12月8日(土) 曇時々雨
食品庫
船倉にある食品庫は、大きく言うと常温庫と冷蔵庫と冷凍庫に分かれています。冷蔵庫と冷凍庫は更に小部屋に分けられて食品別に庫内温度の設定ができるようになっています。それぞれが荷崩れしないように工夫されています。食品庫と厨房は専用のエレベーターで直結されています。このエレベーターの途中に食材の搬入口があります。
...............................................................
世界覇権語
1941年12月8日、今から60年前に太平洋戦争が始まった。日米の戦争でありながら実際に戦場になったのは、ハワイ、ミッドウエイ、ガダルカナル、ラバウル、フィリッピン、サイパン、グアム、硫黄島、沖縄と太平洋の島々であった。これらの島々の多くでは現在では英語が使用されている。
英語はイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、インド、フィリッピン、シンガポールなどで話される。英語人口は世界60億人中およそ10億人だ。中国語、スペイン語、アラビア語と並ぶ最強言語だ。ロシア語、スワヒリ語、ポルトガル語が第2戦線だ。そして日本語やインドネシア語などの第3戦線が続く。
ピースボートの旅で感じるのは、英語とスペイン語とアラビア語をマスターしていれば世界1周で困ることが少ないということだ。船内の外国語講座で人気があるのは、英語とスペイン語だ。ロシア語の勉強も盛んだが、それはオリビア号の船員のほとんどがウクライナ人であるという特殊事情があるからだ。僕が不思議に思うのは、エスペラントの講座が船内で行われていないことだ。
英語は学術論文、通信、メディアなどで他の言語を圧倒していて、事実上世界の最重要語の地位を占めている。PC用語も英語で書かれることが多いので、今後ますますその地位を強化していきそうだ。言語は強力な政治性を内蔵している。言語は武器のようでもあり、貨幣のようなものでもある。宗教のようにある種のイデオロギーでもある。このまま成り行き任せで英語を世界標準語に指定することに何の問題もないのだろうか?
第1の問題は英語が言文不一致言語であることだ。スペルを覚えなければならないし、なんと読んだらいいのか分からない単語も多い。
第2の問題は、文法上の例外規定が多すぎることだ。複数形でも活用形でも必ず例外があるというより、例外だらけと言っても良い。
第3に、英語は世界覇権語で、民族の怨念がこもっていることだ。これは英語に限らず、スペイン語でも、フランス語でも、ペルシャ語でも同じことが言える。言語は通貨や暦よりも政治性を有しているからだ。結局新たな世界共通語を制定することがベストだ。
読書:「西郷隆盛」 猪飼隆明
食品庫
船倉にある食品庫は、大きく言うと常温庫と冷蔵庫と冷凍庫に分かれています。冷蔵庫と冷凍庫は更に小部屋に分けられて食品別に庫内温度の設定ができるようになっています。それぞれが荷崩れしないように工夫されています。食品庫と厨房は専用のエレベーターで直結されています。このエレベーターの途中に食材の搬入口があります。
...............................................................
世界覇権語
1941年12月8日、今から60年前に太平洋戦争が始まった。日米の戦争でありながら実際に戦場になったのは、ハワイ、ミッドウエイ、ガダルカナル、ラバウル、フィリッピン、サイパン、グアム、硫黄島、沖縄と太平洋の島々であった。これらの島々の多くでは現在では英語が使用されている。
英語はイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、インド、フィリッピン、シンガポールなどで話される。英語人口は世界60億人中およそ10億人だ。中国語、スペイン語、アラビア語と並ぶ最強言語だ。ロシア語、スワヒリ語、ポルトガル語が第2戦線だ。そして日本語やインドネシア語などの第3戦線が続く。
ピースボートの旅で感じるのは、英語とスペイン語とアラビア語をマスターしていれば世界1周で困ることが少ないということだ。船内の外国語講座で人気があるのは、英語とスペイン語だ。ロシア語の勉強も盛んだが、それはオリビア号の船員のほとんどがウクライナ人であるという特殊事情があるからだ。僕が不思議に思うのは、エスペラントの講座が船内で行われていないことだ。
英語は学術論文、通信、メディアなどで他の言語を圧倒していて、事実上世界の最重要語の地位を占めている。PC用語も英語で書かれることが多いので、今後ますますその地位を強化していきそうだ。言語は強力な政治性を内蔵している。言語は武器のようでもあり、貨幣のようなものでもある。宗教のようにある種のイデオロギーでもある。このまま成り行き任せで英語を世界標準語に指定することに何の問題もないのだろうか?
第1の問題は英語が言文不一致言語であることだ。スペルを覚えなければならないし、なんと読んだらいいのか分からない単語も多い。
第2の問題は、文法上の例外規定が多すぎることだ。複数形でも活用形でも必ず例外があるというより、例外だらけと言っても良い。
第3に、英語は世界覇権語で、民族の怨念がこもっていることだ。これは英語に限らず、スペイン語でも、フランス語でも、ペルシャ語でも同じことが言える。言語は通貨や暦よりも政治性を有しているからだ。結局新たな世界共通語を制定することがベストだ。
読書:「西郷隆盛」 猪飼隆明