三國連太郎さんが90歳で亡くなりました。25年前に自伝(文筆で生計を立てられていた時もあった)を読んだときも、その平明で簡潔な文章にも感動しました。
最近も佐野眞一氏(ルポライターで有名)が三國さんの聞き語りを行った評伝、「怪優伝」が出ています。
この評伝の一部を紹介すると、「飢餓海峡」の撮影裏話に話が及び、佐野さんは監督の内田吐夢のことを三國さんに聞いていました。
(内田監督は最後の主人公が海に飛びこむという有名なラストの撮影で)『「三國君、君が本当に海に飛び込んでくれんか」と船上で私に言うんですよ。監督が。「監督、それだけは勘弁してください」と私は言いました。なにせ、船から飛び込んだらスクリューに巻き込まれて死ぬかもしれませんから。』
そのあと、三國さんは内田監督は戦時中に満州映画協会に居たという話をします。その協会の会長が例の甘粕(大尉)で、終戦のときに甘粕は服毒自殺をしますが、その最期をみとったのは内田監督だったといいます。
三國さんの映画をこの際、また見ようと思います。「飢餓海峡」や帚木蓬生原作の「三たびの海峡」などなど。
「護憲+BBS」「どんぺりを飲みながら」より
名無しの探偵
最近も佐野眞一氏(ルポライターで有名)が三國さんの聞き語りを行った評伝、「怪優伝」が出ています。
この評伝の一部を紹介すると、「飢餓海峡」の撮影裏話に話が及び、佐野さんは監督の内田吐夢のことを三國さんに聞いていました。
(内田監督は最後の主人公が海に飛びこむという有名なラストの撮影で)『「三國君、君が本当に海に飛び込んでくれんか」と船上で私に言うんですよ。監督が。「監督、それだけは勘弁してください」と私は言いました。なにせ、船から飛び込んだらスクリューに巻き込まれて死ぬかもしれませんから。』
そのあと、三國さんは内田監督は戦時中に満州映画協会に居たという話をします。その協会の会長が例の甘粕(大尉)で、終戦のときに甘粕は服毒自殺をしますが、その最期をみとったのは内田監督だったといいます。
三國さんの映画をこの際、また見ようと思います。「飢餓海峡」や帚木蓬生原作の「三たびの海峡」などなど。
「護憲+BBS」「どんぺりを飲みながら」より
名無しの探偵