3月31日（日）快晴
新大久保や鶴橋で在特会やネット右翼などのレイシストたちが「朝鮮人を殺せ」、「ゴキブリを叩き出せ」など聞くに堪えない汚い言葉でデモ。豪州では犯罪だ。先進国では人種差別やヘイトスピーチを法で禁じているが、「表現の自由」を口実に国も警察も介入しない。差別やヘイト・スピーチは学校のいじめの原因。子供の自殺がなくならないのは当然だ。
3月30日（土）快晴
熱帯を中心に世界に4000種、日本には52種、豪州には1000種が生息。夜行性、雑食性。森林環境に適しているので、熱帯雨林が減少すると絶滅が危惧される種も多い。日本では嫌われ者の害虫扱いだが、ネズミや蠅や蚊のように特定の病気を媒介はしない。ペットや教育用観察昆虫として人気も高い。5階廊下の植え込みで時々見かけるが、家にはあまりいない。
3月29日（金）快晴
自然界の遺伝子組み換えにより、未知のウイルスが突然人間に感染し拡大するエマージング・ウイルス病には、SARS、エボラ出血熱などが有名。QLD州で1994年に突然出現したヘンドラ・ウイルス病は、豪州研究チームの迅速な対応で世界的な拡大を免れた。宿主のフルーツ・バットはこれまで保護されて来たが、人間の都合で、今後は駆除の対象にされそうだ。
3月28日（木）快晴
僕の嫌いな豪州の4つの頽廃文化。豪州の犯罪の7割は酒がらみ。酒税を10倍上げるべきだ。飛行機で酒飲みの隣に座るのは苦痛だ。それがおデブだったら地獄だ。シートベルトで持ち上げられた腹肉が肘掛を越えて押し寄せて来る。飲酒と肥満は医療費を増大させるので社会的規制が必要だ。刺青、ピアスは個人的な趣味だから傍から強いことは言えないが、上品な趣味とは言えない。
3月27日（水）快晴
コンビニ、レンタカー、カフェ、インド料理、美容院、ピザ屋などが軒を並べる雑然とした一角を取り壊し、3階建てにする再開発案が発表された。1階は駐車場、2階に既存の店舗、3階には分譲アパートが入る。一部の住民は、街がきれいになり、観光客が増えると歓迎するが、のんびりした田舎の雰囲気が台無しになるとの反対意見も強い。
3月26日（火）快晴
スマートフォーンを旧式携帯に買い替えた。スマートフォーンは字が細かいので老眼鏡が必要だが、折りたたみ式の携帯だと電話がかかってきたら開くだけだし、切り忘れもない。本体は無料で、使用料が月20ドル。ついでに、狂った腕時計も買い替えた。こちらも眼鏡なしで見えることが唯一の選択条件。腕時計も携帯も週1‐2回外出する時しか使わないし、電話は月1‐2回しかかかって来ない。
3月25日（月）快晴
ポートダグラスの海辺でガチョウと遊んでいたおばさんが、悠然とフリー・マーケットの中を通り過ぎて行った。「マザー・グース」は1000を越える英語の伝承童謡の総称。これを知らないと英米の文化は語れない。文学の「不思議の国のアリス」や「秘密の花園」も、映画の「メリー・ポピンズ」や「指輪物語」も。久々にアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」を再読。
3月24日（日）快晴
ケアンズの繁華街の交差点でUターンをしてパトカーに捕まった。「Uターン禁止」の標識がないと抗議したが、「Uターン可」の標識がない交差点ではUターン禁止なのだそうだ。そんなこと初耳だ。豪州在住13年目で初めての交通違反、ではない。知らないことをいいことに毎週のようにUターン禁止違反を繰り返していたのだ。罰金88ドル、原点２だそうだ。
3月23日（土）曇
家から車で15分、バロン川の急流が平地に出る扇状地。自然林に覆われた中洲の上流は、いつも広く淀んでいるので「静かな湖」と名付けたらしい。かつては観光地だったようだが、今は地元民も訪れず、水鳥が我が物顔に遊んでいる。魚影も豊かだが釣りは禁止。一度潜ったことがあるが水が濁っているし、ワニもいるのでバード・ウオッチングだけで結構。バロン川ラフティングの終点でもある。
3月22日（金）雨
田町の掘割や不忍池や野鳥の楽園などで見かけた。カモ科の渡り鳥。夏にシベリアや欧州北部で繁殖し、冬季に越冬のために日本にも飛来するが、豪州まではやって来ない。繁殖期のオスは後頭部の羽毛が伸長してポニーテール状になる。目が金色、体が黒、羽が白いのでこんな幼稚な名前が付けられた。それじゃスイカはアカシロクロミドリ（赤白黒緑）と呼べば子供が喜ぶかな？
3月21日（木）快晴
東京の夜景が評判の高層レストラン。いつも混んでるのは、店側が子供でもヤンキーでも入場させるから。テーブルも椅子も異常に小さいく、料理は小さな皿にちょっぴり。マナー無視の客層の低さ。携帯も喫煙も写真撮影もやりたい放題。請求書はOZ感覚の3倍以上。味は豪州と五十歩百歩。ケアンズには海にも山にも雰囲気の良いレストランが沢山ある。どこも空いているが、いつの間にか潰れていたりする。
3月20日（水）快晴
在豪13年。大抵の店は美味くもないし、不味くもない。メニューはどの店も似たり寄ったり。高級店でも値段は一般の店の2倍止まり。OZがレストランを選ぶ基準は、まずはゆったりした雰囲気。狭い店や行列でごった返す店はNG。次はボリュームと値段。食品衛生基準がとても厳しいので、ゲテモノや食通しか食べないような珍味を提供する店はない。魚介の生き造りは残酷なので、法律で禁止されている。
3月19日（火）快晴
先日東京に行った時に美食家の先輩医師の行きつけの寿司屋で夕食。狭くて窮屈な店だった。勘定は僕の行く店の約5倍。ご馳走になって言うのも何だが、5倍美味しいわけではなかった。若死にした兄も食道楽だった。他人と違う珍しい味を好んだ。その食への執念、金と時間の無駄遣いをいつも疑問に感じていた。もう少し良質の食べ物を摂った方が良かったのに。
3月18日（月）快晴
昨日ポートダグラスのフリーマーケットに出かけたら、アイリッシュ・パブをを始めとして、街中がシャムロック（3枚葉のクローバ）のマークと緑色の服を着た人で溢れ返っていた。緑色の車で出かけて良かった。聖パトリックは国中の蛇を退治したので、アイルランドに蛇はいないそうだ。あの国には蝉もいないから、聖パトリックは間違って蝉も退治したらしい。
3月17日（日）快晴
豪州にやって来る日本人留学生は年間6万人。逆に日本で勉強するOZはわずか6000人。日本人留学生のほとんどは豪州の永住権取得のために、大学や専門学校を出て資格を得ることを目指す。それは医学、歯学、法学、会計学、看護、美容、建築、デザイン、舞台芸術など様々な分野に及ぶ。逆にOZの留学先は欧米や中国やインド。遊園地化、就活センター化した日本の大学に魅力はない？
