11月30日（土）快晴
英国では合法の私設ブックメーカーが多数存在し「ロイヤルベビーは男か女か」など、あらゆることが賭けの対象となっている。「国家は必要以上に国民の楽しみを阻害してはならない」という理念からだ。日本ではパチンコや競馬で一家離散や自殺や強盗が多発。ラスベガスは全米一治安の良い都市。しかし台場や沖縄にカジノができれば、治安は最悪になるだろう。
11月29日（金）曇後晴
日本に行ってTVを見ると腰が引ける。タレントは20年前と変わらぬ顔ぶれ。歌手の顔ぶれはまるで「昭和の歌謡ショー」。10年以上も前の土曜ワイド劇場が再放送。30年前の「おしん」まで登場。ドキュメンタリー番組では、認知症、老老介護。討論番組でも、老後のお金や健康問題などのテーマ。全く進歩がないというか、あまりの文化の衰退に気持が悪くなる。
11月28日（木）雨
11月から4月まで毒クラゲのシーズン。数日前に海が荒れてクラゲ除けネットに毒クラゲが入り込んだので遊泳禁止になっていた。更に昨日ビーチでワニが目撃されたので、「ワニに注意」のもう1枚の看板が追加された。昨年ケアンズではワニに2人食べられたが、今年は現時点で犠牲者ゼロ。ワニは年々減少しているようだが、毒クラゲは生息域を拡大中だ。
11月27日（水）曇
アボリジニの芸人に「今でも芋虫を生で食べるの?」と尋ねたら、「俺たちは食べないけど、田舎の奴らは食べてるよ。日本人だって今でも、田舎の奴らは魚を生で食べてるだろう?」だって。田舎暮らしが長かった僕は寿司が好きだが、息子は生魚も生玉子も食べない。「芋虫も刺身も同じ味だよ」と周囲の白人も囃し立てる。白子と虚偽表示されれば芋虫も食べるかな?
11月26日（火）快晴
世界の大都市の学生の割合、生活水準、雇用動向などをもとにランク付け。今年度の順位は以下の通り：1.パリ（仏） 2.ロンドン（英） 3.シンガポール 4.シドニー（豪） 5. メルボルン（豪） ６. チューリヒ（スイス） 7.香港（中国） 8.ボストン（米） 9.モントリオール（加） 10.ミュンヘン（独）…。 学費が高く、大学卒業後も正規雇用のおぼつかない日本はランク外。
11月25日（月） 曇時々雨
7月に福島で「AIZU」という看板を多く見かけた。ローマ字変換では「AIZU→合図」、「AIDU→会津」だ。昔はRADIOを「ラヂオ」と書いたが、いつの間にか「ラジオ」に変わった。地面も「ヂメン」から「ジメン」に変わったが、鼻血は「ハナヂ」のままだ。「ハナジ」では変換できない。こんな滅茶苦茶な国語では、日本文化がデジタル時代を生き延びるのは困難だろう。
11月24日（日）曇時々雨
日本で2011年度に使われた医療費は38.5兆円。国の税収入が40兆円なので、ほぼ全額を医療費に使っている現状は狂気の沙汰だ。元凶は「国民皆保険制度」というタカリの構造。皆保険そのものは間違った政策ではないが、政府も医療側も患者側も、自分の損得しか考えない。必要最低限の医療なら相互扶助と呼べるが、高度医療や延命治療は1カ月1000万円を越すものがざらだ。
11月23日（土）曇時々雨
安重根は日本侵略に抗議して伊藤博文を中国のハルビン駅で暗殺した韓国の英雄的人物。中韓共同で安重根の石碑をハルビン駅に設置するとの報道に、菅官房長官は「安重根はテロリストで犯罪者」と批判。彼の論理では西郷隆盛は犯罪者、伊藤博文は勤皇の志士で塙忠宝などを暗殺したテロリスト。さっさと発言を撤回しないと歴史歪曲の日本の孤立は深まるばかりだ。
11月22日（金）快晴
ドイツにはナチスの残虐行為を後世に伝える強制収容所跡が250カ所もあり、中高生が参観する義務を課している。日本にも原爆資料館などの施設があるが、日本が「加害国」として負うべき歴史的責任などについては触れられていない。ナチスの犯罪行為には時効はないが、日本の戦犯の多くが免罪になり、英霊として靖国神社に祭られているなど、「世界の危険要素」になっている。
11月21日（木）曇時々雨
22年前に初めてこの島に来た時には、海にはまだ珊瑚が沢山残っていた。ホテルのロビーやプールサイドは人影が少なく、のんびりと丘を越えて港まで散歩を楽しめた。今では島中観光客だらけで、ひどく俗化した。ひっきりなしに電動カートが走り回り、道を横断するのも危ない。テラスにやって来るオウムも行儀が悪くなった。もうこの島に来ることはなさそうだ。
11月20日（水）快晴
”食通”を自称する友人がみんなに勧めていた一流レストランの食材が偽物だった。”食通”は高い料金を払って偽ブランド料理を食べた被害者に損害賠償をするのだろうか?普段から田舎で新鮮な野菜、果物を食べれいれば、都会で販売されている野菜、果物とは味が違うことが分かる。しかし食材が新鮮かどうかは判断できても、医学的にも味の違いなどは実はほとんど分からない。
11月19日（火）快晴
毎年ロンドンで開催される世界最大規模の旅行見本市「ワールド・トラベル・マーケット」で、ピースボートは「平和大使賞」を受賞した。ピースボートの受賞は1883年から30年にわたる国際交流の船旅の功績が評価されたもの。1990年から実施している世界一周航海は現在まで53回を数え、日韓共催のアジアクルーズなどを含めると延べ80航海、5万人が参加してきた。
11月18日（月）曇時々雨
ハミルトン島の帰り道、インガムの街で「Tyto湿原」という案内標識を見つけた。”Tyto”とはラテン語で納屋フクロウのこと。ハート形の面をつけているように見えるので「面フクロウ」とも呼ばれ、夜も昼も狩りをする。車を停めて湿原を探索。沼には蓮の花が咲き色々の水鳥がいたが、フクロウはいなかった。雨が降り出したので、次回に期待して途中で引き返した。
11月17日（日）快晴
ハミルトン島の隣にあるウイットサンデイ島の「白い天国の浜」は世界一美しいビーチとの呼び声も高い。この島は横浜市くらいの面積がある無人島。自然保護のために人工的構造物はなく、焚火もキャンプも禁止。午前10時から午後4時まで、このビーチに400人が上陸して遠泳大会。子供300m、成人750m、成人2000mの3種目。僕は2000mに出場。
11月16日（土）快晴後雨
宿の前のキャッツアイ・ビーチを舞台に2時間の熱戦。スイムを終えた選手は、ビーチ後方の道路から自転車で空港にに向かい、滑走路を縦断するコースを2周して、最後はランでビーチでゴールイン。観客はビーチから動かずに、スイム～バイク～ランの全経過を見れる。協議終了後はビーチでパーティー。しかし夕方から強風と雷を伴う豪雨。明日の遠泳は大丈夫かな？
