11月29日(土)快晴
午前中はバスで、イタリア人が多く住む街ライカートに行った。道に迷って散々歩き回った。ピザを食べた後、バスを乗り継いでニュートラルベイに行き、海辺を散歩。どちらも坂が多い街なので、膝と腰が痛くなった。フェリーボートでシティーに戻ると、船着き場でシルクドソレイユのポスターを発見。ネットカフェでチケットを確保し、「トーテム」を観て深夜11時半に宿に戻った。
11月28日(金)快晴
今日のシドニーの日中の気温は30度を超える暑さ。ダーリンハーバーの宿から徒歩で、天文台→ロックス→近代美術館→サーキュラーキー→マーチンプレイス→タウンホール→中華街と1日中街歩き。マーチンプレイス付近の大通りを歩いていると、横道から鳥の鳴き声が響いてきた。小道に踏み込むと、頭上に沢山の鳥籠が舞っている。香港の男人街ではその昔小鳥の売買が盛んだった。男たちが飼い鳥の美声を競い合うのを通行人が輪になって聞き惚れていたものだ。
11月27日(木)曇時々雨
早朝4時起床。7時の飛行機に乗り、11時にシドニー着。寒い!数日前には40度を超える熱波が襲来したシドニーの今日の気温は18度。宿に荷物を預けると中華街へ。僕は防寒具を持参したが、ユミは夏物だけ。パディーズ・マーケットで2着500円の長袖を購入。1階にはアメ横に似た安物を扱う店が200‐300軒ひしめく。ここで僕は財布とリュックを買い、ついでに奥の青物市場でリュックいっぱいの果物も購入。むむっ、マンゴもパイナップルもケアンズより安いのはどういう訳だ?
11月26日(水)曇
明日の夜シドニーでミュージカルを見る。チケットはネット経由で既に購入済みだ。欧米でもアジアでもネット購入は常識だ。しかし日本ではネット注文はできてもチケットのプリントアウトができない。今年ネット経由で、日本の大相撲、プロ野球、Jリーグ、ミュージカル、美術展などのチケットを注文した。いずれも郵送、コンビニ、窓口での受取しかない。こんな不合理な国はない。東南アジアや南太平洋の島国以下だ。これでは2020年五輪を外国人は見物できない。
11月25日(火)快晴
リニアの最高時速は500キロで、品川-名古屋間(2027年完成予定)の所要時間は40分。現行の東海道新幹線の最短1時間28分から半分以下に短縮される。料金も現行の新幹線運賃(東京-名古屋の指定席で11,190円)に700円を加算した程度。さらに大阪まで延伸されれば、東京-大阪間(2045年完成予定)は67分。トンネルが87%。総工費9兆円。現行の東海道新幹線の乗車率は50%で、2045年に日本の人口は半減している。リニアの電磁波は遺伝子を損傷することが分かっている。
11月24日(月)快晴
海岸通りで綱渡りをする人が「トライ(やってみろ)!」と言う。柔軟性と平衡感覚に乏しい僕には無理だ。だ、だって間もなく70歳だよ。骨だってもろくなっているし、骨折でもしたら寝たきりになりかねない。彼は盛んに僕を説得するが、他国訛りがひどくてよく分からない。どうやら「渡ろうとする意志が大切だ」と言っているようだ。英会話には伝えようとする意志が大切だ。文章も、絵も、音楽も、舞台も、映画も、表現は伝えようとする意志が大切だ。
11月23日(日)快晴
オゾン層が破壊されている豪州は紫外線が強く、皮膚癌が非常に多い。僕は天候にかかわらず毎日、アパートのプールで1500m泳ぐ。決まって、プールが日陰になる午後4時にプールサイドに現れるので「Mr 4」と呼ばれる。毎週金曜日に青物市場で買い出しのついでに、決まってベトナム麺のフォーを食べる。だけど「Mr Pho」とは呼ばれていない。オレンジジュースも欠かさず注文するからかな?ベトナム麺の店は、ご主人がベトナム人、奥さんは日本人だから割箸が出てくる。
11月22日(土)快晴
日本に行って不便なのは携帯がSIMロックされていること。携帯事業者が自社端末を他社回線で使えないように制限しているので、日本でもう1台携帯を買って2年契約しないといけない。海外在住者はプリペイドは買えない。こんなバカな国は他にはない。総務省は、来春発売する端末から無料のSIMロック解除を義務付けるガイドラインをまとめた。しかし各社は抵抗している。「顧客囲い込み」による割高な通信料に鈍感な国民の意識改革も必要だが、無理かな~。
11月21日(金)快晴
豪州には白人だけではなく、黒人も黄色人も大勢住んでいる。だから街角で日本人を見かけても旅行者だとは思わない。OZは親切だから困っている人に声をかける。知らない人にも挨拶をする。そんな時に黙りこんだり、笑ってごまかすと、「知能が遅れているのだな」と同情の表情を浮かべる。英会話学校でも、学校で10年間も英語を習って来た日本人の成績は悪いので、頭の悪い民族だと思われている。「日本人は頭が良い」なんて嘘。途上国の就学率や識字率が低かっただけだ。
11月20日(木)快晴
日本でまだCDウオークマンが売られているのでびっくりした。CDは30年前の技術で、決して音質が良いわけではない。携帯に不便だし、あんな時代がかったものがデジタルと言われても…。ガラパゴス日本では未だに多くの音源がデジタル配信されていないので、CDを買うのか?いや日本人は読書や音楽を聴くよりも、本やCDを棚に並べることを好む。「ジャケ買い」という文化があり、本やCDなどを購入する時にジャケット写真やデザインの善し悪しで判断するのだ。
11月19日(水)快晴
NYの生活に疲れた中年男が、父の遺産の豪邸を処分するためにパリにやって来る。そこには90歳の老嬢が暮らしていて、仏の法律では彼女が死ぬまで豪邸は売却できない。詩情、エスプリ、ペーソス満載の喜劇。日本人の笑いや涙のレベルは底が浅いから、この映画は理解不能だろう。まさか「苦笑いする複雑な心境の主人公」とか、「フランス人の90%がこのシーンで泣いています」などというテロップを流すわけにもいかない。日本で公開の予定はない。
11月18日(火)快晴
米国ではオンラインカジノの隆盛によりカジノ市場が縮小。一方、マカオとシンガポールは絶好調。その驚異的な収益の80%を中国人VIPから得ている。例えばシンガポールのマリーナ・ベイサンズではVIPの預り金が8千万円。最低その2‐3%を一晩で賭けなければいけない。多くのVIPの真の目的は、中国本土から海外へのマネーロンダリング。日本にカジノを作っても、マネーロンダリングは難しいから、中国のVIPは来ない。ギャンブル依存症の日本人が足を運ぶだけだ。
11月17日(月)快晴
同じQLD州だが、G20サミットが行われている州都ブリスベンはケアンズの南2000㎞。東京と台北くらい離れている。昨日のケアンズの最高気温は31度だったが、ブリスベンは41度。ケアンズは熱帯だが、夏は雨期なので気温は高くはならない。合成写真の顔触れは、左上からアボット(豪)、プーチン(露)、オバマ(米)、キャメロン(英)、メルケル(独)、左下からルセフ(ブラジル)、習(中)、アブドラ(サウジアラビア)。
11月16日(日)快晴
豪州では11月に入るとクリスマスセールが始まる。市内で一番大きなモール、ケアンズ・セントラルにもツリーが飾られていた。ツリーの前にあるのは「サンタの仕事部屋」。12月になるとサンタが出勤して、子供たちを膝に乗せて写真撮影に応ずる。手前にあるポストは、サンタへの手紙を投函できる。気の早い子供たちが「サンタへのお願い」や「欲しいものリスト」を投げ込んでいる。我家では伝統的に、クリスマスも新年も祝わず、旅行に出かけることにしている。