豪州落人日記 (桝田礼三ブログ) : Down Under Nomad

1945年生れ。下北に12年→東京に15年→京都に1年→下北に5年→十和田に25年→シドニーに5年→ケアンズに15年…

桃源郷も僕には地獄

2018-05-18 22:48:14 | 豪州国内旅行
5月18日(金)曇
 
ケアンズの今日の最高気温は27度しかなく、プールから出た後は寒かった。旅行中はどの街も最高気温が20度以下。夜は0度まで下がり四肢の麻痺と筋肉痛。宿には暖房があったり、電気毛布があった。しかしシャングリラは部屋も室内プールも暖房なく、ヒマラヤの「失われた地平線」の地獄さながら。3日連続で毎日2万歩以上歩き、プールで1500m泳いだが、歩行障害は悪化するばかり。ケアンズに戻りやっと筋肉痛が和らぎ、正常に歩けるようになってきた。
 
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植物園からの眺望

2018-05-17 22:22:17 | 豪州国内旅行
5月17日(木)快晴
 
14日間早朝から日没まで車を運転し、その後3日間は街歩き。自動車産業が撤退したアデレードは景気が沈滞しているが、シドニーの開発ラッシュには圧倒された。街行く人はせかせか歩き、カフェや食堂には人が群がっている。観光客も威勢が良く、なんとなく息苦しい。人影のほとんどない植物園で一息。夕方の飛行機でケアンズに戻った。
 
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シドニー・ライトレール計画

2018-05-16 21:55:27 | 豪州国内旅行

5月16日(水)快晴

シドニー市は市内の交通渋滞を解決するために市電(ライトレール)導入を決定。シティーの主要道路であるジョージ通りを全面閉鎖し、セントラル駅~サーキュラーキー間3㎞の道路を掘り返している。途中には中華街、タウンホール、QVB(クイーン・ビクトリア・ビルディング、マーチン・プレースなど観光名所が並ぶ。工事完了まで5年間くらいかかりそうだ。ゴールドコーストの成功例もある。多数の市民が支持しているから当面の不便は我慢して工事は続行されるのだろう。

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オーバーサイズ

2018-05-14 20:27:57 | 豪州国内旅行

5月15日(火)快晴

砂漠のドライブで注意すべきは、ロード・トレインとオーバーサイズ。ロードトレインは3台のトレーラーを牽引して全長60mにも達する。追い抜くには相当の慎重さが必要だ。時には3連のロード・トレインが2台並走していることもある。2台が離れるのを待つのが利口だ。オーバーサイズは引っ越しの家や鉱山の重機などを積んで、車幅が対向路線に大きくはみ出したトラック。先導車が警告灯を派手に点滅させて接近して来るので、速やかに路肩に停車して、通過を待たなければならない。

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ナラボー平原の朝日

2018-05-14 18:15:47 | 豪州国内旅行

5月14日(月)快晴

砂漠を夜間運転するとカンガルーと衝突する恐れがある。だから長距離運転者は夜明けとともに行動を開始し、夕方は日没前に宿に入る。早朝の駐車場でトラックの運転手が咳き込むようにむせていた。僕たちと同じ咳だ。やっぱり咽頭痛と咳の原因は砂漠の赤い砂と乾燥のせいなのだ。夜明け前のナラボー平原には霧が立ち込め北から南まで東の地平線がオレンジ色に染まる。絶景にうっとりしていたら朝日が昇り霧が晴れた。暴力的な日差しを真正面から受けて、サングラスもあまり効果がない。

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ゴールデン・パイプライン

2018-05-13 17:58:12 | 豪州国内旅行

5月13日(日)快晴

パースから西へ650㎞のカルグーリーは1890年前後にゴールドラッシュで賑わった街。街の周辺一帯は金鉱が多くゴールドフィールドと呼ばれた。しかしこの街には水がない。1杯の酒と1杯の水が同じ値段。街の名士のオコーナーさんはパースからこの町まで水を引くことを計画。苦心惨憺の末に全長650㎞のパイプラインを街道脇に設置したが、完成しても水は出ない。絶望したオコーナーさんは自殺。その自殺から数日後にパイプラインから滔々と水が流れ出たという、悲劇の裏話もある。650㎞とは東京‐青森の距離だ。

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パースのオイスターバー

2018-05-12 21:13:38 | 豪州国内旅行

5月12日(土)快晴

牡蠣とムール貝はフリーマントルが本場だが、息子と一緒に食事をしたので、僕たちにしてはつまらないメニューを選択。息子夫婦と別れてパースは別行動。リバーサイドに開業したての3階建てのオイスターバーを発見。ユミの大好きなムール貝を注文したが扱っていないとのこと。サラダ、ガーリックトースト、シーフードプレートを注文。港を見下ろす雰囲気満点のテラス席だが、味、値段、ボリュームとも合格点。

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パースの中華街

2018-05-12 21:01:31 | 豪州国内旅行

5月11日(金)快晴

息子夫婦と3泊4日行動を共にした。彼等はパースから西海岸を北上する。僕たちは明朝早くアデレードを目指す。息子はひどい偏食で魚介、キノコ、温野菜、魚醤入りのアジア料理、中華料理などを決して口にしない。一緒にいるのは結構疲れる。息子と別れてパース最後の晩餐は中華街へ。ユミはサンラータン、僕はアヒル肉入りの汁麺を注文。安くてボリュームがあり味も悪くなかったが、ホテルに戻ってからユミも僕も咽頭痛とむせるような咳が止まらない。乾燥した空気のせいか、中華料理のせいかは不明

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ロットネスト島

2018-05-09 23:35:28 | 豪州国内旅行

5月9日(水)快晴

10年以上前にこの島に来たことがある。歴史的には監獄島。小型のカンガルー、ペンギン、アシカが生息しているとの触れ込みだったが、野生化した猫とキツネが捕食して絶滅寸前。現在ではペンギンと脚かは見られないが、フェイスブックで大ブレイクしたクオッカ見たさに世界中から観光客が押し掛ける。ユミが絶対に見たいというので回教国からの団体で込み合うフェリーに40分揺られて島へ。バスで1時間半の島内一周したがクオッカの姿は見えない。昼食後レンタル自転車で2時間のクオッカ・ポイント巡りも空振り。久々のサイクリングはきつかった。

アルカトラズ 

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鹿牧場

2018-05-08 23:02:51 | 豪州国内旅行
5月8日(火)快晴時々雨 
 
アルバニーからマーガレットリバーまでは約500㎞。比較的雨の多い地域で鬱蒼とした森が広がる。点在する巨木を見物するために山中に数多くのトレッキングコースがある。森を切り開いて造った牧場にはアンガス牛が飼われている。アルパカやシカやエミューの牧場もあった。息子夫婦とは別行動で西に進み、夕方マーガレットリバーで合流。
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直線道路

2018-05-07 23:25:23 | 豪州国内旅行

5月7日(月)晴


ナラボー平原のケイグナとパラドニア間の「豪州1長い直線道路」 は146.6㎞。これは青森県の太平洋岸から日本海岸までの直線距離と大体同じ。アップダウンはあるが左右の湾曲は全くない。昔は「直線道路は眠くなりやすい」と言われたが、実際に運転してみて全くそんなことはない。運転はとても楽だし、疲れにくい。「日本1長い直線道路」は北海道の国道12号の美唄市光珠内から滝川市新町までの29.2km。それでは「世界1長い直線道路」はどこだろう?色々の資料を調べたが、豪州1の146.6㎞が世界1らしい。

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砂嵐

2018-05-07 01:30:51 | 豪州国内旅行

5月6日(日)晴後曇

エスペランスで息子夫婦と合流し、昼食後の1時に車2台を連ねて500㎞西のアルバニー目指して出発。ところが町を出て間もなく砂嵐が襲来。見通しがきかないのでスピードが出せない。雨も降り出し、、雨雲が重く垂れこめて暗くなってきた。ある程度雨が降り続けば砂嵐も収まるのだろうが、中途半端にしか降らない。とうとう2台の車は離れ離れになった。4時ごろになんとか再会できたが、5時には日が沈み、あたりは真っ暗。通りがかりのロードハウスで宿を探したが、休日なのでレセプションは5時で終業。7時過ぎにどうやらアルバニーに到着したが、宿を見つけるまで1時間もかかった。

紅い砂嵐 

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砂漠の落日

2018-05-05 21:29:35 | 豪州国内旅行

5月5日(土)快晴

砂漠は静かだ。物音がほとんどしない。道端に停車していると、稀に通り過ぎる車の音以外は何も聞こえない。大地も広いが、空も広い。天気が良いと空は驚くほど青い。夜は星が無数に輝く。朝日と夕日は神秘的だ。南氷洋に面したナラボー平原の秋は日中は20度前後で快適でも、夜は10度以下まで気温が下がることも珍しくはない。しかし質実剛健なOZは寒い日も暖房をあまりつけない。食事にもうるさいことは言わない。はっきり言うと砂漠の夜は寒く、宿の食事は不味いのだ。それでも荒野を行く者は哲学者になれる。カップルはますます仲良くなるか、決定的に仲違いするかのどちらかだ。

カヌーも不和のもと 

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ナラボー平原

2018-05-05 21:13:02 | 豪州国内旅行

5月4日(金)快晴

豪州は天気が変わりやすい。今日は晴天だが突然通り雨に襲われた。ユミと1~2時間交代で、あちこち見学しながら、のんびりナラボー平原を西進。ラテン語で「ナラ=ゼロ、ボー=木」。かつては延々3000㎞も木のない平原が続いていたらしいが、近年は雨量が多くてハイウエイの両側には見事な緑が広がる。人工的に枝ぶりを整えられた庭木や、丁寧に刈り込まれた灌木にそっくりだ。それでもナラボー村から州境までは樹木が1本もなく、360度地平線が見渡せる。キャンピングカーやバイクとすれ違う。自転車で平原に挑戦する若者も4人見かけた。

キャンピングカー

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サイロ・アート

2018-05-03 22:33:11 | 豪州国内旅行
5月3日(木)雨
 
僕は親子がベタベタするのは好きではない。独立した個として少し距離を置いて生きていくべきだと考えている。ユミがそんなに親孝行だと思わなかったが、3年前に亡父が入院して以来、ユミは1年の半分以上を日本で過ごしている。そして母親を頻繁に温泉や祭りに連れ出している。去年は八甲田や十和田湖の温泉旅行、青森と五所川原のねぶた祭り。今年は既に八幡平温泉と竿灯祭りを予約済み。ユミの母は75歳だから僕より2歳年上だが、絶対に僕より5歳は長生きするだろう。キンバという町で巨大サイロに描かれた絵を見てユミの母を思い出した。
 
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