心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

格安バスツアーで始まった長期休暇

2013-08-11 08:48:10 | 旅行

 暑い暑い日が続きます。あまりの暑さに本屋さんでひと休みをしていて目にとまったのは玉岡かおるの小説「銀のみち一条」でした。玉岡さんといえば、3年前の9月、とあるシンポジウムで初めてお目にかかり、その前向きな生き方に共感を覚え、「天涯の船」「お家さん」と立て続けに読んだことがあります。明治・大正期を舞台にした女性の生き様を描いたものですが、「銀のみち一条」も同じです。舞台は、日本一の銀の産出を誇りお雇い外国人第1号のフランス人技師を迎え入れた生野銀山です。労働者が拠出金を出して医療費を賄う保険制度を日本で初めて導入したのも、この生野銀山だったとか。古き良き時代の播但地域の風景を思いながら、上巻の半分を読み終えて止まらなくなりました。夏の友にしましょう。
 ところで先週の木曜日、少し早く仕事が片付いたので、久しぶりに長女の家に立ち寄りました。すると、空手着を着た孫君が鍵を開けてくれました。近所のスポーツクラブの空手教室に行くのだと。滅多に見ることのできない孫君の晴れ姿を参観することにしました。冷房のきいた道場に、初級クラス10名ほどの生徒が練習に励んでいました。先生の厳しい指導に子供たちは大きな声を張り上げながらきびきびと所作を学んでいました。孫君の凛々しいお姿に、お祖父さんも終始微笑んでおりました。
 そういえば、練習を参観中、私のスマホに緊急地震速報が届きました。子供たちのお母さんのスマホにも。奈良県に大きな地震の恐れがあると。数秒後にスポーツクラブのお姉さんが走ってきて、指導する先生に急報です。少し練習を中断して様子を見ると、再び練習再開です。夜のニュースで誤報だったことを知りました。
 さて、昨日から長期休暇に入りました。といっても高齢の愛犬ゴンタを置いて遠出もできません。初日の昨日は、家内が見つけてきた日帰りバスツアーに行ってきました。京都丹波道を北上して天橋立、舟屋の里・伊根湾巡り、そして豊岡市の城崎温泉へ。帰りは近畿豊岡自動車道、舞鶴若狭自動車道、中国自動車道を通って大阪に戻る強行軍です。生野銀山とは山ひとつ隔てたところをバスでひた走ったことになります。
 時間厳守が基本でしたが、それ以外は至ってのんびりしたものです。乗車中は家内とよもやま話。ふだんこんなに話したことはありません。あとは本を読んだり、音楽を聴いたり。冷たいビールを飲んではお昼寝もしました。こういう旅行もあるもんだと思ったものです。ツアーの参加者は、旅行大好きな老夫婦、子供連れの若夫婦、お友達同士、ご家族と、様々なグループで、束の間の旅を楽しみました。
 遊覧船に乗って巡った伊根湾の舟屋群は、日本の里100選にも選ばれているそうですが、湾を囲むように約230軒の舟屋があり、1階が舟の格納庫、2階が居住空間になっていて、海との生活を垣間見るようでした。カモメたちの歓迎を受けました。
 久しぶりに訪れた城崎温泉では、外湯めぐりです。と言っても滞在時間が1時間半ですから、いくつかある外湯のひとつ「御所の湯」でゆっくり湯に浸かりました。暑い夏に暑い温泉に浸かるのも乙なものです。
 1人6500円+α(オプション)の格安バスツアーです。贅沢は言えませんが、昼食に不足感はなく、食後(食後であることがミソ)には桃とメロンの食べ放題。帰りにメロン、桃、葡萄、グレープフルーツなどが入った重たいお土産までいただいて、このツアー、いったいどこで儲けているんだろうと不思議に思ったものです。

 今夏は、10日あまりの長期休暇ですが、今日はこれから部屋の模様替えです。先日、ネットでレコードラックを購入しましたので、一千枚ほどのLPの整理を兼ねて汗だくの1日になりそうです。おそらく1日では終わらないでしょう。きっと。
 そして明日はリュックを背負って恒例の京都下鴨納涼古本まつりに出かけます。一人でじっくり品定めです。帰りに知恩院にお参りしてきます。その翌日は、孫君一家をホテルのサマーフェスティバルにご招待。その後、京都の大文字と続きます。合間には伸び放題の庭木の剪定もあります。そして最後の2日間は、なんと大腸内視鏡検査で締めくくりです。(笑) 

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