さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

低調なスタートと言わざるを得ず 保田克也、TKO勝ちも不足あり

2024-01-10 10:53:23 | 関東ボクシング



ということで昨日は年始最初の国内試合、FODプレミアムでライブ配信ありました。
WBOアジアパシフィック、ライト級タイトルマッチがメインの興行でした。
簡単に感想です。



保田克也は岐阜ヨコゼキの佐伯瑠壱斗から2回、3回に続けてダウンを奪い、9回、目の周りの異常で佐伯にドクターチェックが入った後、左ヒットしたところでレフェリーストップのTKO勝ち。
しかし佐伯の健闘もあり、5回には右ストレートから返しの左フックを好打され、ダメージを受ける場面もありました。

これだけなら普通ですが、打たれた後の対応で、一発打ったらクリンチ、のみならずアタマを押しつける繰り返しが目に余り、見ていて良いものではなかった、という点は、批判しておきたいと思います。
その上、レフェリーはほとんど注意しないし、当然、減点もしない。大橋ジムの選手にそんな畏れ多い、ってことですかね。
保田はここをなんとか凌いで終盤、ストップ勝ちしたものの、試合後に眼窩底骨折が判明したという佐伯の、負傷の原因はパンチかアタマかどっちだったのか、という点も含め、評価できる試合ではなし。


フジの実況はWBOランクに入っているとか、世界を目指すとか色々言ってあげていましたが、言えば言うほど、画面に映る試合内容との落差がどんどん広がっていくばかり。
ああいうときは、ちょっと考えて控えるくらいの判断が出来んか?と思ったりも。

はっきりいって、何であれタイトルマッチ、チャンピオン、という言葉に釣り合うような試合ではありませんでした。
年始一発目の試合、低調なスタート、と言わざるを得ません。
まあ、きついようですがお客様はご存じで、場内の入りは極めて寂しいものでした。



ちなみに、大橋ジムが今年行うというライト級のトーナメントには、保田は出ずに今永虎雅が出る、という記事がありました。
この辺は、トーナメントの方向性がどういうものか、に左右されるのかもしれませんが...まあ、今日の試合ぶりを見るに、確かにタイトル持っているから優先されるべき、と保田について言うのは難しいですね。
で、他は誰が出るんでしょうかね。仲里周磨vs三代大訓の再戦が、一回戦で実現するか?それはそれで勿体ない気もしますが。




セミはスーパーウェルター級で日本王座を僅差で逃した、寝屋川石田ジムの中島玲が、72キロ契約の8回戦で、ミドル級の京原和輝に3-0の判定負け。
体格、距離の差はありあり。京原は手数をまとめて出す判断が出来て、連打のヒットでジャッジの指示を勝ち取った、ということか。
中島は臆せず間を詰めて、左のボディブローを効かせて下がらせるなど、優勢...と言い切れるほどに、さらに手数を出して畳みかけるには至らず。
しかし単発の有効打では中島か、とも。判定は微妙に見えました。「品質」を比べるならはっきり中島でしたが。
ただし、判定となれば、こういう見方もあろう、という納得をせねばならない...か?
うーん、という試合でした。


コメント (2)
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