心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

気になるウクライナの情勢

2022-03-04 23:13:43 | Weblog

 蟄虫啓戸とはよく言ったものです。冬ごもりしていた虫たちが動き始めるの意。虫どころか花壇をじっと見つめると、草花の芽が土を押しのけて顔を出しつつあります。そんななか庭の片隅にフキノトウを見つけました。独特な風味が味わい深く、湖北の山小屋にいた頃は春の初めに子供たちと田圃の縁を歩きながらフキノトウを採ったものでした。お天気は行ったり来たりしながらも着実に「春」に向かっています。
 今週もバタバタの1週間が通り過ぎていきました。それでも週の前半は、AmazonPrime videoで映画「ドライブ・マイ・カー」を見ました。原作以上に奥深いものがありましたが、久しぶりに2時間あまりの超大作を見たことになります。
 一方で水彩画教室の作品展が大阪駅前のギャラリーでありました。1人2点の出品が義務づけられていて選ぶのにたいへん苦労しました。結局、このブログに以前掲載した2点、キャプションは「小雪舞う時計台夜景」と「能の風景(羽衣)」にしました。

 さてさて、ここまで書き進んでペンが留まってしまいます。ウクライナのことです。軍事力をもって他国を制する映像を目の当たりにして複雑な思いが募ります。
 今日は欧州最大規模の発電能力を持つザポリージャ原発が、ロシア軍の攻撃を受けて占拠されました。唯一の被爆国として耐えられません。目的のためなら手段を選ばす。この時代において、戦争映画ではなく現実にそんなことがまかり通ることに無力感と憤りを覚えます。
 ロシアとウクライナの間に歴史的にいろいろな経緯はあったとしても、常軌を逸したプーチン大統領の行動は断じて許せません。ロシアという大国が自分の意に沿わない政治体制を武力で押し潰そうとしている。とんでもないことです。一部にバイデン米国大統領の政治姿勢を危ぶむ声がないわけではありませんが、しかしながら一歩間違えば確実に第3次世界大戦に突入してしまいます。各国が連携して対峙していくしかありません。
 そういう状況の中でも、いま、果敢に戦うウクライナの人々がいます。素手で軍の車に立ちはだかる者あり。「国に帰れ」と叫ぶ者あり。それをただただ見つめるしかないもどかしさ。............今日はあまり多くを語らず、この辺で失礼をいたします。

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