豪州落人日記 (桝田礼三ブログ) : Down Under Nomad

1945年生れ。下北に12年→東京に15年→京都に1年→下北に5年→十和田に25年→シドニーに5年→ケアンズに15年…

五能線の鉄橋

2017-07-31 08:16:05 | 青森
7月31日(月)曇
 
ユミの実家のすぐ横を小さな川が流れる。バイパスと旧道のコンクリート橋、五能線の鉄橋と計3本の橋が架かっている。旧道は滅多に車が通らないので静かだ。午後5時に「良い子は家に帰りましょう」と町内放送が流れる。山からサルが下りてくるとサル脅しの花火が鳴る。1日6‐8本ジーゼルカーが通る。鉄橋のすぐ横に踏切があり警報機が鳴り響く。時計がなくても田舎の住人は列車の通過で時を知る。40戸の小さな集落の老人だらけ。毎年少しずつ確実に人口が減少している。

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ワサオの1日駅長

2017-07-30 07:43:23 | 青森
7月30日(日)快晴
 
ユミの実家は深浦町の北はずれにあり、町役場は20㎞離れているので町の中心地に行く機会はめったにない。普段の買い物や通院は北隣の鰺ヶ沢町で済ませる。数日前に鰺ヶ沢駅で偶然ワサオを見かけた。青森県五所川原市と秋田県能代市を結ぶ五能線は地域の過疎化で廃線寸前。日本海の波打ち際を走る地の利を生かして観光列車「リゾート白神号」でかろうじて命脈を保っている。老犬ワサオも駆り出されて観光客と一緒にカメラに収まる。今日は鰺ヶ沢トライアスロンのため、普段乗降客の少ない駅も久々に賑わうだろう。

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ハスの花が満開

2017-07-29 22:37:35 | オーストラリア
7月29日(土)快晴
 
青森県平川市にある申賀神社は15000坪の広大な境内地を有し、中には「鏡ヶ池」と「見晴ヶ池」の2つの大池がある。鏡ヶ池は猿賀信仰の中心となる池である。池一面にハス(蓮)が生えていて、蓮根を加工した羊羹(ようかん)がの特産品。かつては「猿賀のウおよびサギ繁殖地」として国の天然記念物に指定されていたが1935年に繁殖が確認されなくなり指定解除された。睡蓮には輝くような美しさがあるが、ハスは上品さに欠ける。

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津軽三味線

2017-07-28 09:51:50 | 青森
7月28日(金)曇
 
黒石市には弘前藩の支藩があり、陣屋を中心に栄えた城下町。30年ほど前には山麓の温泉とこけしの町として売り出し観光客も多かった。市中心部には大きな商家や造り酒屋などが軒を連ね、強い日差しや吹雪をしのぐ「こみせ(小見世)」と呼ばれる江戸時代のアーケード通りが今も残り、伝統的建造物群保存地区に指定されている。古い商家の内部を改造したお土産屋で津軽三味線の実演を聴いた。聴衆は僕たちを含め6人しかいなかった。

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湿原と岩木山

2017-07-27 10:46:38 | 青森
7月27日(木)快晴
 
青森県の西海岸は日本海から強い西風が吹き、砂丘、埋没林、湿原が多い。海辺の丘陵地帯ではスイカとメロンの栽培が盛んだ。湿原では6月下旬にニッコウキスゲ、7月上旬にノハナショウブの群生が見られる。木道を巡り歩くとミズバショウ(水芭蕉)、モウセンゴケ(毛氈苔)、ネジバナ(捩花)、エゾスカシユリ(蝦夷透百合)、トキソウ(鴇草)、ミズチドリ(水千鳥)などが見つかる。期待していたほど観光客が来ないので木道が荒れているのが残念。遠くに岩木山(1625m)がかすんで見える。

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日本最古のリンゴの木

2017-07-26 06:46:42 | 青森
7月26日(水)快晴
 
ユミの実家から車で30分のつがる市のリンゴ畑に3本の古木がある。1878年(明治11年)に栽植された3本の苗木は国内で最古のりんごの木とみなされている 品種は「紅絞(べにしぼり)」2本と「祝(いわい)」1本3本の中で一番大きな木は樹高7.4m、胴回り3m、枝張りの面積が205平米。現在でも7000個以上の果実を実らせる。 通常リンゴの樹の寿命は40年ほどだが、この3本の樹は139歳。県天然記念物に指定されているが一般公開はされていない。畑の所有者が作業中に声をかけると見物させてもらえる。

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瞰湖台展望台からの眺め

2017-07-25 22:39:27 | 青森
7月25日(火)曇
 
十和田湖ウオークのファミリーコースは12㎞。子ノ口の遊覧船桟橋から歩き始め、前半6㎞は湖畔沿いの起伏のない道路を進む。10日前にカナディアンカヌーに乗ったキャンプ場を過ぎるとブナの原生林の中を曲がりくねった上り坂。湖面から183m登った頂上が瞰湖台。以前は休屋に行くには必ずここを通らないといけなかったが、20年ほど前にトンネルが完成し現在では車はほとんど通らない。展望台に行く観光客がたまに回り道をする。

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発荷峠展望台の眺め

2017-07-24 07:12:44 | 青森
7月24日(月)晴
 
十和田湖には数か所の展望台があるが国立公園の規制が厳しくて視界を遮る樹木を剪定・伐採することはできない。現在十和田湖眺望が可能な湖畔の展望台は御鼻部山、瞰湖台(かんこだい)、発荷峠、紫明亭展望台の4か所。その中で1番景色が良いのは発荷峠で湖全体を遠望できる。十和田湖西岸にあるので夕方の景色が抜群。かつては十和田山など外輪山の山頂からも眺望できたが、現在では登山道が荒れて登頂は困難だろう。

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十和田湖ウオーク

2017-07-23 20:47:11 | 青森
7月23日(日)雨
 
今年40回目を迎える十和田湖ウオークには過去3回参加したことがある。十和田湖1周50㎞、途中海抜1010mの御鼻部山を越す。十和田湖の標高は400mだから標高差610mでかなりきつい。今年僕たちが参加するのは12㎞のファミリーコース。標高583mの瞰湖台(かんこだい)を越すが標高差は183m。昨年10月にエコノミークラス症候群で歩行障害発症以来初めての長距離歩行だ。実は数日前に転倒して顔面打撲、鼻の軟骨を骨折している。

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焼山の石窯ピザ

2017-07-22 05:17:20 | 青森
7月22日(土)雨
 
奥入瀬渓流の起点の焼山に石窯ピザ屋がオープンしたと聞いて、立ち寄って昼食。ロッジ風の瀟洒な建物で内装も悪くはない。テラス席もあり、そこからピザを焼く作業を眺められる。しかし日本人は屋外席は嫌い。屋内はほぼ満席だが、テラスの客はゼロ。ユミと2人で3品を注文。パスタは普通、ピザはまあまあ美味、サラダはとても美味。だが日本人は何故スパゲッティーやピザが好きなのだろう?

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津軽金山焼

2017-07-21 09:45:25 | 青森
7月21日(金)快晴
 
陶器の芸術性は仏教文化の一側面を形造る茶道の精神に相通ずる簡素の美、無技巧の美、沈潜の美…なんて結構インチキ臭い。僕は宗教や精神主義に距離を置く。ところで平安時代の五所川原は須恵器製造が盛んな地域だった。須恵器は轆轤(ろくろ)で成形し、登り窯などで高温で焼く。金山焼は金山大溜池の底に沈殿した粘土と豊富な赤松を利用し、釉薬は一切使用せず1350度の高温で焼き締める手法。素人目には備前焼そっくり。

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奥入瀬渓流の大樹

2017-07-20 22:12:16 | 青森
7月20日(木)快晴
 
奥入瀬渓流トレッキングで動物にはあまり遭遇しないが、濃密な高木、灌木、下草、苔などの植物群には圧倒される。奥入瀬の高木にはブナ(橅)が断然多いが、カツラ(桂)、ミズナラ(水楢)、トチ(栃)、サワグルミ(沢胡桃)、イタヤカエデ(板屋楓)などの大樹も随所にみられる。落葉樹がほとんどで、常緑樹、針葉樹は少ない。従って春の新緑、秋の紅葉が見どころ。冬は多くの滝を眺めることができる。

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手作りの笹団子

2017-07-19 08:20:08 | 青森
7月19日(水)
 
3日前ユミの母は近所の友人と山へ笹の葉採りに出かけた。笹の葉は蒸して彩りを良くしてから冷蔵庫に保存。昨日は糯米(もちごめ)粉に砂糖を加えて丸め、短時間蒸して笹の葉で包む。僕の故郷の下北ではアンコを入れて丸めるが、余計な口出しは不要。ユミの母は2時間かけて30個以上の笹団子を作り上げた。熊野神社の祭礼のため隣近所に配るのだそうだ。

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竜飛岬

2017-07-18 16:37:31 | 青森
7月18日(火)晴
 
本州最北端の岬を見下ろす断崖にはガクアジサイが満開。沖では対馬暖流とオホーツク寒流が衝突する。僕が子供のころには津軽海峡は寒流に支配されていたので遠泳は不能。50歳になって温暖化で暖流が海峡まで北上するようになり、海峡横断の機会を得た。猛暑のため海上にガスが垂れ込めて対岸の北海道は見えない。眼下に竜飛漁港と村落が見える。362段の階段国道を下ると海辺はやはりゴミだらけ。日本の海は遠くから眺めるのが良い。
 
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高山稲荷の千本鳥居

2017-07-17 07:29:32 | 青森
7月17日(月)曇
 
今日は「海の日」、ただし海のない奈良県では「川の日」。訳の分からない祝日。ところで人口減少、経済衰退が著しい青森や秋田では生き残り策を模索している。観光開発やご当地グルメ開発などの安易な方策で良いのだろうか?僕は無宗教だが、ユミの実家から車で40分の稲荷神社を見物に行った。神社そのものの歴史は古いが千本鳥居は最近の増設。観光ガイド雑誌に載っているので、中国や他県からの観光客も訪れる。千匹のキツネ像も並んでいた。宗教のためより観光のため?青森県出身者として少し恥ずかしい気がした。

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