豪州落人日記 (桝田礼三ブログ) : Down Under Nomad

1945年生れ。下北に12年→東京に15年→京都に1年→下北に5年→十和田に25年→シドニーに5年→ケアンズに15年…

中東呼吸器症候群(MERS)

2022-11-30 08:33:13 | 健康 
11月30日(水)曇時々雨

2012年から中東地域で広く発生している重症呼吸器感染症。コロナと同じで基礎疾患のある人や高齢者で重症化しやすい。ヒトコブラクダが保有宿主(感染源動物)。MERSが発生している中東地域では、ラクダと接触したり、ラクダの未加熱肉や未殺菌乳を摂取することで感染。発症した人と濃厚接触した人からの飛沫感染や接触感染も報告されている。WHOの発表では症状が悪化して死亡する割合は35%。2015年に韓国での流行は韓国内の医療機関での院内感染によるものと判定された。W杯でカタール現地に行く人は注意が必要だ。

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毒蝶・カバマダラ

2022-11-29 08:21:12 | 
11月29日(火)晴後雨
 
ガラス張りのエレベーター・ホールで派手な模様の蝶の死骸を発見。カバマダラ(樺斑)はアフリカ・インド・豪州など南国原産の中型の蝶。台風の目に乗って、温暖化で徐々に北上し、日本でも南西諸島→九州・四国→本州太平洋岸と生息域を拡大中。幼虫時に有毒成分を体内に蓄積し、成虫になっても鳥などの捕食者に襲われることが少ない。メスアカムラサキ(雌赤紫)のメスや、ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)のメスは毒を持っていないが、カバマダラに姿や行動を似せる(擬態)ことで外敵から身を守る。昆虫図鑑で見ると、幼虫も毒々しい。
 
 
 
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ヤシの花

2022-11-28 09:20:45 | 植物
11月28日(月)曇
 
ヤシの木にも色々の種類があるが、経済的に重要なヤシはココヤシと油ヤシ。どちらも同じような花が咲くが、ココナツは花の根元にヤシの実をつけ、油ヤシは受粉した雌蕊がクルミ大の実を花房の先端に沢山実らせる。赤く熟した実は、潰すと油がにじみ出る。油ヤシはインドネシア、マレーシアで生産され、熱帯林と泥炭地を破壊し、森林火災を引き起こしている。その油脂はトランス脂肪酸を多く含み、動脈硬化や発癌性があり、健康に悪い影響を与える。だが生産効率が良く、商品価値が高いので、今後アフリカや南米でも生産が拡大することが予想されている。
 
 
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腕白クッキー

2022-11-27 10:17:13 | 動物
11月27日(日)晴
 
居間の網戸の汚れが目立つので新品と交換工事。「古い網戸には錠があった」と言っても、「錠をつけると空き巣が網戸を壊す…」と錠をつけずに帰っていった。案の定、風が強いと網戸に少し隙間が空く。腕白クッキーが嘴で網戸をずらして居間に侵入。ハトやスズメやインドハッカなどは、テラスまでは来るが、屋内まで入って来ない。ヒトを恐れず侵入するのは、ツバメとワライカワセミくらいだ。ツバメは室内に糞をするが、その点クッキーは大丈夫。だけど食事のたびにクッキーに来られるのは煩わしいので、網戸屋に錠をつけさせた。
 
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夜行性の動物

2022-11-26 09:50:42 | 動物
11月26日(土)晴
 
昨日の夜明け前に3種の夜行性動物に遭遇した…と書いたが訂正。写真判定の結果、石千鳥だと思っていたのはズグロトサカゲリ(頭黒鶏冠鳬)だった。スマホカメラで走り回る鳥や動物を撮影するのは難しい。石千鳥も頭黒鶏冠鳬も夜行性。どちらも陰気な顔をしていて、夜空を不気味な鳴き声で飛び回る。ワラビーは小型のカンガルー。カンガルー類は昼間は木陰や草むらで昼寝をして、夜間活動する。ツカツクリ(塚作り)はワイルドターキーの仲間で、地上に落ち葉や土を積み上げた塚に産卵し、地熱で孵化させる。ポッサムや袋モモンガーも夜行性だが、我がビーチではあまり見かけない。
 
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朝焼けのビーチ

2022-11-25 05:35:32 | トリニティー・ビーチ
11月25日(金)曇
 
夕焼けや朝焼けにはココヤシのシルエットがよく似合う。毎朝5時に起床すると、ストレッチの後に、表門からモーアストリートを通ってビーチまでジョギング。夜行性のワラビー、イシチドリ(石千鳥)、ツカツクリ(塚作り)に遭遇。日の出は5時半。朝凪で無風。土、木、花の香りがかすかに漂う。海が光り、水平線は赤く染まっている。芝生や植込みの散水装置から水が噴き出る。時季外れのキリギリスの鳴き声が聞こえることもある。日が昇るとインドハッカやチョウショウバトが餌をあさり始める。
 
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金色のじゅうたん

2022-11-24 07:16:24 | 植物
11月24日(木)晴
 
トリニティービーチ通りと海岸通りの三叉路付近の電話ボックスに蔽いかぶさるように、キングサリ(金鎖)が黄金色の花を咲かせている。あたり一面に金色のじゅうたんが広がり、歩くと芳香が漂う。金色のじゅうたんは、楕円形の花弁と、半円形の雌蕊から成る。金鎖は南欧原産のマメ科の高木。受粉後に雌蕊は警棒のような硬い鞘をつける。鞘の中の種子はアルカロイドを含み有毒。食中毒を防止するために、中国名はズバリ「独豆」。実生や挿し木で容易に増やせるが、安全な挿し木の方が推奨されている。
 
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ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)

2022-11-23 08:01:47 | 植物
11月23日(水)晴
 
無風の夜明け前の海岸通りで塀越しに、さわやかな花の香りが漂って来る。ニオイバンマツリは花が紫から白へ花色が変化し、芳香がある。和名の匂蕃茉莉は、匂(香り)があり、蕃(外国)から来た、茉莉(ジャスミン類)の意味。熱帯アメリカ原産の常緑広葉樹の低木。日本には明治末期に渡来し観賞用に栽培され、「ブルンフェルシア」という名でも流通している。全体に神経毒性があり、特に未熟な果実や種などに中毒成分が多く含まれている。乳児や 犬や猫が間違って食べると、眼振・散瞳・嘔吐・ふらつき等の症状を起こし、死に至ることもある。住人に、有毒でであることを教えるべきか?
 
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クオンタム・オブ・ザ・シーズ

2022-11-22 07:46:04 | 
11月22日(火)晴
 
ロイヤル・カリビアン・インターナショナルが運航するクルーズ客船。 347mx41m。2014年竣工、ロイヤル・カリビアン・インテrナショナル所属船。乗客4180人、乗員1500人。世界最大級の豪華旅客船。クオンタムとは量子、「海の漁師」号なら分かるけど。テラスから沖止めの「海の量子号」を眺めるのは、野生の雄ワライカワセミのクッキー。ワライカワセミは英語でクッカバラだからクッキー。このところ頻繁にテラスにやって来て、大声で叫んで、肉をねだる。近所迷惑なので、ハムや鶏肉を与えて、追い払う。餌付けじゃない、口止め料だ。
 
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ヤシの木が生えてるテラス

2022-11-21 09:45:42 | トリニティー・ビーチ
11月21日(月)晴
 
海岸通りのイタリアン・レストランのルニコは、味、雰囲気、価格の3要素で高評価を受けている。そのルニコのテラス席に2本のココヤシが生えている。豪州では、たとえ自分の敷地であっても、当局の許可なしに高木を切り倒すことはできない。だから海外セレブに人気のポートダグラスでも、ココヤシの木の生えたテラスは珍しくはない。若者に人気のパームコーブでは、ペーパーバークの巨木の生えたテラス席があるレストランが、海岸通りに軒を連ねる。人工的なビーチはあまり人気がない。観光開発と自然保護の両立が、どこのビーチでも真剣に検討されている。
 
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赤い波不発

2022-11-20 10:08:49 | 政治・経済
11月20日(日)曇
 
米中間選挙は上院で民主党、下院で共和党が多数派を占めそうだ。選挙前には共和党の圧倒的優位が予想されたが、インフレ批判の「赤い波」は不発に終わった。マスコミは、「敗者はトランプ」、「勝者はZ世代(若者)」と伝えているが、Z世代、女性、エスニック、マイノリティーの勝利だろう。温暖化阻止、財政の不公平の是正、戦争から平和への時代への変革、中絶の自由など広範な要求が結実した。だが若者が勝利したのなら、バイデンやトランプなどの老政治家たちは一線を退くべきだ。議員の男女比は1対1にすべきだ。
 
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鳳凰とフェニックス

2022-11-19 07:58:34 | 植物
11月19日(土)晴
 
鳳凰木は英語ではフェニックス・ツリーだが、鳳凰とフェニックスは全くの別物だ。鳳凰は中国神話の伝説の鳥、不思議な力を持つ霊鳥。その容姿は、前は麒麟、後は鹿、頸は蛇、尾は魚、背は亀、頷(あご)は燕、嘴は鶏、長い首と尾羽は孔雀に似る。神輿のてっぺんの飾りになっている。 フェニックスはエジプト神話の霊鳥で、別名は「火の鳥」、「不死鳥」。アラビアの砂漠にすみ、500年生きると、その巣に火をつけて焼き、命を絶った後に生れ変るという永遠の命を持つ。花の実物から鳳凰を連想するのは無理。燃えるような深紅の花は「不死鳥」がふさわしい。
 
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Eサーフィン

2022-11-18 07:46:25 | トリニティー・ビーチ
11月18日(金)快晴
 
昨日ビーチを散歩していると、電動サーフィンを楽しんでいるグループに「レッツ・トライ(やってみないか)」と誘われた。家に戻って水着に着替えてくるのも面倒なので、丁寧にお断りした。去年顔見知りのおじさんに乗せてもらったが、波乗りと違ってすごく簡単。時速40㎞出るそうだが、夢中にはなれそうにないスポーツだ。3㎞先の沖止めのクルーズ船まで5分で行けるが、水上バイクの方がましだ。何よりも問題なのは電動サーフボードは、自転車と同じで、動いていないと沈むことだ。SUPも、ウエイク・ボードも、Eサーフィンも僕には向いていない。
 
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国際クルーズ船のコロナ感染

2022-11-17 08:25:21 | 
11月17日(木)快晴
 
3週間前に前沖に投錨・停泊した「マジェスティック・プリンセス」号の船内で新型コロナの感染者が相次いで確認された。今回のクルーズは12日間の予定で、ニュージーランド→シドニー→メルボルン→タスマニアを遊覧の予定だった。船内には約4600人が乗っていて、そのうち3300人の乗客を検査したところ、約800人が陽性だった。シドニーのあるNSW州政府は12日、陽性者の下船を認め隔離。マジェプリ号は残る陰性の乗客を乗せて、次の寄港地のメルボルンに向かった。過去1週間のNSW州内の新規感染者は1万9800人、死者は22人だった。経済優先とは言え、ずいぶん甘い処置だ。
 
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豪州ジャノメチョウ

2022-11-16 09:56:51 | 動物
11月15日(火)快晴
 
テラスに迷い込んだ蝶。よく見かける蝶だが、動きが速くてじっくり観察したことがない。羽がかなり傷んでいてカメラを向けても逃げる気配がない。グーグル・レンズで画像検索すると、「チョコレート・アルガス、またはジュノリア・へドニア」という蝶。豪州北東部に生息する蝶らしい。羽の表側に蛇の目模様が20個、すべての目に金色の輪郭がある。日本の蛇の目蝶は6~10個だから、豪州蛇の目蝶はとても豪華。「ジャノメ=蛇の目」とは、同心円を基調にした模様。ヘビの目から名づけられた。
 
 
豪州黄蝶 
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