1月21日(土)曇
海外の街歩きで大切なことは、公衆トイレなど自由に使用できるトイレのある場所を、きちんと把握していることだ。ツアーガイドの人たちも、このことを強調する。案内中の観光客の1人が「トイレに行きたい」と言い出すと、他の客も「私も」、「私も」と言い出す。お土産屋やカフェやレストランでは、通行人や団体客にトイレを貸してくれない。僕はシティーに1年以上住んだことがあり、公園やモールやホテル、市役所や病院や商業ビルなどのトイレのありかを知っている。多くが男女共用のユニセックス・トイレで、車椅子での使用も可能だ。
1月20日(金)曇
シティーのレイク通りとアボット通りの間にある2階建てのショッピング・アーケード。以前は、焼き肉、ラーメン、寿司、うどん、おにぎり屋などの日本食堂や、日本人経営の貸スマホ、旅行代理店、両替屋、美容院、お土産屋、日本食品、インターネット屋、貸出スマホ屋などが軒を並べ、リトル・トーキョーの感があったが、空き店舗が目立つ。食堂も中・韓・台・印・ベトナムに押され気味。ワーホリの若者たちが、日本が恋しくなったら行くとか、安く懐かしい味を楽しめる場所ではなくなった。夜に出歩かないから分からないが、ナイト・マーケットも寂れているのかな?
1月19日(木)雲時々雨
へその緒は出産の記念として大切に保管されている。へその緒を煎じ飲ませることで助かるという迷信もあった。へその緒や胎盤=胞衣(えな)は病気の万能薬と言われ、中国の王様は胎盤を食べた、とか猟奇的伝説もある。僕の母は迷信家ではなかったが、祖母から渡された父のへその緒を神棚に祭り、父が胃潰瘍で吐血を繰り返した時に、密かに煎じて飲ませたらしい。「たいした効き目だ」と母は言っていたが、新薬タガメットの効用だ。西洋にも、聖人のドクロから出た油を集めた秘薬がある。幼年時代に、同じクリスチャンの友達が死に瀕していた。神父を呼んでくると、お祈りの後に秘薬を友達の胸に塗った。しかし間もなく息を引き取った。
1月18日(水)雨
1月17日(火)曇時々雨
海辺の散歩道でジェームスクック大学(JCU)の講師だったミックに出会った。10年前にシドニー工科大(UTS)の講師になったが、ケアンズを終の棲家と定めてUターン。彼と僕は20年前にUTSの聴講生だった。そしてJCUでは学生や院生とともに未来型エネルギーに関する実験を行った。「また一緒に核融合を研究しよう」と言うが、彼はかなり老け込んで無理な様子。僕は今でもサンパシフィック大学(SPC)やJCUの留学生と交流・支援を続けている。僕は今年の春からしばらく岡山滞在の予定。岡山大学は60年前に全学連再建のためにゼミを開催した思い出の地。岡大研究室に潜り込めるかな?