豪州落人日記 (桝田礼三ブログ) : Down Under Nomad

1945年生れ。下北に12年→東京に15年→京都に1年→下北に5年→十和田に25年→シドニーに5年→ケアンズに15年…

ドリアンとドラゴン

2016-08-31 10:06:59 | ピースボート

8月31日(水)曇

乗組員だから船酔いには強い、ということはない。朝7時の乗組員食堂は無人。デザートのショーケースを覗くとシンガポールで仕入れたトロピカルフルーツが並んでいる。ドリアンとドラゴンフルーツを味見。僕は普段ドリアンを食べないが熟し具合が絶妙。誰もいないことを良いことに3皿お代わりをした。

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洋上の体重計

2016-08-30 13:49:42 | ピースボート

8月30日(火)曇

流体の上=飛んでいる飛行機や浮かんでいる船の上では正確な体重を計れないらしい。ヘルスメーターと呼ばれるデジタルの体重計の多くはバネ秤(ばかり)で誤差が大きいが、天秤秤(てんびんばかり)の方が少しは正確らしい。船内クリニックには武骨な天秤秤がある。下の目盛りで10㎏単位の大まかな体重に合わせ、上の目盛りを加算する。だけど誰もこの体重計を信用していない。

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(続) シンガポール・スリング

2016-08-29 19:16:55 | ピースボート

8月29日(月)曇

シンガポールもマレーシアもスモッグのために夕日がきれいに見えない。人民が蜂起して悪い政府を倒すのが革命という尊い行為だ。だが蜂起を組織するには多額の資金と武器が必要だ。金と武器を準備するのは革命の舞台裏の汚れ仕事=黒子役だ。10代の僕は香港に海運会社を設立し、フィリピンから日本にバナナを輸入した。武器の入手も容易な国だ。酒には詳しくないが、スリングとは投石機のことかな?

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シンガポール・スリング

2016-08-28 07:54:22 | ピースボート

8月28日(日)曇

深夜2時半に目が覚めた。午前7時苦い思い出のシンガポール入港。セルフィー看護師が肺炎の疑いの乗客を連れてラッフルズ病院を受診。45年前僕は香港に病院を構えていた。南ベトナム最後の大統領グエンバンチューが脳梗塞で倒れた。僕はサイゴンに招かれたが、無政府主義者の素性がばれてヘリでシンガポールに移送されてラッフルズ・ホテルに監禁された。政治的転落の始まりだ。

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リビングの読書

2016-08-27 10:24:06 | ピースボート

8月27日(土)曇時々雨

僕のキャビンは身だしなみを整える前室、かなり広めの居間、寝室、浴室からなる。普段は裸で寝ながら読書。寝室は丸窓が1つだけで天井灯も暗いのでバックライトのついた電子本を読む。昼間の読書は居間の窓際で紙本を読むことが多い。前任医師の置いていった100冊の本は既に30冊読破。施錠していてもハウスキーパー(男性アジア人)が突然入ってくるので、居間では制服を着用している。

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日刊「船内新聞」

2016-08-26 08:36:09 | ピースボート

8月26日(金)快晴

毎日午後9時キャビンに船内新聞が配達される。船内企画、寄港地情報、乗客紹介などの記事が載っている。日の出と日の入りの時刻も掲載されているので、朝夕3階のキャビンから10階の甲板まで階段を昇って、海風を浴びながら太陽を眺める。診療時間外に面白そうな船内企画があれば覗きに行く。時々暇を持て余している乗客の長話に付き合わされる。

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洋上居酒屋「なみ平」

2016-08-25 16:49:54 | ピースボート

8月25日(木)快晴

船内クリニックの人員は4人。400人の乗組員を担当するコスタリカ人医師と、1000人の乗客を担当する僕と2人の看護師。看護師は日本人1人とインドネシア人1人。昨日は日本人看護師の誕生日を「なみ平」で祝った。「なみ平」は夕方5時から深夜1時半まで営業。インドネシア人看護師は豚肉、魚介類を食べない。ビフテキ、鶏唐揚げ、寿司、カキフライ、サラダ、ザルうどんなどを注文。

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船内シネマ

2016-08-24 13:38:33 | ピースボート

8月24日(水)快晴

ケアンズで3月から4か月間、船内生活に順応するための特訓をした。一人で家に閉じ籠り、読書・音楽・映画とその合間にエクササイズ。海を眺め、趣味に浸り、運動をしていれば退屈はしない。HD収納の映画が再生不能という想定外のハプニングもあったが、船内では連日4本の映画が鑑賞できるので大過はない。以前見た映画も多いが、航海や寄港地に関連する映画が流れるので再見の価値がある。

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アナログ時計

2016-08-23 15:15:16 | ピースボート

8月24日(火)快晴

旅客船で地球1周をすると24回の時差調整が必要だ。2日前に時刻を1時間遅らせないといけなかったのだが、僕のスポーツウオッチはネット経由でのみ時刻調整が可能。腕時計なしで船内業務は難しい。基隆(キールン)で4時間ほど下船できたので港の近くの時計屋に飛び込んだ。一番安い時計は400元(1320円)。隣の洋服屋で3枚1000元(3300円)の短パンも購入。ジムで汗だくになるので着替えが必要なのだ。

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水平線に沈む夕日

2016-08-22 07:53:51 | ピースボート

8月22日(月)快晴

船内クリニックには1日3‐5人の患者が受診。ほとんどが風邪で、船酔いは少ない。海は穏やかだ。明日は早くも最初の寄港地=基隆(キールン)だ。航海中100日間甲板から夕日を眺めても水平線に沈む太陽が見られるのは3‐4回。水平線の近くは空気層が厚く、雲が多いのだ。ところが航海4日目で水平線に沈む夕日が見られた。良い航海になりそうな予感がする。

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ウエルカム・パーティー

2016-08-21 14:10:32 | ピースボート

8月21日(日)快晴

乗客1000人のほぼ全員が日本人だが、乗組員400人の国籍は30か国。内訳はインドネシア200人、フィリピン65人、中南米40人、日本30人、インド20人…。男335人、女65人。長期クルーズでは航海の始めと終わりに2度の船長主催のパーティーが開催される。船長以下9人の主任たちが時代錯誤の正装、壇上で乾杯。普段でも肩章のある制服を着用し、午前は白、午後は黒のズボンをはく。

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ベイブリッジの粗大ゴミ

2016-08-20 14:13:48 | ピースボート

8月20日(土)晴

横浜大桟橋を出港すると間もなくベイブリッジを潜り抜ける。大黒埠頭側の橋げたの道路下に円盤型の展望台がある。海面から道路までは55mだから、展望台の高さは約50m。この展望台に行くためには、入場料を払ってエレベーターで2階建て高速道路の1階部分まで昇り、短い歩道=スカイウオークを徒歩で行く。入場者が少なく2010年閉鎖。僕も行ったことがない。

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出港風景

2016-08-19 14:12:13 | ピースボート

8月19日(金)快晴

ピースボートは横浜と神戸の2か所で乗客を拾ってから地球1周航海に出発する。海外旅行だから空港と同じように出入国+検疫+税関の検査があるが、多くの乗客は予め手荷物を宅配便で船宛に送っているので、スムーズに乗船できる。乗船すると直ちに避難訓練が行われる。乗客も全員救命胴衣を着用して救命ボートの前に集合。それが済んでから出港だ。横浜では午前9時に乗船開始、出港は午後1時だった。

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つばさ橋と救命ボート

2016-08-18 10:29:54 | ピースボート

8月18日(木)晴

ピースボートは本日600余名の乗客を乗せて横浜港大桟橋を出港する。明日神戸で400人乗船。乗組員は400人だから総勢1400人。105日間の航海の準備のために3日間大黒ふ頭で待機していたが、早朝大桟橋に移動。ピースボートはは救命ボートを14隻搭載し、合計1460人乗船可能。船が沈むときにはまずどちらかに傾くので救命ボートは半分しか下せない。ではどうするか?答はフェースブックで。写真後方はつばさ橋。

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船員用ジム

2016-08-17 09:27:52 | ピースボート

8月17日(水)快晴

船員用食堂のすぐ近くにジムがある。以前乗ったオリビア号やトパーズ号の船員用ジムは狭くて、汗臭かったので近付かなかった。しかしこの船のジムは十分広く、窓があり、音楽を聴いたりTVを見ながらエクササイズが可能。だけど僕は機械で黙々と運動ニングするのは苦手なので、室内でもできるトレーニングメニューを準備してきた。腰痛体操、スクワット、腹筋運動、腕立て伏せなどを組み合わせたものだ。

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