王者の姿を思い出す、衝撃、驚きのKO防衛でした。



今後は井上拓真戦を希望、とのことですが、拓真がもし堤聖也の挑戦を受け、次に指名挑戦者となるであろうアントニオ・バルガスと対戦するとしたら、来年半ばか後半以降、ということになってしまいます。
堤戦と指名試合の間に統一戦を入れられるか、でしょうか。

AmazonPrimeVideoとしては、井上尚弥を独占できない(数試合に一回、という取り決めになっている?)以上、那須川天心が世界挑戦へと進む間の大イベントとして、中谷潤人を軸に、バンタム級世界王者や上位コンテンダー、その所属ジムに対し、どんなカードでも組むように要求したいところでしょう(出来れば西田凌佑も混ぜてあげてほしい...)。
そして、業界の側も、それには概ね抗えないのだとしたら、実現の可能性は大いにあり、と見て良さそうですね。
ただ、大橋会長にしたら、さすがに分が悪いと思うでしょうし、厳しい決断ではありましょうが。


とはいえ、それも業界全体の総意として、井上尚弥が次に東京ドームで闘うための相手として、中谷潤人を第一候補と見ているならば、今回の中谷は、前回以上に強烈な印象を残しましたし、これで井上拓真を下そうものなら、そうした情勢は決定的なものになるでしょう。
単に凄い試合だっただけでなく、今後に向けても壮大な夢が広がる、そんな勝利でした。


コメント (2)
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