心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

ゲオルギューに感動

2005-11-20 21:54:22 | Weblog
 今日は、日曜日だというのに午前中はお仕事でした。でも、午後は、待ちに待ったアンジェラ・ゲオルギューのリサイタルでした。12時30分に職場を跡にしてザ・シンフォニーホールに一目散です。で、どうだったって?それはもう大満足でした。ここ数年、これだけ会場が盛り上がったコンサートはなかったように思います。それだけゲオルギューも歌いやすかったのかもしれません。でも、大阪のど真ん中、ホールの周辺だけメタセコイヤの小さな木立があるけれど、一歩踏み出せば市内の喧騒が当たり前の大阪の町。なにか違う、と思いながら家路につきましたが、隣を歩いていた”大阪のおばさん”たちの声を聴いて納得しました。「やっぱ、ほんものを聴かなあかんな。感激した」と。
 きょうは、ジョルダーニの歌曲「いとしい女よ」。ヘンデルの歌劇「リナルド」から「私を泣かせてください」。レオンカヴァッロの歌劇「道化師」から「大空を晴れやかに」。プッチーニの歌劇「つばめ」から「ドレッタの素晴らしい夢」。ビゼーの歌劇カルメンから「パパネラ」。プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」から「華やかに着飾っても」。最後は、プッチーニの歌劇「ジャンニスキッキ」から「わたしのお父さん」。蝶々夫人から「ある晴れた日に」でした。不思議なことに、ゲオルギューの歌声を聴きながら、なぜか涙が出てきました。ちょっと最近、方向性の違いでギクシャクしているからでしょうか、私の心が病んでいるのかもしれません。
 でも、自分に純粋でありたい気持ちは大事にしたい。どうして、こんなに自然に歌えるのでしょう。「わたしはソプラノ歌手です」と自ら宣言するような歌い方では毛頭なく、身振り手振りよろしく自然に歌うことができる。なんと素晴らしいことか。それが仮に天性のものであっても、自然に行動できる事の意味って大きいんだなぁと、つくづく思ったものです。
 きょうのチケットは、およそ半年前に購入しました。5月29日の記述を確認してみると「時期は11月です。それまでの半年間、仕事は難題山積みですが、とにかくリサイタルの日まではがむしゃらに働くことにいたしましょう」とあります。確かにそのとおり。ひとつ山を越えたと思ったら、また別の山が目の前に立ちはだかる。でも、二つの大きなプロジェクトを立ち上げる目途が立ったんだから、自分を褒めてやることにいたしましょう。
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