7月31日（木）快晴
ケアンズに初めてQLD交響楽団がやって来た。市民劇場は音響効果も悪く、舞台も狭いので、総勢40人と小さめの楽団。満席だったが観客の80％は年配者。それでも器楽をやっている高校生の団体も来ていた。出し物はベートーベンの1番人気「第7交響曲」、40分と短い。ユミが交響曲を聴くのは初めて。魚釣りができない人間にベートーベンの交響曲が聴けるわけがないと考えていたが、最後まで耐えた。女性指揮者のジェシカ・コティスに魅了されたためらしい。
7月30日（水）快晴
日本にいた頃は10年間ペルセウス座流星群を追い続けた。毎年8月12日に八戸ー苫小牧のフェリーに乗り、流星群を見た後に北海道ツアーをした。しかし星が降ったのは1度だけ。「水がめ座流星群は7月20日頃から8月上旬にその活動が活発になり、29日極大。新月で月明かりもなく観測に最適」との天文情報だったので、午前零時から東の空を眺め続けた。あまり期待していなかったが、結構良かった。テラスから珊瑚海を眺めるだけなので、来年も挑戦だ。
7月29日（火）快晴
昨年QLD州の砂漠地帯をドライブした時に、OZ愛唱歌「ワルチング・マチルダ」を作曲したバンジョーの故郷のウイントンに立ち寄った。豪州には恐竜の骨が大量に発掘される世界遺産が2か所あり、その1つがウイントン郊外にある。掘り出した骨は30年間石膏で固めたまま保存した後に組み立てる。新発見の「バンジョー」と呼ばれる肉食恐竜の完成標本が見られるのは17年後。博物館と発掘現場を見学後、レプリカ前で記念撮影。
7月28日（月）曇時々雨
どこの国でも博物館の1番人気は恐竜。地質の古い豪州は各地に恐竜の骨が埋まっている。街全体が古代の森に囲まれたケアンズにも恐竜の骨が沢山埋まっているが、世界遺産のため発掘できない。科学博物館がないので子供たちは全身骨格標本を見る機会は少ない。毎週1回買物に行くモールで、客寄せのために恐竜ロボットを展示。うなり声をあげて首や尾や手足を動かすので、大人も子供も大喜び。恐竜にしては小さいって?肉食恐竜のサイズはこんなものだ。
7月27日（日）曇時々雨
ケアンズ高原をドライブしていると、あちこちで野焼きをしている。作業員が枯れ草に灯油をまいて燃やす。傍らには消防車が待機している。日本では若草山や阿蘇山で野焼きが行われる。本来の目的は雑草や害虫の駆除、草原の維持だったが、現在では観光目的。豪州の野焼きは山火事防止のためで、広大な豪州全土で行われる。空気が乾燥している豪州ではタバコの吸い殻から大規模な山火事に発展する。道路の両側は特に念入りに野焼きが行われる。
7月26日（土）曇後晴
ユミの故郷の深浦町にはミニ・レインボウブリッジがあるが、隣町の鰺ヶ沢町にもあった！遠くに見える7-8階建てのビルは「日本海交流センター」と民間ホテル。どちらも息絶え絶え。2つの町は人口が1万人前後の街で、20年後には絶滅が確実。青森でも、名古屋でも、大阪でも巨大ビルを建設していたが、日本のビルは50年で粗大ゴミになる。その頃日本の人口は40％以下に減っている。維持費や解体費の捻出は困難だ。愚かな建設は終わりにしたい。
7月25日（金）曇
ケアンズの中心街のレイク・ストリートの再開発が開始されてから既に9カ月、今日やっと車が通り抜けできるようになった。軒並み休業状態だった商店街が息を吹き返し始めた。全体の工事が終わるまでまだ3ヵ月くらいを要するのだろう。日本なら邪魔な店舗は取り壊して、昼夜突貫工事で、半分の工期で完工するだろう。OZは古い街並みはそのまま残して道路だけ改修する。すべての店舗の外観はそのままで、歩道の幅は以前の2倍になり、緑も増えた。
7月24日（木）快晴
友人がミュージシャンを廃業するかどうかで迷っている。「no music, no life」なんて言っていたのに。CDが全く売れない。世界中で音楽売上げは減少しているが、世界2位の市場である日本の落ち込みは特にひどい。無料でダウンロードできるＵチューブも原因の1つだが、日本の音楽がつまらなくなったことと、若者が貧しくなったことが大きい。Ｊポップやロックの隆盛は異常だった。クラシックの音楽家は貧しくても頑張っている。
7月23日（水）快晴
朝の散歩道のタマリンド（和名：チョウセンモダマ＝朝鮮藻玉）が沢山の実をつけている。マメ科の常緑高木で、ネムノキそっくりの葉は、夜には葉を閉じる。熱帯アフリカ原産だが、熱帯および亜熱帯の各地で栽培されている。長さ5-10㎝くらいの鞘に数個の種子と、それを包むように黒褐色のペースト状の果肉がある。果肉は柔らかく酸味があり、生食、ドライフルーツ、シロップ、調味料、清涼飲料水などに利用される。OZは見向きもしない。
7月22日（火）快晴
1カ月振りにケアンズに戻ったら、郵便受けに10通くらいの手紙が入っていた。IT時代にもかかわらず手紙を送って来るのは税務署、銀行、保険会社、アパートの管理会社。そしてダイレクトメールが1通…蛇捕獲会社から。そう言われれば、この2-3日天井裏で怪しげな音がする。電話、電気、水道などの配管や下水道の引き込み口など、狭い隙間からニシキヘビは入り込んで居候を決め込む。ケアンズはそういう街なのだ。
7月21日（月）快晴
ユミの郷里の有名人は舞の海とワサオ。ワサオは夕日海岸で生干しイカを売っているおばさんの飼い犬で、映画に主演まで果たした超ビッグな秋田犬。昨年7月におばさんが入院したら、ストレスで全身の毛が抜けて余命いくばくもないと思われるほどだった。あれから1年、おばさんは退院して、ワサオはすっかり元気を取り戻した。町の色々の行事に出席して愛嬌を振り撒き、大物ぶりを発揮している。おばさんの方は少し元気がない。
7月20日（日）快晴
ユミが1日遅れでケアンズ帰還。日の出前の気温は12度。太陽が昇ると気温もぐんぐん上昇する。日中の気温は25度で、寒さに強い白人は平気で海で泳いでいる。寒さに弱い僕は、昨日から室内プールで水泳を再開。普段は人影の少ないトリニティービーチは避寒客で大賑わい。週末なので地元民も遊びにやって来る。太鼓とバイオリンの音が聞こえるので近付いてみたら、ビーチで親子のジャグラーが練習に励んでいた。
7月19日 快晴
昨夜関空から飛んで、朝5時前にケアンズ空港に到着。気温は13度でかなり寒いが、夜明けを待つ野鳥が騒々しく鳴いている。タクシーで家に戻るとエレベーターが故障。20㎏の荷物を抱えて非常階段を昇った。アパートが5階建てで良かった。シドニーでは火災報知機が鳴るたびに、27階から階段を上下したものだ。1ヶ月間の不在で、テラスの植物が枯れていた。夜明け前の珊瑚海で、東の空に金星が輝いていた。
7月18日（金）曇
15年間東京で暮らしたが、中高生の頃には殆ど関西人とは付き合ったことがなかった。大学で大阪人に出会った時には異星人のように感じた。今でも大阪の繁華街を歩くと「ここは日本ではない」と勘違いすることがある。中印、アラブに近い。看板がやたらと派手だし、商売人がエネルギッシュだ。
7月17日（木）晴
高級ホテルはコインランドリーはないし、WiFiが有料、冷蔵庫に高い飲み物が詰まっている。今回の大阪の宿は、3月にオープンしたばかりの中之島の三井ガーデンホテル。部屋はコンパクトで使い勝手が良い。隣に市科学館（写真左）と国立美術館（写真右）があるが、どちらもつまらなかった。写真中央後方の広場にテントが設営されて、明日からシルクドソレイユ「オーボ」が公演されるらしい。
