1月31日（火）曇時々晴、雨
中国で流行しているのが肺洗浄旅行。休暇には空気のきれいな国に出かける。観光と肺洗浄のために中国から大勢の観光客が豪州にやって来る。ケアンズも中国人旅行客が溢れている。近場では韓国の済州島や日本。僕の故郷の青森にも今年は中国人旅行客が押し寄せた。「爆買いから田舎生活体験型に変化」と青森県庁は大張り切り。しかし観光の目玉がない。雪、温泉、新幹線、青函トンネル…？地吹雪ツアー、ストーブ列車もぱっとしない。どうやら一過性で終わりそうな気配だ。
1月30日（月）快晴
海辺の散歩道で車椅子に乗ったベリルお婆さんに会った。74歳の中国系OZでVUEアパートの住人だ。昨年10月に脳梗塞で左半身麻痺でベースホスピタルに入院中。ブリスベンに住む息子が見舞いに来て、ビーチに連れて来てくれたと言う。言語障害はない。右腕だけで進む車椅子に乗っていた。毎朝海で泳いでいたので筋肉質で器用に車椅子を操る。退院後はVUEに戻らず老人施設に入るとのこと。「VUEもビーチも大好きだったけど、1人住まいじゃね…」と寂しく笑った。
1月29日（日）快晴
近年急速にクルーズ船の大型化が進んだが日本は取り残された。日本船は2~5万トンだが大型船は10~20万トン。大型船は客室の多くはベランダ付きで広くて居住性が良い。船内設備も豪華。揺れが少なく快適。操船が容易で押し船なしで自力で離着岸できる。燃費が良く高速で航海ができる。乗客を多数収容できるので、小型船よりも料金を安く設定できる。海外の大型船の登場で、古くて小型で料金の高い日本船は次々廃船に追い込まれた。既に日本には大型船を建造する技術もない。
1月28日（土）快晴
国土交通省によると、クルーズ船で入国した外国人旅客数は2015年に初めて100万人を突破。2016年の旅客数は199万人で前年比で約8割増加し過去最高を記録。寄港回数は同39％増の2018回でこちらも過去最高。港湾別では1位博多、2位長崎、3位那覇の順。その他は佐世保、別府、鹿児島、八代。東京、横浜、名古屋は橋が邪魔で入港不能。乗客の大半は中国人。政府は2020年に500万人に増やす目標を掲げているが、観光客は、訪れても歓迎されない国は避けるから無理だろう。
1月27日（金）快晴
中国は今日から7日間旧正月（春節）の長期休暇。休暇中に海外を訪れる中国人観光客は推定600万人。ところがアパホテルでは全客室に「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」を否定する極右本を配置。著者はアパグループ代表の本谷外志雄で、安倍晋三を囲む「安晋（あんしん）会」幹部、小松基地友の会会長でもある。 中国からの抗議に撤去を拒否。中国では2017年冬季札幌アジア大会でアパホテルをボイコット。2020東京五輪までにはどうにかなるなどと安心はできない。
1月26日（木）曇時々雨
1770年4月29日にキャプテン・クックが初めて豪州に上陸して英国領を宣言。1788年1月26日に豪州初代提督アーサー・フィリップが率いる英国からの最初の植民地開拓団1350人が、11隻の船に分乗してシドニーに上陸。何故か1月26日が豪州建国記念の国民の祝日になっている。アボリジニにとっては先住地を奪われた日とも言える。祝日が火曜か木曜だと豪州経済は少しだけ停滞する。遊ぶことが生きがいのOZは飛び石の月曜や金曜に仮病を使って4連休にするからだ。
1月25日（水）快晴
虫歯予防のために水道水にフッ素を入れるのは世界の常識。50年の実績があり、安価な費用で効果は絶大。 医学界でもWHOでも安全性を確認している。しかし迷信やインチキ情報がはびこる日本では「フッ素有害」のデマが流れ、水道水にフッ素は入れていないので先進国には珍しい虫歯大国。ケアンズではボトル詰め飲料水が環境と歯に悪影響を及ぼすので、濾過した水道水を詰めることを奨励し新型水飲み場を増設中。濾過機ではフッ素は除去されないから安心だ。
1月24日（火）快晴
日本では夏になるとセミの声がうるさいくらい聞こえてく。ケアンズは驚くほど木が多いが、セミの鳴き声をあまり聞かない。セミは日本に30種、豪州には200種以上いるらしい。博物館の標本を見るとペンキを塗ったようなカラフルなセミもいる。海辺の丘を歩くとセミの抜け殻が無数にある。だけど鳴き声は聞こえない。たまにセミが大発生して網戸にたくさん留っていることがある。それでも鳴き声をあまり聞かない。豪州のセミはうるさく鳴かないようだ。
1月23日（月）快晴
動物では…コイ（鯉）、ヒトスジシマカ（一筋縞蚊）、キヒトデ（黄海星）など。植物では…ワカメ（若布）、イタドリ（痛取＝スカンポ）、クズ（葛）など。ワカメを食べるのは日韓だけで、他の国では厄介な海草だ。鯉を食べるのはに日中韓、他の国ではリリースするので巨大化する。豪州では鯉を飼ったり、リリースを禁じている。豪州で野生化した鯉は赤くなるので金魚だと思われてたり、髭があるのでナマズの仲間と勘違いする人も多い。在来種への食害が深刻だ。
1月22日（日）快晴
1876年にテーブルランドで金が発見され、金の積出港として急ごしらえで造られたのがケアンズ。豪州自体が230年足らずの若い国だが、この街は140年の歴史しかない。シティープレースにある博物館は主として市の歴史を展示。1年前から改装中だったが間もなく工事が終わりそうだ。改装前の博物館は展示物の中心は開拓時代のピンぼけ写真。開墾地で捕えたニシキヘビを抱えた開拓団の記念写真が多かった。1907年建造の建物は立派だが、内容も充実して欲しい。
1月21日（土）快晴
西のテラスの軒天に鳩が巣を作り始めた。数日前から1日中鳩の鳴き声がするので厭な予感がしていたが、テラスに出てみて驚いた。テラスの床が糞だらけ。日本と同じでキジバトは「デデッポウ」と鳴く。鳴き声も良く夫婦仲も良いが、大食漢らしく糞害が甚大。豪州では卵やヒナがいる巣の撤去は禁じられている。それに我家では西のテラスを物干場にしている。早速デッキブラシで金属製の軒天を叩いて追い払った。1週間は鼬ごっこを覚悟の上だ。
1月20日（金）快晴
昨夜8時半DVDで邦画観賞中に網戸を揺らす音。テラスに出てみると怪我をしたらしいオオコウモリが網戸を這いずり回っている。オオコウモリ来訪は今週2度目だ。小型コウモリは顔は醜くても可愛げがあるが、こいつは顔は美形でも歓迎できない。手拍子を打って追い払おうとすると歯をむき出して噛みつこうとする。噛まれれば狂犬病、破傷風、ヘンドラウイルス病など命にかかわる。懐中電灯を点滅させたり、防虫スプレーで撃退を試みたが無効。だが朝には姿を消していた。
1月19日（木）快晴
トランプがいよいよ大統領に就任する。米大統領は世界一の権力者。「日本の首相は日本国民に選ばれるのではなく米国大統領に選ばれる」と世界では囁かれている。トランプに大統領の資質があるか否かよりも、彼の人間性が疑問だ。権力を振りかざせば誰もが服従すると信じて、やりたい放題。人種差別、宗教差別、性差別は平気だ。メディアを敵視し、身辺を身内・側近で固める王朝政治。暗黒時代が襲来しそうだが、知性の欠如と驚くべき下品さから短期失脚するかも。
1月18日（水）快晴
40年前に下北で3隻のボートを所有。陸奥湾、津軽海峡、太平洋にボート小屋を設置して大物釣りをした。日本は海辺は揚船設備が少なく、道路も狭くて船の牽引は難しい。豪州では金持ちでなくてもボートを所有できる。5ｍ以下の小型船舶は自宅に置いて、トレーラーで牽引して、ビーチの斜路で海に降ろす。ケアンズはどこのビーチにも立派な斜路がある。ボートのオーナーは大体が釣りマニア。日本では想像もできない大物を釣る。釣った魚はリリース。食べる人はいない。
1月17日（火）快晴
福島原発には大量の地下水が流れ込んでいて、これを止める作業はすべて失敗している。現在海洋への放射性物質の垂れ流しは、放射性セシウムだけで一日当たり約200億ベクレル。汚染は東に拡散し米西海岸に接近している。北海道、東北、関東で獲れた以下に掲げる魚は特に危険だ。スズキ、カスベ、メバル、マダラ、カレイ、ヒラメ、クロダイ、アイナメ、イカナゴ、タナゴ、カサゴ、クロウシノシタ、ソイ、カジカ、サクラマス、ニベ、ホウボウ、ホシザメ、アナゴ、コチ、マツカワ、サヨリ…。
