さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

65秒、それも「勝負」した結果

2019-11-05 12:56:56 | 海外ボクシング



岡田博喜のアメリカでの3試合目は、初回65秒TKO負けとなりました。


DailyMotionで動画を見ましたが、初回早々、ジャブで探っていたところ、相手のハビエル・モリナが、下がると見せて、その場に巧く重心を残したバランスを作り、そこから放った右クロスをまともに食って、効いてしまったのが致命傷になりました。
岡田にしたら、来ない、届かない、と感覚で判断したパンチが来て、打たれてしまったのでしょう。
追撃されてダウンし、立ったがコーナーに追われて、最後は右カウンター、狙い打ち、でした。

本人のコメントは、敗北を実感していないというものでしたが、初回ノックアウトというのは、往々にしてそういう場合がありますね。
身体が温まらないうちに打たれた一打が、致命的なものとなり、あっという間に...という。

この結果ほど、両者に大きな実力差があったというわけでもないでしょうが、厳しい結果となりました。
しかし、国内なら大抵の試合で「勝つだろう」と思われた試合を、その通りに勝ってきた岡田が、米国のリングで一戦たりとも楽が出来ず、一瞬の隙が命取りになる試合を3つ続けて闘ったことは、かつての日本の中量級上位選手のキャリアと比べれば、本当の「勝負」をする機会を得たこと自体、恵まれていたのだ、とも言えます。

その「勝負」をした結果を見た。見ることが出来た。
そして、岡田博喜はそれを見せてくれた。
そのことについて、彼に対し、まず抱くのは何よりも先に敬意です。
かなうなら、結果にも恵まれてほしかったところですが...。


今後は厳しい道のりになるでしょうし、ことによるとこのまま、ということもあり得るのかもしれません。
再戦といっても難しいでしょう。条件さえ落とせば、試合の機会はあるのかもしれませんが。
国内シーンへの復帰、ということも含め、安易に期待を語れる状況ではなさそうですね。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする