Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

歌いながら踊りたいような・・・

2011-04-10 23:33:34 | 音楽
杉本ゆり氏による『ラウダを歌う会(10)』の講座を受講した。大震災後、初めての講座。この講座を初めて受講したのが2月26日だったのだが、それがはるかはるか昔のことのように感じられる。時の流れは不思議だ。この日は被災地から駆けつけたという方もおられ、こうして土曜日の一時を杉本氏の解説と指導でラウダとイムヌスが歌えることに感謝していた1時間半だった。
この日はNunc sante nobis(フランシスコ会固有イムヌス)、O Maria d'omelia(コルトナ・ラウダ9番)の2曲。イムヌスを歌う前に聖務日課、時課についての説明、そしてこの曲が時代が下がって何人もの作曲家の作品の中で定旋律として生き使われているという話など興味深く聞いていた。そして皆で歌う~♪ラテン語がなかなかすらすら出てこないので「おっと~!!」と心の中でわにゃわにゃしつつそして、ラウダ。先回の時にも素朴な歌の中に込められたパワーに打たれたが、今日の曲もそう。歌っているうちになんだか踊りたくなるような、言い換えるなら一種の高揚感を感じていた。何なんだろう、この感じ?凄いな、と素直に思う。
しかし、これらの曲をその当時、13世紀の人々は耳で聞き覚えて歌い継いできたわけで、つい目から入ってくる情報に頼っている自分がこの時代に生きていたとしたら覚えて歌えただろうか・・・なんて考えてしまう。もっと感覚研ぎ澄ませて生きるべしっ・・・なんてね。
友人とまたまたあれこれ話しながら、四谷から新宿まで歩いて(踊る代わりに!?)、こうして充実の一日が終わったのだった。

気付けば植木鉢の中で入間川の土手で拾った種から育ったくるみの木が今年も新しい芽を開いていた。力強い&美しい!!
         
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする