3月31日（水）曇時々雨
世界中のデータを集めてデータベース化するサービスNUMBEOでは、医療や治安、生活コストなどの指標を比較し、最も住みやすい国ランキングを公表している。ベストテンは、①スイス、②デンマーク、③オランダ、④フィンランド、⑤オーストリア、⑥豪州、⑦アイスランド、⑧ドイツ、⑨ニュージーランド、⑩ノルウエイ…。以下エストニア（11位）、韓国（12位）、アメリカ（15位）、日本（17位）、カナダ（20位）、イギリス（21位）、アラブ首長国連盟（24位）、中国（65位）と続く。
3月30日（火）晴
日本と中国の技術格差は？現場労働者の能力から先端産業技術まで今や中国の方が日本を上回っている。一体なぜ日本と中国の技術力は逆転してしまったのか？製鉄、船舶、家電はほぼ全滅。工作機械、スマホ、PCは絶滅寸前。今後は産業ロボット、自動車、電池へとドミノ倒しが波及する。中国の官僚は理系出身者が多く、ITを含む各産業の構造や技術について一定の知識を持つ。日本の産業支援策は、ひたすら中小企業支援で、新規事業の投資に消極的。ドローン、EV、AI、5Gといった新技術や産業=「「世界で稼げる技術」を支援対象とすべきだ。
3月29日（月）快晴
公海上（陸地から約22km以上離れた海上）では旗国の法律が適用される。例えばパナマ船籍ならパナマ国法が適用。船長は警察権を持ち、反乱、密航者やテロリスト、海賊には武力で対処する。ソマリア海域は海賊多発地帯。機関銃やロケット・ランチャーなどで武装した海賊は、銛とロープのついた捕鯨砲を甲板に撃ち上げて、ロープを昇って侵入する。船室の窓は数日間鎧戸でふさぎ、乗客は甲板への出入り禁止。主として甲板員から選抜された武装班が甲板の手すりに鉄条網を設置して、昼夜交代で最大警戒態勢。普段から射撃訓練も怠らない。ところで今日は満月=大潮だから座礁船には離礁のチャンスだ。
3月28日（日）曇後雨
友人の中国系OZの税理士（37歳）は、中国には戻りたくないと言う。理由は中国の1京円の累積赤字。株価、株価は2007年をピークとして現在は半値、株投資熱は完全に冷めた。それに代わるのが不動産投機だが、それも30％弱下落。不動産バブル崩壊で、民間企業の倒産に続いて国営企業の倒産が続いている。1000兆円の負債を抱える高速鉄道網は、北京-上海、北京-広州以外は赤字。米国のGAFA（グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン）と並ぶ中国のBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ）は、明確な理由なく中国政府により潰されている。失業率が増大し、賄賂・汚職の横行する中国に未来はあるか？
3月27日（土）晴
全長2.9mと日本の軽自動車より一回り小さいが、驚くべきはその値段。最も安いモデル（冷房なし、電池容量9.3kWh）で48万円。冷暖房完備で51万円。電池容量13.9Whで60万円。最高速度は100㎞。家庭用の電源で6時間充電すれば120㎞走行可能。燃料費もガソリン車の10分の1。一充電航続距離は9.6kWhグレードが84km、13.9kWhグレードが119km。発売から20日間で1万5000台を完売し、さらに予約が5万台。米テスラに次ぐ世界第2の電気自動車メーカーにのし上がった。日本のコンパクト電気自動車が300万円超だから衝撃的な価格だ。
3月26日（金）晴
3月23日スエズ運河で日本所有の全長400ｍ、全幅59mの巨大コンテナ船が座礁し、通行不能となっている。少なくとも100隻の船がスエズ運河で立ち往生。「怪我人や海洋汚染は今の所確認されていない」とメディアは報道しているが、この事故で世界の石油価格に影響が出ている。船の所有者である日本の会社と保険会社には数百万ドル規模の損害賠償が請求される可能性がある。スエズ運河の海底は砂だし、油の流出がないようだから離礁は容易だろう。
3月25日（木）快晴
中国が順調な経済発展を続けているとは、現地を検証すれば信じられない。中国政府発表の経済指数も、経済学の原理から大きく外れている。中国の農村地帯に行ってみると、人民の60％以上が貧困層で、幽霊ビルが乱立し、デモ・スト・暴動が頻発している。不動産バブルの崩壊し、地方政府は経済破綻し、格差が拡大している。「一人っ子政策」で少子高齢化が進行中。国有企業の多くは倒産状態だが、中央政府はアリババなど民間企業を潰して、私腹を肥やそうとしている。
3月24日（水）晴
全豪オープンテニスで13人のコロナ患者が発生して以来、豪州の新規患者はゼロ。しかし国民と外国人への行動規制は厳しい。根が真面目なOZは粛々と規制を順守し、大きな混乱はない。少し問題なのは、スーパーの野菜・果物不足。白菜、キャベツ、カボチャ、スイカ、パパイヤなど大物が消えた。原因はワーホリの入国規制。農園には野菜・果物が溢れているが、日韓などの若者がいないので収穫できない。リタイアした高齢者の援農部隊を結成出来ないかな？
3月23日（火）快晴
豪州には火山も地震も原発もない。災害と言えば、サイクロン、旱魃、熱波、山火事、水害が、毎年どこかの州を襲う。3月21日から豪東南部では「50年に1度の大雨」の豪雨が続いている。NSW州では洪水によって約1万8000人が避難。州都シドニー周辺や隣接するQLD州の南東部などで河川やダムがあふれた。豪気象庁によると、一部の地域では降雨量が1000ミリにまで達した。当局は、降雨は向こう1週間続く見込みだと述べ、住民に警戒を呼びかけている。
3月22日（月）快晴
豪州北部原産で、ケアンズ市の花。例年は夏から冬にかけて2－3度咲く。それが今年の夏は一度も開花を見なかった。同じ時期に、ゴールデン・トランペット（低木）、ゴールデン・ペンダ（中木）、ゴールデン・シャワー（高木）の3種の金色の花が咲くが、他の2種は見事に開花。ペンダが咲かなかったのは冷夏が関係あるかもしれない。僕は古傷が痛むので、極力冷房は使わない。今年の夏は本当に過ごしやすかった。まだ油断はできないが、サイクロンも上陸しなかった。
3月21日（日）快晴
モールにある高齢理容師6-7人で運営するバーバーの客の大半が高齢者男性。カット料金は成人が2400円だが、65歳以上は1800円。担当理容師（個人事業者）に1000円入り、店側が800円徴収。熟練理容師は1時間4人をカットするので、1日3万円、1か月60万円稼ぐ人もいるらしい。しかし高齢理容師たちはそんながむしゃらに働かない。働くよりも人生を楽しむことを重視するお国柄だ。週3日勤務して残りは趣味のガーデニング、あるいは長期休暇の旅行などで人生を謳歌している。
3月20日（土）快晴
定年制が法で禁じられている豪州でも、50歳でリタイアできた人は「人生の成功者」と呼ばれる。
OZは義務教育で「ハッピー・リタイア学」を学ぶ。遊んでいるのが嫌で80歳過ぎても働いている人もいる。大型スーパーでは、老人は力仕事ができないので、苦情承り係やレジ係。苦情は本当によく聞いてくれるが、容易に解決に至らない。老人担当のレジは長蛇の列。商品を買い物袋に放り入れず、底から丁寧に並べてくれる。おまけに世間話のサービスまで。僕には急ぎの用事はないから、お婆さんのレジに並ぶ。
3月19日（金）曇時々雨
10年後に日本は三流国家になっている。温暖化で砂漠化が進行。災害列島日本は異常気象で食糧危機が常態化。AI/ITに馴染めぬ大半の日本企業が消滅。科学教育の崩壊で、日本の大学はアジアでも下位ランク。これは当然の成り行き。本書で唯一注目に値するのは社会保障費増大と熟練労働者不足の対策として、「90歳定年制」の導入。税金を食う人間を税金を払う税金を払う人間に転換。しかし英豪加などでは高齢者差別=定年制が法律で禁止されている。
3月18日（木）晴
コロナ禍で各国の財政が悪化。どの国も揃って財政緩和。英ブリストル在住の13歳、エイミーの質問：「政府は必要な時にいくらでもお金を刷れるの？だとしたら、なぜ税金は必要なの？」米経済学者のステファニー・ケルトンは次のように回答：「インフレにならない限り、政府は必要なだけお金を刷って使って良い。財政赤字に悪影響はない。もしインフレになったら税金を増やせば良い」企業や金持ちはそれで救われるが中産階級は没落し、貧富の差は拡大する。経済学者はご都合主義者だ。
3月17日（水）晴
英国では「王室廃止派」も多いが、日本人の大半が「皇室に親しみを感じている」と回答。もしも国民が皇室批判をすれば、公安のブラックリストに載せられ、右翼から脅迫状が送りつけられ、命を狙われる。僕の身辺にも恫喝に屈して「皇室容認」に転向した友人も多い。日本国憲法は「国民は出自にかかわらず平等」と書かれているが、皇族は神道のトップに立つ超法規的存在。平民妃は側室扱いの「世継ぎを産む道具」。ファンタジーの世界のシンデレラや白雪姫とは真逆の差別と恐怖の世界だ。
