豪州落人日記 (桝田礼三ブログ) : Down Under Nomad

1945年生れ。下北に12年→東京に15年→京都に1年→下北に5年→十和田に25年→シドニーに5年→ケアンズに15年…

強制下船命令

2016-10-31 03:22:28 | ピースボート
10月31日(月)快晴
 
高橋君、古賀君、挟間君は僕を取り囲んで威嚇的に下船命令を宣言する予定だった。「帰りの旅費は自己負担。堀井先生の旅費も支払ってもらう」ところが直前に返却したニセ診断書で調子が狂った。「決して懲戒免職というわけではなくて…」当然だ。違法行為やりたい放題で、ばれた腹いせに解雇はありえない。彼らは情けない顔で言った。「だけど船は降りてもらいます」富松君の「神戸までお願いします」はウソだった。乗客の前で醜い争いは嫌だから航空券を受け取ったが、ケアンズまで30時間…。

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ローマの休日

2016-10-30 06:04:00 | ピースボート
10月30日(日)快晴
 
Y看護師はアラビアや欧州を観光して10日後にローマ外港のチビタベッキアで帰船した。僕はローマで強硬に下船することもできた。船医なしでは航海を続けられないからJGはギブアップしただろう。本当に下船すればJGは巨額の損害賠償を要求するだろう。僕にはJGに対抗できる資力があるし、正義はこちらの側にある。しかし乗客を人質にした駆け引きは僕の行動美学に反する。僕は乗船を続け、再び古賀君の干渉が始まった。セルフィーは寄港地で下船できないし、休みも取れない。

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サウジアラビア狂騒曲

2016-10-29 03:31:27 | オーストラリア
10月29日(土)快晴
 
小泉さんを重病人に仕立て上げて5日間の空騒ぎ。徹夜監視に僕も参加したが、酸素と監視装置は止めて隣室で寝ていた。小泉さんも絶え間ない機械音から解放されて束の間の安眠。それを目撃したA‐Y組が激怒して古賀君に御注進に及んだ。古賀君は「先生の診療方針はおかしい」と診療内容にまで介入。酸素も監視装置も不要なことは実証済みだ。「小泉さんは重症患者ではないのです」、「先生は近代医療に無知だと皆が言っている」僕を抜きに小泉さんの搬送計画が練られた。
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患者と看護師が暗黒国家に消えた

2016-10-27 00:23:32 | ピースボート
10月27日(木)快晴
 
小泉さん(仮名)とY看護師が消えた。 9月12日船は予定外のジェッダ(サウジアラビア)沖に投錨。小舟で救急隊が乗り込んできた。海運局関係者が写真を撮り、僕にも撮れと言う。何故だ?救急隊長は小泉さんと10分以上英語で話し合い、小泉さんを連れて小舟で去った。Y看護師も消えた。小泉さんは気管支炎だが救急搬送が必要な患者ではない。主治医の僕は紹介状も書いていないし、Y看護師にアテンドの許可を与えていない。一体何があったのだ?誰の命令なのだ?
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クールボディ

2016-10-26 01:34:23 | ピースボート
10月26日(水)快晴
 
1日の大半はベッド上の生活。まだ50mしか歩けない。毎日午前10時に車に乗せられてマッサージ屋へ。日本人経営なのでオイルマッサージが1時間6000円と格安。店の名がクールボディー=冷え切った体?厳寒のレイキャビックで山本君 、古賀君、挟間君に強制下船させられ身障者になった。富塚君も加害者だ。船に猫なで声の電話で「お願いですから神戸まで乗って下さい」と繰り返し、「2020年まで乗って欲しい」とのメールもよこした。しかしそれは彼の謀略だった。彼は報復に転じた。
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今回の乗船の任務

2016-10-25 00:32:57 | ピースボート
10月25日(火)晴
 
今回僕が船に乗った理由は、新造船が完成する2020年に向けたJG の体制改革。情実を排除した厳正な調査を行ったが、激しい抵抗にあった。そして極寒のレイキャビックで強制下船に処せられた。これまでの調査では、クリニックに限っただけでも不正が山積。不法行為を知った時に公務員や国家資格を持つ者には告発義務がある。僕も検察と運輸局船員労務官に告発が必要だ。告発しないと罪人をかばったことになり僕が処罰される。PB(ピースボート)を存続させるためにJG膿は出し切る必要がある。
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船内クリニックの命令系統

2016-10-23 09:12:43 | ピースボート
10月23日(日)快晴
 
アンドレスはコスタリカ出身の20代の医師で400人の乗組員担当。医師免許取得後すぐに船医になったので極めて心もとない。診療に自信がないが僕に聞くのは恥とY看護師に相談する。 僕は1000人の乗客担当だが1航海ごとの契約社員。クリニックの責任者は常勤のアンドレスで、寄港地での検疫対応や船長への各種連絡は彼の任務。陸の病院への患者搬送も彼を通して船長に報告する。すると決まって古賀君から「アテンド(付添い)はY看護師でお願いします」とキャバクラのような注文が入る。
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医師が未熟でも罪は軽くならない

2016-10-22 00:07:09 | ピースボート
10月22日(土)快晴
 
未熟な医師や看護師は判断ミスを起こしやすい。若いから、未熟だからといっても(逆に老医師だからといっても)医療事故を起こせば責任は熟練者と同等に追及される。だから医師も看護師も資格取得後は数年間、研修体制の整った大きな病院で切磋琢磨を重ねることが必要だ。船医は高給がもらえると医大卒業直後に船に乗ると本人も乗客も不幸になる。船医は内科系が良いか、外科系が良いかと聞かれれば、内科診断学と救急医療の技術さえ持っていればどちらでも良い。それが臨床病理学医の僕の持論だ。
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「ウソをついてもシンガポールまで乗せろ」

2016-10-20 00:48:35 | ピースボート
10月20日(木)快晴
 
僕は長年ピースボートの活動を支援している。2001年からボランティア的に12回船医として乗船した。だが9年前に僕が乗船不可と判定した乗客をJGが無理矢理乗せるトラブルがあり、以来僕は乗船を見合わせてきた。今回僕はある筋からJGの体制改革の打診を依頼されて乗船した。しかしJGは9年前よりさらに劣化している。その昔には「ウソをついてもシンガポールまで乗せろ」 と言われていた。シンガポールまで乗船させればクルーズ費用は1円たりとも返済不要になるらしい。
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未必の故意

2016-10-19 10:32:48 | ピースボート
10月19日(水)快晴
 
8月21日Kさんが船内クリニック受診。片脚が腫れ上がって化膿、壊疽を起こしている。片脚切断や敗血症で死の危険もある。乗船前に提出していた問診票を見て驚いた。難病指定の膠原病の持病があり、僕が乗船不可と判定した乗客ではないか。Kさんは「私の遺影を撮ってください」とハウスキーパーにカメラを渡したが笑い事ではない。誰が乗船を許可し、船医の僕に隠していたのか?抗生剤の点滴を2週間以上続け、パリの病院受診後なんとか日本に戻った。まるで未必の故意の殺人未遂だ。

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月への階段

2016-10-18 07:01:20 | ピースボート
10月18日(火)快晴
 
ブルームで有名な「月への階段」はケアンズでも見られる。2日前の満月の階段は100点満点の70点。ピースボートは若者たちが学園祭的なノリで楽しく団結して行事を盛り上げる。ある種の軽薄さと連帯こそが正義なのだ。多数派から落ちこぼれてはいけない。真面目腐った批判者は憎まれる。ピ-スボートで実績を残した者がJGの社員に抜擢されるので、共通の体質を引きずっている。僕は多くの企業経営を体験して来たので、JGをみておや?と思うことが多い。世間の常識からずれているのだ。

 
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偽造診断書

2016-10-17 12:13:48 | ピースボート
10月17日(月)快晴
 
大人なら多少の不正は見逃すべきだと言われても同意できない。僕は不正義を憎む。そんなことを言うのは子供だと言われても、僕は子供のまま死んでいく。船を追放される朝に僕は乗組員事務所でパスポートや船員手帳などと一緒に健康診断書を返却された。2通?何故?よく見たら1通は偽造されたニセ診断書だった。こんな不正をした医師は医道審議会から医師免許停止処分を受ける。書かせたのはJGの「神戸のT」室長。「私がO医師に書かせた」と3度も自慢話を聞いたが、いつものホラ話ではなかった。
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ケアンズの青物市場

2016-10-16 09:36:10 | ピースボート
10月16日(日)曇
 
左脚はまだ痛むが胸痛は軽くなり20歩なら歩けるようになった。病気で倒れても食物だけは確保しないといけない。野菜スープ生活の再開だ。果物は重いから買わないで、人参、玉ねぎ、セロリー、白菜、ジャガイモを購入。欧州各地の市場で野菜、果物を漁ったが、あちらの店は小さくて少品種を少量ずつ並べている。対照的に豪州はダイナミックだ。ケアンズの青物市場には100軒もの店が軒を連ね、100種類の果物と200種類の野菜を並べている。スーパーで豆乳6パックも買った。

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MLC2006

2016-10-15 22:05:49 | ピースボート
10月15日(土)曇
 
左脚と胸の痛みでほとんど眠れない。僕は古い人間だから痛みは黙って耐える。乗組員の労働に関してはMLC2006という国際的なルールがあり、船員なら誰でも知っている。その第9条に「上司に異議を申し立てても報復を受けることはない」と書かれている。僕もそうだが、船内事務局長のH氏は海技免状所有者。日ごろ穏やかな風貌の彼も下船命令の理由説明を拒否した。僕は13歳から32年間ボクシングをやった。ダウンした時には8秒間、次の作戦を考えて立ち上がる。

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エコノミークラス症候群

2016-10-14 21:45:56 | ピースボート
10月14日(金)快晴
 
昨日の午後から左脚が痛む。今朝には腫れ上がって歩行が困難。僕にはレーノー病の持病がある。寒冷時に手足の血行不全を起こす病気だ。厳寒のレイキャビックで船を追放され、30時間以上かかってケアンズに戻ったのが左脚の疼痛と歩行困難の原因であることは間違いないだろう。船内で下船命令の理由を尋ねたが、立ち合いのH、KとT役員の3氏は説明を拒否。昨日高田馬場の本社の「神戸のT」氏に同じ質問のメールを送ったが、24時間過ぎた現在も回答はない。

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