5月31日（土）曇時々雨
息子とバビンダ村でカヤックに乗った。曇り空で時々激しい雨が降る。水量が多くて、流れも速い。息子はカヤックは初体験。最初は横向きに流されて倒木で座礁したり、岸辺の木の茂みに突っ込んだり苦労していたが、直に慣れた。川岸ではゴールデン・ペンダが満開。9㎞の川下りを2時間、大きなトラブルなしで無事終了。日本ではなかなか体験できない自然満喫のアクティビティ。来月四国に転居の予定らしいから、四万十川でも挑戦して欲しい。
5月30日（金）曇時々雨
どのような環境でも生きて行く能力が大切だ。何でも食べ、いつでも寝られるように自分を鍛えないといけない。偏食のひどい息子は、いつでも、どこでも寝られるようだから、まあいいか。「毎日7時間は寝るようにしています」と言ったら、日本の同僚が驚いた顔をしていたとか。1日12時間も眠る僕は「日本国民の恥」と非難されるかもしれない。潮風に吹かれ、波の音を聞きながらヤシの木陰で昼寝。41歳の息子の腹がたるんでいるのが気がかりだ。
5月29日（木）晴後曇
亡妻が肉好きだったこともあり、息子はビフテキ2人前を平気でぺろりと食べる子供だった。10年間の米国生活でシーフードを全く受け付けなくなった。欧米や豪州では魚肉は健康に有害という説が有力だ。生魚を食べる人間は世界人口の1-2％に過ぎない。今朝は朝からステーキを焼いているので、僕も付き合って食べた。日本でも朝ご飯にアジの開きを食べるから、驚くに値しない。豪州で魚の値段は、牛肉の2倍以上するのだ。
5月28日（水）曇時々雨
マングローブの根元には沢山のシオマネキがいた。横長の甲羅を持ち、複眼がついた眼柄は長い。甲幅は20mm～40mm。成体のオスは片方の鋏脚が甲羅と同じくらいまで大きくなる。熱帯や亜熱帯地域の河口付近に巣穴を掘って生息。満潮時に巣穴が海面下になるかどうかという高さ。潮が引くと地表に出て活動する。食物は砂泥中のプランクトン。海岸の干拓、埋立、浚渫などで生息地が減少し、環境汚染などもあって分布域は各地で狭まっている。
5月27日（火）晴時々雨
世界貿易機関発表の2013年の貿易統計……中国の貿易総額は4兆1600億ドル（約423兆円）で、米国3兆9100億ドルを抜き世界一になった。中国の輸出は2兆2100億ドル（前年より8％増）で、1兆5790億ドルの米国を大きく引き離して首位。輸入は7％増の1兆9500億ドルで米国に次ぐ2位。日本は輸出が7150億ドル（10％減）、輸入が8330億ドル（6％減）で、いずれも4位。サービス部門は米国が貿易総額1兆890億ドルで首位。中国は5360億ドル、日本は3050億ドルだった。
5月26日（月）快晴
アフリカ諸国を恐怖のどん底に突き落としているエボラ出血熱は、どうやらコウモリが中間宿主らしい。豪州の致死性のヘンドラ・ウイルス病も、コウモリが媒介して馬や人に感染させることが明らかになった。「熱帯雨林の守護神」と手厚い保護を受けて来たオオコウモリは、一転駆除されることになった。自然保護団体に遠慮しつつ、市当局は塒（ねぐら）の木の枝を切り落とし、コウモリ追放に成功したかに見えた。しかしコウモリは1週間で戻って来た。
5月25日（日）晴
関東、東北の人は癌で死んでも生命保険金は下りないだろう。その理由は、保険会社が約款を変更して汚染地帯に指定しているからだ。「戦争、内乱、大規模な自然災害、放射能汚染が原因の死亡や障害は適用外」。特約で病気入院費用の全額あるいは一部負担の契約内容であっても、全額貰えるかどうか微妙だ。放射能汚染という曖昧な表記。魚介、山菜、米、野菜、飲料水などは、みんな引っ掛かる。このような食材による内部被爆は給付の対象外だ。
5月24日（土）快晴一時雨
欧州を騒がせているウクライナは、1986年に爆発したチェルノブイリ原発のある国。28年過ぎた現在も放射能汚染に悩まされている。ウクライナのセシウム137の基準値は、食品20ベクレルで、飲料水2ベクレル。ところが日本の基準値は、食品100ベクレル、飲料水10ベクレル。2年前には食品500ベクレルｍ、飲料水200ベクレルだった。放射能の測定でも、甲状腺癌の検診でも真実隠し。放射能による健康障害が発生しても、国や東電が責任を取ることはないだろう。
5月22日（木）曇時々雨
東電は昨日、福島第1原発の地下水を汲み上げて海に放水する第1回目の作業を実施した。東電発表によると、汲み上げられた地下水からは放射性トリチウムが1リットル当たり220～240ベクレル検出されている。「人体に無害なレベル」と言うが、汚染水の放出量が増えることで海洋汚染が悪化する可能性が高い。また、東電がドサクサに紛れて高濃度汚染水を捨てる可能性も懸念されている。今回は第三者機関が監視したが、次回からは東電単独で放水するらしい。
5月21日（水）曇
銀座の寿司屋では親しく「シンゾー」と呼んでいたが、一転して冷やかに「ミスター・アベ」。オバマ大統領は東京での日米共同記者会見で、靖国参拝を正当化する安倍首相に対して苛立ち、睨みつけた。その直後の米韓共同記者会見では、強い口調で日本を批判した。「慰安婦問題は甚だしい人権侵害。戦時中のこととはいえ強い衝撃を受けた。被害者の声を尊重しなければいけない。歴史を誠実かつ公正に認識すべきだと安倍総理も分かっていると思う」
5月20日（火）曇時々雨
米国は国益を無視して日本を助ける意思はない。「同盟国から要請があるたびに、米国が武力行使しなければならないというわけではない」、「日本が周辺国との対話と信頼醸成ではなく、対立をエスカレートさせているのは重大な誤りだ」、「米中は緊密な関係にあり、中国は地域のみならず世界にとって非常に重要な大国だ」。米国は「右傾化した安倍政権に日米同盟の枠を超えて対中国で独自の行動を起こさせてはいけない」と釘を刺しただけだ。
5月19日（月）晴時々雨
岡山大などの研究グループが放射線汚染地域の双葉町、福島県境にあり宮城県丸森町筆甫地区、さらに原発から離れた滋賀県長浜市木之本町で健康調査。双葉町と丸森町は、だるさ、頭痛、めまい、目のかすみ、鼻血、吐き気、疲れやすいなどの症状が、木之本町よりも有意に多かった。両町では鼻血が特に多く、チェルノブイリの報告と一致する。これは2年前から分かっていたこと。「放射能は体に良い」という宣伝も広がっている。
5月18日（日）雨
高性能のEVカーを作っても、どこでも充電できないと普及しない。マスクはソーラーシティー社を設立して、全米に無料の高速充電スタンドの設置を開始。電力会社から電気を供給してもらうのではなく、各スタンドで太陽光発電。充電が完了するまで20分を過ごすカフェを併設。余った電気は売電することで採算が取れるという。シリコンバレーで成功して得た資金をロケット、EVカー、太陽光発電の3つのクリーンエネルギーに投入するマスクは現代のドンキホーテか?
5月17日（土）雨
2004年にマスクはテスラ・モーターズ社を設立し、1000万円の魅力的デザインのEVスポーツカー「ロードスター」を発表。ロードスターはポルシェより速く、1回の充電で400ｋｍの長距離走行が可能。ハリウッド俳優たちが競って買った。続いて500万円のEVセダン、200万円のEV大衆車も発売し、2010年に株式上場。米国で新規自動車会社の上場は、フォード社以来54年ぶりの快挙だ。テスラ・モーターズ社はガソリン車やハイブリッド車は製造しない。
