心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

バスに揺られて温泉を巡った北海道

2021-11-05 21:47:33 | 旅行

 我が家の玄関口に立つと、ほんのりとした秋の香りが漂ってきます。キンモクセイです。南側の生垣に植えているキンモクセイが、いま満開です。やはり秋にキンモクセイの香はお似合いです。

 さてさて、珍道中の北海道旅行から無事戻ってまいりました。今回は、ツアーではなく気儘にのんびりと過ごした4日間でした。バスに揺られて2カ所の温泉地を巡り、その土地の風情を楽しみました。
 昨年もちょうどこの時期に札幌を訪ねていますが、新千歳空港から札幌に向かう快速電車の車窓から眺める風景にほっとひと息です。札幌駅に到着すると、まずは観光案内所でパンフレット類を物色、スタッフの方にお勧めコースについてお話しを伺ったあと、ひとまずホテルに入りました。
 部屋で休憩したあと、予約を入れておいたサッポロビール園に向かいました。広い道幅、立ち並ぶ建物、街路樹.....。歩いて30分ほどだったでしょうか。ビール園に着く頃には陽も傾き、赤く紅葉した蔦に覆われるレンガ造りの建物がお出迎えでした。美味しいビールとジンギスカン料理を存分に味わいました。
 翌日は積丹半島に向かうことにしました。朝早く駅前バスターミナルで北海道中央バスの「岬の湯しゃこたん」バスセット券を購入。まずは高速バスに乗って小樽へ。そこで路線バスに乗り換え、余市のニッカウヰスキー北海道工場・余市蒸留所を通過したりしながら2時間あまり。ぼんやりと北の国の景色を眺めながら、時に音楽を聴いたり、本を開いたりして過ごしました。
 実は、「岬の湯しゃこたん」は利用者の減少で収支の改善が望めず2022年1月で休業します。それも今回訪ねた理由のひとつでした。泉質はナトリウム泉(塩化物・炭酸水素塩泉)で、塩分濃度が非常に高い温泉だったので、とろりとした肌触りが身体を癒してくれました。積丹半島の岬を望む露天風呂で、ゆったりまったりのひとときを過ごしました。
 数組の地元の方々もお越しになっていましたが、小樽行きの路線バスに乗ったのは私たち夫婦だけでした。これでは休業もやむを得ないのかなあと思いつつ、きれいな施設なのに残念なことです。
 小樽駅前で途中下車すると、今度は小樽発着「小樽天狗山」バスセット券(1日乗車券)を手に天狗山に向かいました。ロープウエイで山頂に着いたのは陽が落ちる頃。小樽の夜景を楽しみました。
 次の日は、南に転じて定山渓温泉へ。この日も移動手段はバスでした。手にしたのは、じょうてつバスの「森の謌ランチビュッフェ&日帰り入浴券」付きバス乗車券。定山渓のバス停で降車したあと無料バスに乗って支笏洞爺国立公園のひとつ豊平峡に向かい、しばし紅葉の豊平峡ダム界隈を散策しました。ダムの水しぶきと陽の光が織りなす淡い虹が、私たちを歓迎してくれました。
 そのあと鶴雅リゾートスパ「森の謌」に向かいました。「森」をテーマにしたお洒落なホテルで、積丹とはひと味違った露天風呂(ナトリウム塩化物泉)を楽しみ、あとはゆっくり美味しいランチをいただきました。

 緊急事態宣言が解除されて1カ月、観光客の数はまだまだ少なく、夜の時計台界隈もひっそりとしていました。最終日は、朝食の前に北海道庁旧本庁舎、北海道大学キャンパス界隈を散策して帰途につきました。次回のアニバーサリーは50周年(金婚式)になります。5年先と言うことは76歳。そろそろ終活の準備が始まる頃です。生きているかなあ。大丈夫かなあ。

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