10月27日(日)晴
40年ぶりに帰ってきたふるさとには、年老いた母が待っていた。大手食品会社社長として孤独を感じている松永徹。退職と同時に妻から離婚された室田精一。親を看取ったばかりのベテラン女医・古賀夏生。還暦前後の悩みを抱えた3人が、懐かしい山里の家で不思議な一夜を過ごした物語。米大手カード会社が、日本の富裕層を対象にテスト販売した「疑似ふるさと体験」は、年会費35万円、ふるさと滞在費が1泊2日で50万円。米国にも日本にも中国にも「ディズニーランド」があって、多少高額な滞在費を払えば、幼年時代のファンタジー世界を体験できる。しかし家族とは、そしてふるさととは何だろう?