Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

作曲者に教えを受ける

2005-04-22 00:40:54 | 音楽
たいていの場合、私が弾いている作品の作曲者は既にこの世にいない。しかしその人は今いなくても、その作品は愛され、演奏される事によって永遠の命を持つ。でも、たまに作曲者にこの作品について聞いてみたいなあ、というかなわぬ思いを抱く事がある。

だけど幸運な事に、現在生きて、或いは最近まで存命であった同じ時代の空気を呼吸する作曲家の作品を弾けることがある。今、現代作曲家の作品を一番聞けるのはひょっとしたら合唱曲なのかもしれない。合唱祭の演目を見るとその感をいつも強くする。

昨日(20日・水)は高田三郎氏に合唱団員として直接教えを受けていた、という方との伴奏合わせで少しその時の話が聞けて楽しかった。音楽にはものすごく厳しい方でレッスン中はピーンと空気が張り詰めているのだけれど、いったんそこを離れるとユーモアのある愉快な方だったとか。なんかそんな事伺うと知ってる彼の色んな曲がより身近に、体温を持って息づくように思える。

そんな昨日の次の今日は、来る5月22日(日)の王子ホールでの「私の音楽遊園地~いとうたつこ作品展」のための合唱曲の練習日であった。(私は第一部、「お父さんが作った子守歌」のピアノ)いとうたつこ氏自身が棒を振るので、細部にわたって彼女の思いを直接伺えて、なるほどお!そうだったのね、ここはこう解釈するのね、などと新たな発見に感激。思いがけないフレージングに知らず知らずのうちに固定観念で解釈していることに思い至り、心をしなやかに持っていたいと願う。

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コメント (2)
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