ワラビ（蕨）

12月31日(水)快晴　　　ワラビ（蕨）

中国人の友人いわく、「袋鼠はワラビー、大袋鼠がカンガルーだよ」。それはともかく、ユミの実家は青森県の西海岸、白神山地のふもとです。父親は営林署の職員だったので、山菜取りはお手の物。昨日フキ、タケノコ、ワラビがどっさり送られてきました。ワラビは缶詰ではなくて、袋入り。早速これで煮しめを作りました。今日はピーター・ドイルの「有り金をぶち込め」を読んで、映画「ロスト・トランスレーション」を見て、花火見物とハイドパークのコンサートに出かけます。

カンガルー・バレー(袋鼠谷)村

12月30日(火)快晴　　　カンガルー・バレー(袋鼠谷)村

豪州は平地だらけなので南部高原は人気の観光地です。亜熱帯雨林と緑の農場、工芸品やワインやお菓子を売るカントリー風の店。心が和みます。ベリーマ村のすぐ近くに袋鼠谷村があります。砂岩でできたハンプデン橋は1890年に作られた豪州最古の吊り橋。カフェで手作りのスコーンとジャムと、紅茶と蜂蜜の昼食。店員に「野生のカンガルーはどこで見られますか？」と尋ねても「知らない」との返事。帰りのハイウエーでは轢死体をいくつか見ましたけど。

不知鼠：家に戻ってからガイドブックで調べたら、どうやら僕の勝手な思い込みだったみたいです。まるで東京で鶯谷に鶯を探しに行ったみたいなものです。袋鼠谷村の名前の由来は分かりません。しかし英国からやって来た開拓団がアボリジニに、袋鼠の名前を尋ねたら「知らない（カンガルー)」と答えたのがカンガルーの由来。漢語でも「不知鼠」が正しいかもしれませんね。

ベリーマ村

12月29日(月)快晴　　ベリーマ村

田舎ののどかな景色を求めてドライブ。シドニーから200km南にあるベリーマ村には、1839年建造の、オーストラリアで一番古い刑務所があります。刑務所を囲むように30戸ほどの古い家が並んでいて、村全体が歴史的建造物です。観光客も結構訪れていますが、大半はOZ。隣接した古式ゆかしいカフェで食事をしたついでに、中を見学できないかどうか尋ねたら、「悪いことしなけりゃ無理だよ」とのこと。ここの刑務所は今なお現役だったんです。

国際免許

12月28日(日)快晴　　　国際免許

こちらで運転免許を取得するのはとても簡単だっていう話はもうしましたよね。陸運局に行って、パソコンで3択の問題を50問。90％以上出来たらその場で視力検査、写真撮影をして5分後には免許証が発行されます。国際免許はもっと簡単です。こちらは陸運局ではなくて、何故か保険会社の窓口。顔写真1枚と20ドルを持っていくと3分後には発行されます。形も大きさも、印刷内容も日本の国際免許と同じですが、顔写真の大きさはどうでもいいようです。

紀伊国屋書店

12月27日(土)晴　　　紀伊国屋書店

家から徒歩5分の紀伊国屋に行けば日本の本はたいてい手に入ります。ただし値段は日本の倍。週刊誌は1週間遅れです。本日購入はSydney！(村上春樹）、木曜島の夜会（司馬遼太郎）、熱風大陸(椎名誠）、破滅への舞踏（マレール・デイ）、CNN・English11月号、CNN・English12月号、地球の歩き方・ニュージーランド、まっぷる・ニュージーランドの8冊で18,480円。来月中旬から2週間の予定でニュージーランドに出かけます。

boxing day

12月26日(金)快晴　　boxing day

ボクシングと言っても格闘技ではありません。クリスマス・プレゼントをあける日で、国民の祝日。今日もほとんどの店は閉まったまま。シドニー銀座のマーチン・プレースも人影はまばら。チャイナタウンでは70歳の韓国人が今日も1日中フラフープをまわしています。彼は朝鮮戦争で身障者になりましたが、北朝鮮に教会を作るために頑張っています。実現不可能とは思いますが、そのガッツとスタミナは買いたいですね。隣にあるのは歩道用の灰皿兼ゴミ箱、金属製。

不幸なクリスマス

12月25日(木)晴　　　不幸なクリスマス　

フセインの捕捉以来ここ豪州でも米国べったりのハワード首相の支持率が高まり、アジア人やモスリムへの嫌がらせが増加しています。白豪主義もじわりと復活しつつあります。街角でイラク人たちが中近東の平和を訴えています。チャイナタウンでも法輪功のグループが中国での弾圧に抗議しています。しかし街を行く人々の反応は鈍いようです。

いいのかな？：僕は国境と同じように宗教も消滅すべきだと考えています。しかし宗教者には敬意を払い、挑発はしません。日本ではいつの間にやらクリスマスが1年で一番Hな日になってしまいました。いつの日にかキリスト教原理主義者から報復を受ける恐れはないのでしょうか？そうじゃなくても日本のこのような異文化感覚は不気味と見られていますが。

ダーリンハーバーのイブ

12月24日(水)快晴　　ダーリンハーバーのイブ

一昨年も去年も船に乗っていたので、今年が豪州で初のクリスマス。イブには皆さん教会へ行くので、街が特ににぎやかということはないようです。ダーリンハーバーでは午後から水上ステージでコンサート。クリスマス・キャロルと着ぐるみと花火。観客は約5万人。親子連れが多く、パブもいつもより空いています。こちらのクリスマスは健全路線で子供中心のようです。大道芸人もたくさんいて大人でも結構面白い。1夜あけた25日はほとんどすべての店が休みです。

聖メアリー教会

12月23日(火)晴　　聖メアリー教会

聖アンドリュース教会は英国教会ですが、こちらは豪州最大のカトリック教会。1821年創建、ゴシック様式。やや装飾過剰な気もしますが、ステンドグラスが見事です。豪州はキリスト教が全宗派の68％を占め、カトリック(27％)と英国教会(21％）が２大宗派。僕は子供の頃カトリックの信徒でしたが、15歳で棄教し、無宗教のアナーキストになりました。戒律か自由かと尋ねられるとやはり自由がいいですね。自由と孤独は同義語ですけど。

クリスマス・コンサート

12月22日(月)快晴　　　　クリスマス・コンサート

僕の家の斜め向いは1819年創建の聖アンドリュース教会。後期ゴシック様式の堂々たる建物で、豪州最古の教会。その隣のタウンホール(1889年創建、ビクトリア様式)のコンサートホールで今夜クリスマス・コンサートが開催されました。入場料は無料。ここには南半球最大のパイプオルガンがあり、内装も抜群に素晴らしい！観客も合唱隊と一緒にクリスマス・キャロルを歌って、とてもいい雰囲気でした。さらに隣はQVB（1898年創建、ビザンチン様式)です。

今年最後のフリーマーケット

12月21日(日)快晴　　　　今年最後のフリーマーケット

週末にはあちこちでフリーマーケットが開催されます。しかしそれも年末年始の2週間はお休み。たいてい公園や教会や学校の構内を利用して開催されます。骨董品、古着、手作りの工芸品、家庭的な味のお菓子などが並びます。ここバルメインはシドニーでも古い街。家から車で10分。シドニー湾に面した住宅地。住人は白人が多く、観光客はあまり見かけません。敷地提供の聖アンドリュース教会は1850年建立。ご本家はタウンホールの隣にあります。

クージービーチ

12月20日(土)晴　　　クージービーチ

シドニーを代表するビーチはマンリーとボンダイの2箇所で、クージーはマイナー。しかし景色は良く、設備も整っていて、安全で清潔。こんなビーチがシドニーには50箇所ほどあります。ビーチは飲酒、ガラス類の持ち込み、犬や馬などのペットの持ち込み、ローラースケート、スケボー、自転車が禁止。公園の芝生では飲酒はできますが、酔っ払いやラジカセをガンガン鳴らしている人は見かけません。どこのビーチにもボランティアの格好いいライフセーバーがたくさんいます。

クージービーチのクリスマス・パーティー

12月19日(金)快晴　　　　クージービーチのクリスマス・パーティー

英語学校も明日から2週間の休暇。シティーからバスで20分のクージービーチに繰り出してBBQパーティー。こちらの典型的なビーチは、砂浜から1段高くなった椰子の木や南洋杉の並木のある遊歩道。そしてBBQコンロのある広い芝生の公園。ステンレスのBBQコンロの熱源は電気で無料です。波乗り、水泳、クリケット、ビーチバレーで1日を過ごします。本日の気温は37度です

エリザベス・ベイ・ハウス

12月18日(木)快晴　　エリザベス・ベイ・ハウス

僕の家の前はダーリンハーバーですが、ここは遊泳禁止です。サーキュラーキーもだめ。一番近い泳げるビーチはエリザベス・ベイ。豪州随一の歓楽街のキングズクロスから徒歩15分。かつての高級住宅地区も今は少し環境に問題ありで、シドニー子もあまり出かけません。しかしここの丘の上には1835年に建てられた歴史的建造物があり、建物や家具も見事ですが、2階の窓からの眺めも結構なものです。まあ、この程度の眺望は珍しいものじゃありませんが。

Mackerel Beach：鯖浜

12月17日(水)快晴　　　　Mackerel Beach：鯖浜

シドニーから北に40kmのPalm Beach(椰子浜)はセレブ好みのリゾート地。ニコール・キッドマンも別荘を構えているとか。僕はそんなにミーハーじゃないので素通りして、フェリーで対岸の孤島の鯖浜へ。ここはビーチ沿いに200mの遊歩道があり、人家20戸、人口40人の村。宿も店も食堂もありません。だからまるでプライベート・ビーチ。ユミは退屈そうだけど、僕はのんびり海辺で半日を過ごしました。でも帰り道にすれ違ったポルシェを思わず覗き込んだのは不覚でした。