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穴にハマったアリスたち

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(第21話)キミとアイドルプリキュア♪「とびっきり!キセキのユニゾン!」感想

2025年07月04日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第21話)キミとアイドルプリキュア♪「とびっきり!キセキのユニゾン!」感想

プリルンの記憶が戻りました。
「メロロンの願い(プリルンの願いを叶える)で戻るのでは?」とか「キュアアイドルを守るという願いなので、アイドルが苦しんでいたら契約不履行で代償が返還される」とかグダグダ考えていたのは、全くの見当外れでした。
歌え。歌えば戻る。本番組の特徴的な販促品であるお歌。それを歌えば戻る。素晴らしき回答。

もともとアイドルの定義は「周囲をキラキラにする人」です。
咲良さんはアイドルであらせられるのだから、歌えば当然キラキラになる。
単純明快でとても爽快です。テーマ的にも販促的にも極めて正しい。

とはいえ力技なのは確かだし、もっと前に歌っておけば解決したのか?との疑問も湧きはする。
それへの回答は「グミ」です。プリキュアグミ。(公式サイト

メロロン:
「これはうらないグミメロ」
「食べると美味しいメロ」
「でもそれだけじゃなくて」
「もしミラクル運がひけたら、奇跡だって起こるかもメロ」

そして引き当てるミラクル運。凄まじき説得力です。うらないグミでミラクル運を引いた。なるほど。奇跡だって当然起きる。子供向け販促番組たる「プリキュア」として完璧な展開だ。

もちろん単に「販促しました」でもない。
お唄は第1話の出会いの再現です。物語としても納得感とカタルシスがある。

グミについては、買ってきてくれたのはメロロンです。プリルンの幸せを願う彼女は、ちゃんと記憶を取り戻す方向で動いている。直接の動機は、奇跡を起こすのは咲良うたではなく私だ、という歪んだもののようにも見えはしますが、それでも「よし、うたを邪魔しよう」とはならないあたり、彼女の善性が見えています。

結果的に、記憶を取り戻すのに直接の役に立ったのは咲良さんの歌。でもグミの力の後押しがあったであろうことは、視聴者には分かる。ライバル心のあまりメロロン自身は気づいていないだけで、彼女は無能の役立たずではない。それをさりげなく伝えるグミ。販促の使い方が熱い。グミの力だけでパッと解決していないのも上手いバランス。

【背景2人】
物語的には存在意義がない蒼風さんと紫雨さん。普通なら痛ましい状況に陥りそうなのに、妙に目立ってる。
今回も「何もしないのかな?」と思わせておいて、今から田中邸に行ってみようと積極的に行動。そして結局は特には意味はない。いや、一応はメロロンにうたの本気度を伝えるといった役割はあるとはいえ、別に省略してもそんなに不自然ではないものな…。

普通に尺の無駄といえばそうなんですが、何とも言えない謎の味わいがある。田中邸を訪問するならプリルンとメロロンのケーキを持って行ってあげればいいじゃないか、その方が上がり込む口実にもなるしとか、あちこち詰めの甘さが見え隠れする。いや、田中さんの分のケーキがないことに気づいて、気まずいので持参しなかったのかもしれませんけど、それはそれで人数分買ってないのはどうなんだ。

特に蒼風さんは、考えて動いてはいても怪獣ゴッコ等に現れていたようにどっかズレてる。その辺の不可解な背景があるせいで、何やってても愉快です。ずるい。

一応真面目にテーマ的な観点で考えると、小手先の工夫を否定している?
前回のピクニックでもあれこれと策を巡らし、今回もケーキを買ったり訪問したりしている。が、そんなことより歌です。向き合って歌おう。
喩えるなら、赤ちゃんはただそこで笑ってるだけで尊いんです。手段や理屈はいらない。咲良母の語っている「うちの子って本当に可愛い」そのまま。
何かそういう圧倒的な承認だとかを企図してるのかもしれない。

【今後の行方】
過酷な労働環境に悩むザックリー。なぜか増員は雇ってもらえない。チョッキリーヌ様も来てくれない。
ギャグでやってるだけの可能性もありますが、かなり不自然に思えます。

チョッキリーヌ様は無能でも冷酷でもない。
一度とはいえ現場にも来てくれているし、体調不良のザックリーを気遣ってカッティーを出撃させる等、歴代幹部と比べてちゃんと管理職をしてくれています。今回もレア兵器を渡してくれた。
それなのに「追加は絶対に雇わない!」と妙に強調して断り、強引に単独出撃をさせている。

「縁を切るために、ザックリーが潰れるのを待っている」もしくは逆に「ザックリー(やカッティー)に特別な縁を感じているので他を入れたくない」等々、何かはありそうな気がする。プリルンの記憶復活のように、販促絡みだと嬉しい。

もう一つ、咲良父の言葉が微妙に引っ掛かる。
「子供は失敗してよい。大人になってから失敗しないように」はとても良い言葉だと思う。
後片付けを父がしており、この言葉には「失敗の尻ぬぐいは大人に任せろ」の意味も込められているように見えます。
逆サイドからの「大人も失敗する。ましてや子供は失敗して当然だから気にするな」も悪くはないのですが(具体例はすぐに出てこないものの、多分プリキュアさんでも何度かやっている)この場面では「大人になってから~」が好き。

ただ、じゃあ咲良さんのした失敗ってなんだ?がよくよく考えると分からない。

(1)プリルンにハートキラリロックを使わせてしまったこと?
→この場合、「もう弱いところは見せない」となり、第1話でできなかった生身のお唄による浄化の流れに繋がる。

(2)記憶を取り戻す数々の作戦が失敗したこと?
→試行錯誤して大人になった時に備える(同じ失敗をしない)といった意味があるので、「歌(に象徴される周囲をキラキラにする行為)こそ解決策である」と学んだことになる。

(3)生活に支障をきたすほどに落ち込んでしまっていたこと?
→何度も失敗して、その度に落ち込んでも、日常の失敗は親がフォローしてくれる。後ろは気にせず何度でもチャレンジしよう的な意味?

どれでも成立はしそうですけど、決め手がない。そもそも深い意味はないのかもしれない。
親子要素はテーマに関わってきそうなので、意識には残してみる。

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