Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

チェブラーシカ/Чебурашка

2008-08-02 00:04:00 | 映画 た行
             *公式サイト
1969、1971、1974、1983年/ロシア/73分
全4話(わにのゲーナ、チェブラーシカ、シャパクリャク、チェブラーシカ学校へ行く)・デジタルリマスター版
監督:ロマン・カチャーノフ

ようやく劇場で『チェブラーシカ』に会えました!入口ではこんなにおっきな『チェブラーシカ』が迎えてくれました。そこへ『アンパンマン』を観終わった子どもたちがわーわー言いながら出てきてさかんに記念撮影してましたはて?まっ、気持ちはわかります、可愛いもんね思わず私も携帯で記念撮影~
            
主な登場人物はオレンジの箱に入っていた不思議な動物チェブラーシカ、動物園に「ワニ」として毎日勤めているワニのゲーナ、しょっちゅうなんだかんだとちょっかいを出し、意地悪をしている謎のお婆さんシャパクリャク。
約40年前に、それもソ連の時代に作られたとは思えない、その人形アニメーションの動きの滑らかさ、美しさ。童話だからこそ、の感覚が素敵に瑞々しく余韻がほっかりと胸に残る。そして、ただ単に優しいとか美しいというのではなく、誰もがどこかで抱えているそれぞれの孤独、寂しさ、他人との関わり方から、社会が抱える問題までさりげなく描かれ、それが今の時代と重なりいつの間にか現代と置き換えて見ていることに気付く。人が生きていく時の根本的な思いとか迷いとかって時間・空間を越えてもあまり変わるものではないんだと、しみじみしてしまう。散りばめられた会話の幾つもが、きらきらと輝きながら心に降ってくる。

ところで時間の関係で吹替版を観たのだけれど、いやそれも充分に楽しめたのだけれど、でもね、歌のとこは吹替えなくてもよかったんじゃないかなぁ。ラストシーンの歌は特に印象深くて公式サイトでロシア語で聴きなおしたもの。
コメント (4)
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