Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

東急東横線に乗って。

2011-04-18 22:12:19 | 展覧会・建築・器
1年ぶりくらいに東急東横線に乗って連れ合いと出かけた日曜日、休日のどことなくのんびりしたゆるやかな雰囲気が漂う電車に揺られて学芸大学駅まで行った。
ここから徒歩約10分にあるギャラリー『宙SORA』を目指して案内状の地図を片手に歩いた。初めて下りた駅なので当然歩くのも初めての道、なんだか「おされな」西洋食器のお店だとか和食器のお店だとかが続いている。時々立ち止まってショーウィンドウを覗き込みながら歩いていく。
そうして遂に着いたギャラリー宙SORA。ここで開催中の織部を中心とした作品を多く作っている陶芸作家『木曽志真雄展』を見に行ったのだ。彼は織部を中心に作陶をされている作家さんで「木曽織部と言われる独特の世界を展開している」と案内状に紹介されている。
この日ギャラリーに入ると中には木曽さんその人がいらしており、ちょこっと(いや、たくさんか)お話も聞けて楽しかった。織部を中心にということだったが、灰柚の作品もあり、大きな鉢から小皿まで実にいろ~んな作品が並べられていた。こんなに多彩な色が出るんだ~!など思いつつギャラリーの中で静かにその色を湛えている食器を眺めていた。せっかくだし幾つかあった片口の小さな食器が素敵だったので、お薦めはどれですか、など伺いながら一つ求めた。お酒も、ドレッシングも、花だって・・・と何を入れても似合いますよ~、とのこと。色々、楽しめそうです。そして展覧会中の売り上げの一部は東日本大震災の義援金として日本赤十字社に寄付されるそうだ。
       
ギャラリーを出てそのまま都立大学駅まで10分ほど歩き『花と鉢のフェスタⅡ:震災支援の春のセール』という案内をいただいていたスペイン陶器の専門店『グラナダ』へ。ここは土日祝は普段は営業していないところなのだが、こういうセールの時には期間中無休で営業している。ただDMには「土・日・祝の来店の折には前もってお電話下さい」とあったので途中で電話していった。入口から広い店内一杯に陶器が所狭しと並べられ、鮮やかな色がそこかしこにこぼれている。花と鉢のセットが普通では考えられないくらいの安い値段で提供されていて、エニシダの黄色と鉢の黄色が見ているだけでいかにも元気付けられる感じがしてそれを選んだ。この花と鉢セットの代金は専用の箱が用意されていてそこに代金を入れ、全て日本赤十字社に送金されるようになっていた。
                
今度は都立大学駅から電車に乗って帰路につき、こうして4月のある日曜日はゆっくり暮れていったのだった。
コメント
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