診療室の給与水準

７月３１日（日）晴

ヨーロピアン・ドクターのピーターの月給は45万円だそうだ。僕の月給は35万で佐々木Nsは20万円だ。ピーターの担当はクルー200人だが、看護師や助手はいない。僕たちは1200人の乗客、クルーが診療の対象だ。

映画「ジョゼと虎と魚たち」、「クモ女のキス」。読書「会議の心理学」（石川弘義）

コスタリカ

７月３０日（土）快晴

7：00プンタレナス入港。22：00出港。
コスタリカは1821年スペインから独立した、永世中立を志向する軍隊を保持しない人口は430万人の農業と観光の国。9：00から14：00上陸。白人とインディオの混血が多く、黒人はほとんど見かけない。長いビーチにはごみが目立つが、治安は良さそうだ。昼食はセピチェ。小エビをタマネギ、赤ピーマン、香草とともにレモン汁でしめた物。400円。ビール1本100円。Tシャツ2枚で800円。

映画「ジェラッシックパーク」、「ロースト・ワールド」。読書「旅の経済学」（竹内宏）

パナマシティー

７月２９日（金）曇

パナマは遠距離からは美しいが、近距離では危険な国だ。パナマシティーが陽炎のように見える。
明日のコスタリカでは以下の10カ国のクルーの上陸が禁じられている。ウクライナ、中国、インドネシア、スリランカ、マレーシア、エジプト、クロアチア、インド、ペルー、モーリシャス。

映画「カラシニコフ」（松本仁一）。読書「コスト感覚」（伊原哲夫）

パナマ運河

７月２８日（木）晴

昨夜33歳女性の分裂病患者の主治医と家族に電話。独断で乗船したので普段服用している薬を持参していない。最近は幻覚、妄想が出現している。
パナマ運河を通過。掘削には1881年から1914年まで33年を要した。全長80km。閘門の幅が33.5mしかないので、船舶の通行最大許容規模は全長294m、全幅32m、喫水12mである。1928年はリバートンが当時の金0.36ドルを支払って、10日間かかって運河を泳ぎきった。

映画「テイラー・オブ・パナマ」、「マッチ・スティック・メン」。読書「ひょっこりひょうたん島」（井上ひさし）

クリストバル（パナマ）

７月２７日（水）晴

13：00クリストバル入港。治安が悪いためターミナルから出ての自由行動は自粛するように事前に説明している。しかし警告を無視した乗客1名がカメラを盗まれた。自己責任ですからどうでもいいのだが、ひったくられたハンドバッグを放さず引きずられて怪我をしたり、抵抗してナイフで刺される乗客は毎回いる。

映画「サルサ」。読書「つくる会教科書はこう読む」（上杉聡・他）

ジャマイカ・フェアウエル

７月２６日（火）晴

ジャマイカは僕にとって初寄港地でした。この種のリゾート地はあまり期待はしていませんが、予想通りでした。1度来る価値はあるけど、2度来る価値はない？クルー同士で外出して、おいしいものも食べたし、見るべきものも見てきました。

映画「ブエノビスタ・ソシアル・クラブ」、「座頭市」。読書「ぼくが世の中に学んだこと」（鎌田慧）

カリブのプライベート・ビーチ

７月２５日（月）快晴

7：00モンテゴベイ入港。22：00出港。16：30から19：30外出し、タクシーで街を見学し、ドクター・ケイブ・ビーチで泳いだ。住民はフレンドリーで比較的安全そうな街だ。アママの比嘉はリッツ・カールトン・ホテルで50分間マッサージを受けて13,000円支払ってきたそうだ。アママでは60分6,000円だ。タイでは60分間1,000円だった。

映画「カリブの熱い夜」、「青いさんご礁」。読書「中国を考える」（司馬遼太郎、陳瞬臣）

オープン・デッキ

７月２４日（日）晴

ヨット・クラブの3度の食事も、夜の居酒屋「波へい」の飲み会もオープン・デッキを利用できる。しかし日本人はひ弱にできているのか、少し寒いと室内に篭りがちになる。暑くても日陰に避難する。適度な温度でも、風が強かったり、日差しがきついと逃げ出す。つまりインドア好みの国民性なんでしょうね。

映画「007・ドクター・ノー」、「ビーチ」。読書「日本の軍事システム」（江畑健介）

洋上居酒屋・波へい

７月２３日（土）晴

ヨット・クラブは毎晩20：30、洋上居酒屋「波へい」に変身する。しかし欧米の衛生基準が厳しいので、レストラン部分とバー部分とをはっきり分離しなければならない。だから食べ物は屋内の厨房カウンターから提供され、飲み物は屋外の独立したバーから提供される。

映画「みんなの家」、「羊たちの沈黙」。読書「都市国家アテネ・ペリクレスと繁栄の時代」（ピエール・ブリュレ）

ヨット・クラブ

７月２２日（金）快晴

乗客が食事できる場所は、4階のトパーズ・ダイニングと、8階のヨット・クラブの2箇所。トパダイはコース・メニューでヨットはビュッフェ・スタイル。意外なことは、トパダイに若者が多く、ヨットが年配者に人気があることだ。

映画「フォーン・ブース」。読書「インカ帝国」（カルメン・ベルナン）

自由の女神

７月２１日（木）快晴

ニューヨークでインドネシア人クルーが1人蒸発したらしい。去年もニューヨークで1人、今クルーズの出港日にも横浜でインドネシア、フィリピン、中国の3人のクルーがジャンプ・シップしている。

映画「スナッチ」。読書「骨髄バンク」（十字猛夫）

日本一の自由の女神

4年ぶりの親子の対面

７月２０日（水）快晴

9：30USPH検査。タケシからのメールでは、ボストンーニューヨークのバスは5時間を要し、1番早いバスでも11：30ニューヨーク着とのこと。タケシも12：30から何度も僕の携帯に電話をしたらしいが、うまくつながらず、結局合流できたのは15：30。アイリッシュ・パブとカフェで2時間近況報告しあって18：00帰船。ギネス・ビール550円。コーヒー260円。昼食の寿司屋ではサラダつきの14カンの寿司が2,200円だったから、そんなに高くはない。

映画「プラクティカル・マジック」、「ドライビング・ミス・デイジー」。読書「海峡は越えられるか」（櫻井よしこ、金両基）

4年前の対面

We don't love NY!

７月１９日（火）晴

船内待機。USPHは今日もやって来なかった。米国は海岸警備隊と公衆衛生局の審査が厳しい。最近はテロ対策のために一層うるさくなった。前回ニューヨークに寄航した際にはクルーは3日間まったく上陸できなかったそうだ。運動不足の解消と気分転換のためクルーは短時間でも下船をしたがっている。寄港地での上陸禁止はストレスを鬱積させ、精神衛生上よろしくない。多くのクルーは米国に寄航しないクルーズを望んでいる。

映画「バグズ・ライフ」、「リーサル・ウエポン」。読書「イグアナに舌づつみ」（東祥三）

満月のNY

７月１８日（月）晴

濃霧のため少し遅れたが8：30ニューヨーク入港。乗客は全員指紋を取られ、インドネシア人は顔写真も撮影された。イスラム国家だかららしい。米国は自由・平等の国ではなかったのか！乗客は上陸したが、クルーはコスト・ガード（沿岸警備隊)とUSPH(公衆衛生局）の審査終了まで下船できない。制服を着てUSPHを待ったが、ついに本日は姿を現さなかった。

映画「グース」、「今を生きる」。読書「怒りの限界」（鎌田慧）

満月のシドニー

プールとジャグジー

７月１７日（日）晴

8階デッキにあるプールも乗客専用なので、クルーは使用できない。大人用と小児用の2つのプールがあり、毎日水を交換する。プールの向こうにはサンシャイン・バーがあり、プールサイドで肌を焼きながらビールやカクテルが飲める。

映画「アイロボット」。読書「科学と外交」（今井隆吉）