心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

アナログとデジタルの間で思うこと

2024-03-23 21:24:51 | Weblog

春分の日が過ぎてもなんとなくすっきりしないお天気が続きます。土曜休日のきょうは終日、雨が降っていました。来週は皆が心待ちにしている「桜始開」の時季を迎えると言うのに、あすも雨模様。でも、お庭の草木は生気を取り戻してきているようにも見えます。「春」を迎える通過点なんでしょうか。
きょうは特に題材もなく、ただいまベートーヴェンのチェロ・ソナタの第3番、第4番を聴きながら、ブログの更新に取り掛かったところです。空(くう)を彷徨う「心」の止まり木を探すかのように、成り行きまかせの更新........。もちろん音源はLPレコードです。

そういえば先日、平城宮跡に隣接する発掘現場で、1300年も前の木簡が出土したそうな。木簡には墨で「大嘗分」と記されてあって、判読不明な部分はあるものの、当時の墨字がしっかり残っています。ラスコー洞窟の壁画は、それよりはるかに昔の約2万年前にクロマニョン人によって描かれたとも言われています。昔人が残した文字や絵が、長い年月をかけて蘇ります。まさに「アナログ」の世界です。
ところが今や、Enterキーをポンっと押せばすべてのデータが一瞬にして消えてしまう。何も残りはしない。そんな時代です。デジタル社会の怖さでもあります。

一方では、1977年に打ち上げられた探査機「ボイジャー1号」が現在、地球から約240億km離れた恒星間空間をひとり旅しているのだとか。今も地球上と交信できているというから驚きです。実は、この探査機が打ち上げられるとき、ネームプレートに名前を刻むというキャンペーンがありました。私も興味半分で応募しました。おそらく高性能の顕微鏡でもなければ確認することができないほどの極細文字なんでしょうが、夢のある話ではあります。科学者にもこんな遊び心が必要に思います。
昨夕、かつて現役時代にトップを務めていた方と一献傾けました。わが社の前には製薬会社の社長をお勤めになった方で、後期高齢者の年代ですが、まだまだお元気でお忙しそうにされています。昨夜は、15日の「世界睡眠デー」のことが話題になりました。世代別の推奨睡眠時間で成人は6時間以上と言われていますが、高齢者は睡眠時間が長くてもリスクがあるそうな。
世の中便利にはなりましたが、心身ともに、もう一度足元を見つめ直す時間があっても良くはないかと思うきょうこの頃です。

コメント    この記事についてブログを書く
« すべてが「春」に向かって動... | トップ | 20年ぶりに映画館で「ゴジ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿