1月31日（金）快晴
中国政府が今年は大晦日を祝日にしなかったので、人民の春節休暇は6日間。中国各地からチャーター便が乗り込み、ケアンズの街角にけたたましい声が響く。プアーな日本人観光客が減ってもノー・プロブレム。リッチな中国人は豪遊をし、最後に金製品を大量に買い込んで帰国する。各国の侵略に苦しんだ中国人民は紙幣よりも金を尊ぶ。皆が金を買い漁るので、国内価格が海外価格よりかなり高い。豪州は世界有数の金産出国。中国人が殺到するわけだ。
1月30日（木）曇
今シーズン初めてサイクロンがケアンズ付近に上陸しそうだ。3日前から激しい雨が降り、強い風も吹いている。それでも僕はいつものように、プールで2000ｍ泳いでいる。明日は大潮なので海岸部や河口付近では洪水も予想される。僕のアパートは波打ち際から30ｍだが、海抜10ｍの丘の上に建っているし、僕のユニットは最上階の5階だから浸水の恐れはない。怖いのはスライドドアのガラスが割れること。テラスの家具を居間に移動した。
1月29日（水）雨
「中国の温家宝前首相一族が海外に資産2500億円」との報道。中国要人の海外隠し資産は、日本の国家予算90兆円をはるかに超えるらしい。「中国の金持ちは誰でもそうしている。非合法な金ではない」と開き直られたらどうする?日本の大企業や資産家も税金逃れに海外銀行口座を開設する。失脚した薄熙来前重慶市長の隠し資産は1兆円以上。海外カジノにはまり子会社の金100億円を流用して懲役4年の大王製紙前会長がとてもスケールが小さく見える。
1月28日（火）雨
ケアンズの景気が上向いてきたのか、カフェやレストランの新規出店が目立つ。しかし依然として閉店する店も少なくない。出店で目立つのは韓国人が経営する和食店。韓式和食も良いけどケアンズに韓国焼肉店が絶えて久しい、と思っていたらシェリダン通りに「Kimuch & Richy」が出店。屋内とテラス席があり、広くて清潔。味、ボリューム、価格も言うことなし。ただ僕たちの行った日は蚊が多かった。ケアンズではワニより蚊の方が怖い。
1月27日（月）曇
キャプテン・クックの豪州初上陸は1770年4月29日。最初の移民団上陸は1788年1月26日。独立は1901年1月1日。大学の職員や学生から、独立記念日を4月29日に変更要求の声がある。土地を奪われた先住民への配慮が表向きの理由だが、1月1日だと夏休み中で休日が1日損が本音らしい。昨日のオーストラリア・デーは、僕の住むビーチでは特に式典は行われなかった。ユリシス（オオルリアゲハ）が翅を輝かせて飛んでいた。
1月26日（日）快晴
「♪オーストラリアの人々よ 私達が若く自由であることを喜ぼう 私達は黄金の大地と富を苦労して得た 私達の故国は海に囲まれ美しく豊かな自然の恵に富んでいる 歴史のすべての段階でオーストラリアを前進させよう 喜びに満ちてさあ歌おう 進め美しきオーストラリア」豪州とニュージーランドの国旗はにているが、星の数と形と色が異なる。豪州の七稜星は7つの州と準州を示す。愛国心のかけらもない僕は、国旗も国家も大嫌いだ。
1月25日（土）快晴
沖縄県名護市長選が2月19日に投開票され、米軍普天間基地の辺野古移設に反対する現職の稲嶺進氏が再選された。しかし政府は辺野古移設の方針をゴリ押し。市民の意思をあざ笑うように、選挙翌日には測量工事などの業者選定作業を開始した。政府は2021年まで沖縄振興費を各年度予算で3000億円以上とする振興強化策を決めたが、「国外、最低でも県外」が県民の願い。全国に99の地方空港があり、大半が赤字。引き受けようとする県はないのだろうか？
1月24日（金）曇
1月26日は国民の祝日のオーストラリア・デー。今年は祝日が日曜なので、月曜が振り替え休日となり3連休。木曜や火曜でなくて良かった。何故なら、例えば木曜が祝日だと、OZの3人に1人は金曜は病欠を取る。火曜が祝日なら月曜は病欠にして4連休を遊んで過ごす。僕も日本では飛び石連休の中日を休みにした。広州日産に勤務する日本人の友人は毎晩11時まで働いていたが、中国人は5時で帰宅。労働者国家では原則的に残業は禁止だ。
1月23日（木）曇
今年のケアンズ市民ミュージカルは「オペラ座の怪人」。1年間練習を積んできただけあってレベルの高い舞台だった。おどろおどろしい大がかりな舞台装置も見ものなのだが、会場の狭さに泣かされた。特にシャンデリアが落ちるシーンは、天井が低いので迫力に欠けた。ヨーキーズノブのカジノ・リゾート建設計画は、認可が1年間保留となった。ウオーター・ワールド、ラグビー競技場、水族館、そして劇場まで併設というのはかなり魅力的だが…。
1月22日（水）快晴
ノルウェーでは著作権の保護期間は著作者の没後70年だが、2001年よりも前に出版された書籍を電子書籍で無料公開するプロジェクトが進行中だ。最終的にはノルウェー語に翻訳された外国作品も含めて25万点をデジタル化する計画だ。ノルウェー国立図書館は著作権者に、1ページ6円の印税をまとめて支払う。拒否もできるが、出版から10年を過ぎた書籍を買う人はいないので、1000円くらいの印税でも、多くの著作権者がデジタル化に応じている。
1月20日（月）晴
人間より動物や植物が好き。飛行機や劇場で座席数を数える。拉致や盗聴を恐れて夜間は外出しないし、電話には出ない。昨日はモールのドーナツ製造機を眺めて2，3の改善点を発見。分裂病は脳の活動の異常亢進。妄想や幻覚は誰も自覚しない。僕の事業の発想は幻覚、事業計画は妄想かもしれない。睡眠が脳の異常活動を抑制し、スポーツが安眠を導くと僕は信じて自己管理している。だけど多分僕は正常だ。人込みや満員電車が好きな人間こそ異常だ。
1月19日（日）快晴
速読とは他人の3倍くらいの速度で本を読むこと。その能力を習得すると集中力が高まり、読書だけではなく、多くの仕事が素早く片付けられるようになる。次々と事業に挑戦して、失敗してもすぐにやり直せる。良いことばかりではない。行列に並ぶことはできないし、スポーツでは団体競技はNG。ゴルフで他人とのラウンドは無理。早朝1人でゴルフ場に行き、2球ずつボールを打って18ホールを２時間で上がる。これって多分ルール違反なんだろうけど。
1月17日（金）晴
小学校低学年の頃、環境に適応できなかった僕は「小児分裂症」という診断で、精神病院に放り込まれそうになった。感情鈍麻（周囲に無関心で他人との意思伝達や共感が困難）、偏執症（他人には価値のない特定の事柄に強くこだわる）、潔癖症（他人に触れられることを極端に嫌う）、計算症（何でも数えないと気が済まない）、常同症（同じ行動を繰り返す）などの症状のためだ。精神病院が満床で入院を免れたが、自分がそんなに変人だとは思わない。
