老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

自民党圧勝予想の背景

2012-12-06 22:54:53 | 選挙
昨日見た夢では、共産党が党名を変更して衆議院選で単独過半数の議席を得ていた。ところが朝起きて新聞を見ると、自民党が単独過半数を得る勢いとの報道である。一方の与党民主党は百議席を下回り、現職閣僚でも当落線上で苦戦しているとの報道は、首相が「嘘」をついて消費税増税法案を通した以上当然だが、自民党の圧勝報道だけは全く予想外であった。

公示前は自民党が比較第一が大方のメディアの予想であったが、この急変は何が原因であろうか。第一は日本維新の会が石原新党に変質して、石原+立ちあがれ日本の極右体質が色濃くなり、そのような危険な維新より自民の方がべターとの感情が有権者に芽生え始めたと言える。

次は野党第二党の「国民の生活が第一」が公示直前に解消され、「日本未来の党」になったまではよしとしても、小沢氏の顔が全く見えなくなり、無罪を勝ち得た小沢氏の反転攻勢に期待していた層の失望が合わさって、自民党への雪崩現象となったと思われる。

これから自民党への雪崩現象を食い止めるには、日本維新の会の代表に今からでも橋下氏が就くことと、未来の党では小沢氏がなりふり構わず幹事長か選対本部長に就いてメディアの前面に立ち、消費税増税反対理由をどのように有権者に伝えるかである。例えば消費税が5%増税されれば普通の家庭で年間10万円を取られ、10万円を定期預金の利息で補うには4億円の預金が必要で、それは普通の家庭には不可能であることなど、具体的に消費税5%の額を家庭内に落とし込み実感させることである。

新党大地の鈴木宗男氏は有罪判決を受け現在公民権を停止されているが、それでも法を守りながら精いっぱいメディアに出て党是をPR活動している。小沢氏はその姿を見習うべきであろう。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
厚顔の美少年
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正当な東京地裁のアスベスト判決

2012-12-06 19:38:01 | 民主主義・人権
5日に東京地裁は、建設現場でアスベストを吸いこんで被害を受けた建設労働者や遺族が国などに損害賠償を求めていた訴訟で、国の行政責任を認め損害賠償を命じる初めての判決をくだした、と各メディアは報じている。

http://www.asahi.com/national/update/1205/TKY201212050538.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121205/trl12120519510005-n1.htm

その判決要旨は、「国は事業者に罰則付きで防塵マスクを義務ずけるべきだった」、「建材に肺がん等を生じさせる等の警告表示の対策を採れば多くの被害を防止できた」と踏み込んだ判決である。

訴訟では原告と被告間に争点があり、その是非が審理されるのは当然であるが、今回の判決の背景には「行政は国民の税金で成り立ち、第一に国民の生命と安全を保護すべきは当然であり、行政府の不作為は許されるべきではない」という強い意思がみてとれる。失われつつある公僕の理念を問い正しているように思え、行政訴訟としては画期的な判決であろう。

一方原告側には損害賠償の範囲と程度に不服があると報じられているが、これも家庭生活が壊された事実がある以上当然である。公害裁判ではいつも線引きのあり方が問題となるが、因果関係を認める以上補償の程度に差はあっても、補償の範囲は被告側が立証できない限りすべて認めるべきではなかろうか。

「護憲+BBS」「裁判、司法行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
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