熱帯の外食

３月１３日（水）快晴

ケアンズは熱帯に位置して、その気候は高温多湿で、東南アジアのASEAN諸国に似ている。熱帯雨林に囲まれて、衣食住が自足できるので、その気になれば遊んで暮らすことができる天国だ。ケアンズでも実際に、ヤシの葉で葺いた家に住み、年中裸に近い服装で、野生の果実を中心にした食生活を送っている人も多い。僕たちも、宿泊こそ今回はアパートだったが、Tシャツ、短パン、サンダルで過ごし、家での調理は果物をナイフで切るだけ、外食はタイやベトナムなどの食堂に通った。ケアンズは東南アジア料理の美味い街だ。写真はタイ料理のパッドタイとパパイヤサラダ。２品と飲み物で２８００円。これをユミと２人でシェア。僕は２０年ほど前にシドニーの夜間大学で１か月間タイ料理教室に通ったが、技術的には難しくはない。

ロリキート（虹色インコ）

３月１０日（日）晴

ケアンズは豪州観光のメッカ。グレート・バリアリーフと熱帯雨林の２つの世界遺産に挟まれた街だ。そしてバード・ウオッチングやホエール・ウオッチングも有名だ。ケアンズを訪れる旅行者は双眼鏡を忘れず持参すべきだ。朝夕エスプラネードを2往復するだけで、100種類の野鳥を見ることができる。鳥に興味がなくても必ず見られる野鳥はロリキート。恐ろしく美しく、やかましい小鳥だ。彼らは１０００羽くらいの群れをつくって、シティーの街路樹などをねぐらに生活している。早朝に近郊の森に餌を漁りに出かけ、夕方に街に戻る。そして群れで一晩中TVも聞こえないほどの騒音をまき散らす。オオコウモリもシティーに１０００匹以上住み着いている。彼らは日没時に群れで近郊の森に食事に出かけて、深夜に戻る。彼らはコロナウイルスの媒介者と疑われているが、ケアンズではマスクをしている人はいない。200豪ドルのキャッシュを持参したのに、１セントも使う機会がなかった。

虹色インコ 

エスプラネード

３月９日（土）晴

ケアンズは今が雨季。昼間は天気が良くても、夜間に雨が降る。だから日中もそれほど気温が上がらず、最高気温は30‐32度。最低気温は25度。雨上がりの朝には緑が映えて美しい。市民は暑さにも負けずに日の出と同時にエスプラネードに繰り出して、ジョギングやウオーキングに励む。プロムネード（散歩道）は、外国船ターミナルから海水プールまでの2㎞の木道と、プールから飛行場東端のマングローブ林までの2㎞の海岸道路（エスプラネード）。エスプラネードは沖合1㎞の遠浅海岸で、ペリカンやカモメやシギ類が眼近に観察できる。陸側は広い芝生と熱帯樹林の公園になっていて、こちらにもバードウオッチャーで終日賑わっている。公園内には５０ｍｘ５０ｍの変形の海水プールがあり、朝7時から夕7時まで無料開放されている。

クイーン・ビクトリア（QV）号

３月８日（金）曇時々雨

昨日は午前８時にフランスのル・ラペルーズ号（全長１３１ｍ）、午後１時にマルタのアザマラ・パーシュート号（全長１８０ｍ）が入港。そして本日午前8時半にQV（全長２９４ｍ）が入港した。2007年12月にQVのゴッド・マザー（名付け親）をコーンウオール侯爵夫人（現カミラ王妃）が務めたが、シャンパンボトルが割れないというハプニングが発生。これは船乗りの間では不吉なこととされる。あろうことか直後の航海中に、乗客122名、乗務員11名のノロウイルス集団感染が船内で発生。さらに翌年マルタ島に寄港した際は、接岸に失敗して埠頭に衝突した不幸な歴史を持つ船だ。ともかく今朝は大旋回の後ケアンズ港に無事に入港・接岸。英女王の名を冠する旅客船の180度の旋回は「リバー・ダンス｝と呼ばれる。英女王のダンスをラフな格好でテラスから謁見するのは、我がユミ女王である。

１５年前のQV 

The Queen Victoria (QV)
Yesterday, the French vessel Le Lapérouse (131 meters long) arrived at 8:00 a.m., followed by the Maltese vessel Azamara Pursuit (180 meters long) at 1:00 p.m. Then at 8:30 a.m. today, the QV (294 meters long) arrived in Cairns port.
In December 2007, the Marquise de Cornwall (now Queen Camilla) served as godmother to the QV, but a champagne bottle failed to break. This is considered bad luck among sailors. Not surprisingly, during the voyage immediately afterward, a norovirus outbreak broke out on board, affecting 122 passengers and 11 crew members. Furthermore, when the ship called at Malta the following year, it had an unfortunate history of failing to berth and colliding with the wharf. Anyway, this morning, the ship safely entered and beached at the Port of Cairns after a major turnaround. The 180-degree turn of the passenger ship named after the Queen of England is called the "River Dance”. Our Magesty Queen Yumi was watching the Queen's dance from the terrace in a rough outfit.

 

マグチーノと鮭燻入りシーザーサラダ

３月７日（木）晴時々雨

３０年ほど前にユミと２人で、朝食のために入店した豪食堂にて。カプチーノはビールのジョッキ大。シーザーサラダは巨大なサラダボールに山盛り。馬の餌かと驚いた。結局半分も食べられなかった。今朝ホテルの近所の食堂で、同じメニューを注文。特製マグカップ入りのカプチーノは何とか飲み干したが、サラダは３分の２でギブアップ。だって、スモークサーモンの量も半端ではないし、直径２５㎝の深皿に山盛りの各種野菜と、チーズ、ゆで卵、クルトンが「どうだ、参ったか」と言うくらい混入されているのだ。

「時間よ止まれ！お前は美しい」

３月５日（火）晴

今朝は２隻の旅客船が入港し、夕方に出港して行った。まず８時にバイキング・オリオン号（２２８mx２９m）、９時半にコーラル・プリンセス号（２９４mx３２m）。クリークを遡行してきた巨大旅客船は、目の前の旅客船ターミナル前でUターンしてから着岸する。テラスから１００ｍほどの距離での水上ショウだ。こんなに間近で出入港風景を見られる港は世界でも珍しい。その上ケアンズ港は、手つかずの自然が背景の一大パノラマだ。ユミと僕は、朝２時間、夕方４時間テラスで見惚れていた。

ウミガメのオブジェ

3月28日（火）晴

 

ケアンズ国際船ターミナルに台座のないアオウミガメのオブジェがあり、子供たちの格好の遊び場になっている。写真後方のアパート群の一番左が僕たちが滞在するホテル。ケアンズのあちこちの海岸にウミガメが産卵にやって来る。トリニティービーチでウミガメの産卵は見かけないが、ダブルアイランド周辺ではウミガメを日常的に見かける。ウミガメが縁で日本の日和佐町と姉妹都市になっている。

 

金曜島のウミガメ　

夜のエスプラネード

3月26日（日）晴

 

ケアンズの街が観光客で一番賑わうのがエスプラネード（海岸通り）。観光案内所、飲食店、土産物屋などが軒を連ねる。コロナ禍で閉店中の店も多かったが、今月になって海外からの旅行客が急増。卒業旅行と思しき日本人旅行客も多く見かけるようになった。来月には中国を除く各国からの観光客もコロナ前の水準に戻って、街は賑わいを取り戻すと予想されている。僕たちは1日3食を外食。3年ぶりに夜の街を歩いた。エスプラネードでは街路樹に電飾が施されて、飲食店から音楽や笑い声が流れてきた。

 

シティーのエスプラネードの再開発

シティーのホテル

3月23日（木）曇時々雨

 

昨日午後からホテル住まいだが、片付けるべき要件が目白押し。予期せぬハプニングも続発。食事をとる暇もないまま有料洗車場を探し、清掃業者によるVUEの最後の大掃除への立ち合い。中古品の愛車JAZZを買い手に送り届け、ケアンズでお世話になった方々への謝礼訪問等々…。昼食時にホテルに戻りテラスに出た。低層階なので味気ない眺め。画面左端は海辺のアパートのハーバーライト。正面がケアンズ最高層のコーポレートタワー。その右の遠景に最近できたアパート。その陰にちらりと見えるのが16年前に住んだマーカス・アパート。

 

マーカス　

キュランダ

3月12日（日）快晴

 

先週知人を案内して3年ぶりにキュランダへ。コロナ感染が終息したわけではなく、感染慣れして業者も観光客も大騒ぎしなくなったせいだろうが、熱帯雨林の村は賑わいを取り戻しつつある。日本人観光客の姿も目立つ。オールドマーケットに日本人ヒッピーたちが数人店を出しているが、全員健在で商売を続けていた。スーパー近くに出店している、これも日本人経営のコーヒー店も、相変わらずマイペースで仕事に励んでいた。キュランダの商売は、観光列車の到着する午前10時から、列車が戻る午後3時までの5時間だけだ。

 

椰子の実教団　

中華料理屋

3月10日（金）快晴

 

中国の国家主席は、5年前に憲法が改正され、2期10年と定めていた任期を撤廃。去年10月の共産党大会で異例の共産党総書記に再選されて3期目入りした習主席は、去年の党大会で中央軍事委員会の主席にも就任。本日、全国人民代表大会で国家主席に選出されたことで、党、国家、軍の3つのトップの座を独占。更に多くの閣僚などが交代し、身内で政府の要職を固め、習体制の権力は一層強化された。ケアンズでは中国人経営の店がジワリ増加している。不気味な中国の拡張主義。

 

中国100年の屈辱　

海水プール

3月7日（火）晴後雨

 

パースから来た友人をシティーを案内。ケアンズの人口は16万人だが、中心部のシティーの人口は3万人。グレートバリアリーフの玄関口の港湾と国際空港がある。しかし街には特に見るべきものはない。市の観光課では「滞在型のリゾート地」と宣伝している。バックパッカーたちは安宿に泊まって、入場無料の海水プールで泳いでは、芝生で肌を焼く。マスコットはツバメウオ（エンゼルフィッシュではない）。赤いチョッキに書かれている「タイパンズ」はケアンズが本拠地のバスケット・チーム。タイパンは世界最強の毒蛇。

 

タイパン　

 

公衆トイレ

1月21日（土）曇

海外の街歩きで大切なことは、公衆トイレなど自由に使用できるトイレのある場所を、きちんと把握していることだ。ツアーガイドの人たちも、このことを強調する。案内中の観光客の1人が「トイレに行きたい」と言い出すと、他の客も「私も」、「私も」と言い出す。お土産屋やカフェやレストランでは、通行人や団体客にトイレを貸してくれない。僕はシティーに1年以上住んだことがあり、公園やモールやホテル、市役所や病院や商業ビルなどのトイレのありかを知っている。多くが男女共用のユニセックス・トイレで、車椅子での使用も可能だ。

砂漠の公衆トイレ　

オーキッド・プラザ

1月20日（金）曇

シティーのレイク通りとアボット通りの間にある2階建てのショッピング・アーケード。以前は、焼き肉、ラーメン、寿司、うどん、おにぎり屋などの日本食堂や、日本人経営の貸スマホ、旅行代理店、両替屋、美容院、お土産屋、日本食品、インターネット屋、貸出スマホ屋などが軒を並べ、リトル・トーキョーの感があったが、空き店舗が目立つ。食堂も中・韓・台・印・ベトナムに押され気味。ワーホリの若者たちが、日本が恋しくなったら行くとか、安く懐かしい味を楽しめる場所ではなくなった。夜に出歩かないから分からないが、ナイト・マーケットも寂れているのかな？

ナイト・マーケット

 

モールのXmasデコレーション

12月3日（土）晴

 

毎週金曜日に買い物に行くモールは、クリスマスの飾り付けが年々質素になっている。豪州政府は多文化主義を掲げて、人種・宗教・性による差別を禁じている。キリスト生誕のジオラマもほとんど姿を消した。統計上OZの80％はキリスト教徒と言われるが、日曜ごとに教会に行く人はほとんどいない。合理主義の国なので、神が天地や人間を創造したと信じる人はいない。日本では統一教会、米国ではキリスト教原理主義、ロシアではロシア正教、中東・アフリカではイスラム原理主義が暗躍中。キリストはクリスマスで世界を制覇した。

 

マレーシアのXmaデコレーション