7月31日（日）晴
世界人口は長く緩やかな増加を続けてきたが、産業革命を契機に18～21世紀に至るまで「人口爆発」と呼べるほどのスピードで急増した。人口爆発は、様々な不足をもたらす。食糧・住宅・用水・資源・医療の不足などである。結果として貧困がもたらされる。アジアやラテンアメリカなど多くの開発途上国では出生率が低下してきている。しかし中東やアフリカの出生率は依然高く、2056年にに世界の人口は100億人に達する。
7月30日（土）晴
生物が自分の内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向で「恒常性」とも言われる。ウイルスは生物ではないが、感染の戦略を有する。地球も「恒常性」の法則に従っているようだ。世界的な気象災害、食糧危機、疫病の蔓延は、人口爆発に対する地球の警告のようだ。人口増加は経済成長につながらない。WHOは今月24日までの1週間当たりのコロナ新規感染者数は日本が97万人と世界で最も多くなったと発表。
7月29日（金）晴
日本の年間交通事故数は3万件余り、うち65歳以上の高齢者運転による事故が5500件=18％を占める。事故の原因は、視力の低下、注意力・集中力の低下、瞬発力の低下、など加齢による身体能力の低下。政府では高齢者の免許返納を推奨しているが、過疎地など公共交通機関がない地域では、運転しないと生活ができないという理由で、返納者も頭打ち。70歳以上には高齢者講習、75歳以上には認知機能検査が義務化された。講習と機能検査は日本では3年ごとだが、豪州では1年1回の検診が義務付けられている。
7月28日（木）晴
レーガン元米大統領（享年93歳）は、ユーモアのセンス抜群。新自由主義を掲げ、米ソ冷戦を勝利に導いた。サッチャー元英首相（享年87歳）は「小さな政府」を掲げて、国営企業の民営化と規制緩和で不況にあえぐ英経済を再生。2人はともに認知症で没。バイデン現大統領は79歳。トランプ前大統領は76歳。2人とも認知症が忍び寄っているようだから心配だ。指導者は70歳が限界。プーチン大統領は現在69歳。立派な認知症に見えるけど…。
7月27日（水）快晴
65歳以上の高齢者の認知症有病率は16.7％、約602万人となっており、6人に1人程度が認知症だ。脳血管性認知症の有病率は治療法や予防法などの進歩に伴い年々減少する傾向にあるが、アルツハイマー性認知症は確実に増加している。認知症の中で最も多く、脳に異常なタンパク質が蓄積し、脳細胞に毒性を示すために起こる病気。進行を止める治療は現在のところ発見されていない。患者の平均余命は発症してから8年。
7月26日（火）曇
ロシアとウクライナの和睦を画策し、注目を浴びるトルコ。東欧と西アジアにまたがる国で、地中海と黒海とを結ぶ海峡を支配する地政学的に重要な国。人口8,434万人で99％がイスラム教徒。国土面積は78万平方キロで日本の約2倍。農業人口が40％を占め、食糧自給国家。石油は産出しない。軍事的にはNATO加盟国。ECへの加盟は果たしていない。三権分立で世俗主義の民主国家だが、世俗派と宗教保守派の対立で国内政治は不安定。
7月25日（月）晴
スピルバーグ監督が新鋭の映像技術を駆使して創出した「ジュラシック」シリーズの6作目。現代によみがえった恐竜たちの姿を科学的かつリアル、そしてスリリングに描いて、映画史に新たな地平を切り開いたメガヒット・シリーズの最終章。コロナ感染を警戒して、マスクと消毒スプレー持参。朝一番に入場したが、映画終了まで他の観客はゼロ。「ラッキー！」と叫びながら退場。ついでに散髪をして帰ろうかと行きつけの床屋を覗いたが、順番待ちの客が数人いたので、まっすぐ帰宅。
7月24日（日）晴
海外からの観光客は減ったが、国内の避寒客でケアンズは賑わっている。冬季は毒クラゲもいないので、避寒客は時々海水を浴びながら日光浴をしている。僕は朝夕の海辺でのジョギング・ウオーキングと、プールでの水泳が日課。海では泳がない。幼年時代の思い出は飢えと寒さ。小学校の薪ストーブは1日2時間だけ着火。厳寒期には全員が冷水摩擦、乾布摩擦をやらされた。寒さには強いはずだったが、50歳の時に15時間かけて津軽海峡の横断遠泳をやって以来、体の芯から寒さが抜けなくなり、70歳になってやっと元の体質に戻った。
7月23日（土）快晴
日本には18万2797の宗教法人が登録され、2億人以上の信徒がいる。宗教法人は原則無税で、お守りやお札の販売、お布施も無税だ。国民の宗教離れ、過疎化などで、20～30年後に教団数は半数以下になると予測される。そんな中で勢力を拡大しているのがスピリチュアル。教団は集金のための外部団体を作り、占い、気功、波動、風水、ホメオパシー、セラピー、健康食品、除霊グッズなどを、実店舗やネット市場などで販売。日本の霊感（スピリチュアル）商法の被害額は表面化しているだけでも1024億円。しかし行政も議会も見て見ぬふり。
7月22日（金）晴
ブリスベンの寿司店が違法な低賃金でワーキングホリデイの従業員を働かせていたとして、裁判所が店を運営する会社と経営者に対して3500万円の罰金支払いを命じた。豪州では外国人労働者の不足に悩まされ、「時給2300円で求人広告を出しても応募が全く来ない」という状態。東京都の最低賃金は時給1041円と豪州のおよそ半分。米国は州によって幅が大きいが、連邦レベルでは1200円と東京都とそれほど変わりがない。
7月21日（木）晴
日本の男性の平均寿命は81歳だが、健康寿命は72歳。女性の平均寿命は87歳だが、健康寿命は75歳。人生再終末の10年前後は寝たきりや認知症になる。オレオレ詐欺、スピリチュアル・宗教団体、リフォーム会社、高額商品の訪問販売員に老後資金を奪われる。「生涯現役」とか「80代で死ねるだろう」は甘い。PPK（ピンピンコロリ）は理想でも、YYD（ヨタヨタゴロリ）が現実。介護を要する高齢者は1000万人を超えている。日本には終末期の老人を守る制度がない。型通りの「就活」より、70代の元気なうちに「身じまいの作法」が必要だ。
7月20日（水）快晴
午後5時40分、西の山並み＝テーブルランドに冬の太陽が沈んだ。日没は午後6時01分だから、西の空は20～30分、黄昏（たそがれ）の薄赤い光が次第に消えていく。コロナ禍の単身生活も、すでに2年半を経過。ワクチンも4回接種した。ケアンズー成田の直行便が明日から再開されるらしいが、日豪両国ともBA5株が急増中。コロナがインフルエンザ並みに毒性が減少するまで、あと3年は必要だろう。単身でも家事や日常生活に不便はない。毎日ジョギングや水泳で体調も良好。しかし70代と80代では人生のステージが異なる。死より痴呆が怖いかな？
7月19日（火）快晴
昨日は国民の祝日の海の日。沖縄県久米島町真謝の沖合約50ｍの海岸で7月14日、30～50匹のアオウミガメの死骸や瀕死の個体が見つかった。鋭利な刃物で首の付け根などを刺されたとみられるカメもいた。地元の漁業関係者は「漁を守るために駆除（殺傷）せざるを得ない状況がある」と説明して、漁業者が今回の事件に関わっていることを認めた。海草を食べて天然もずくの生育環境を破壊し、養殖もずくが食べられる被害も発生しているという。ウミガメが漁の網にからまることも度々起こり「漁師はみんな困っている」と殺戮を正当化している。ウミガメよ、日本に行くな。
7月18日（月）快晴
田舎館村は田んぼアート発祥の地。水田をキャンバスに見立て、稲の色を使い分けて絵を描く田んぼアート。田舎館村では2会場で田んぼアートを作り、今年は「モナリザと湖畔」「縄文から弥生へ」の2テーマを展開する。コロナ禍のために一般公開は3年ぶり。「モナリザ」は19年ぶりのリベンジ。19年前の当時の「モナリザ」は遠近法を使ってない上、緑・黄色・紫の3色と稲の色数も少なかった。「湖畔」は国重要文化財に指定されている黒田清輝の日本画。設計にはドローンによる空撮やITを利用したのだろうか。
7月17日（日）晴
7月10日の参議院選挙で当選した自民党の井上義行議員が、旧統一教会から全面支援を受けていたことが発覚し、ネット上で驚きの声が上がっている。井上氏は、第1次安倍政権の時、首相秘書官をつとめた安倍元首相の側近だ。井上氏は旧統一教会の「賛同会員」になっているようだ。旧統一教会は全国に10万票を持っているという。全国比例で出馬した井上氏は、16万5000票を獲得し当選した。安倍元首相と旧統一教会との関わりが問われる中、選挙資金、運動員、車両提供、観衆の動員など、どれだけの自民党議員が旧統一教会から支援を受けているのだろうか。
