先日、スマートフォンを弄った後しばらくして開こうとしたら、設定しているパスワードを入力するキーボードが表示されません?いくら操作しても表示されないのでロックを解除できず、当然のことながらスマホを開くことができなくなりました??(-_-;)。
急ぎお店に行ったら修理に出さないと直らないと。ぇえ!何も手荒い操作はしていないのに、なぜ?翌日、機種を変更しました。写真データはクラウド保存だし、メールも問題なし。住所録は諦めていたのですが、若い店員さんが故障したスマホからうまくデータを取り出し新しいスマホに取り込んでくれました。でも、LINEの一部で登録データが消えてしまいました(-_-;)。
下の写真は新しいスマホで初めて撮影したものです。梅雨入りして咲き始めた我が家のアジサイ第一号です。このあと3種類のアジサイが開花の準備に入っています。
そんなドタバタの1週間でしたが、雨の日が続きましたので、お散歩のほかは家の中でおとなしく暮らしました。もちろん、部屋にはアンドレア・ボチェッリの歌声が響きわたります。その合間を縫ってやり始めたのが歌劇のDVDの整理でした。その数40本あまり。ほかに衛星放送テレビを録画したものがおよそ30本(残念ながら最近は放映されなくなりました)。
DVDプレーヤーとテレビとステレオを接続して、マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」を観ました。若き日のテノール歌手プラシド・ドミンゴのご登場です。歌曲もさることながら、前奏曲や間奏曲も気に入っています。南イタリアはシチリアのとある村を舞台にした、男と女の争い、最後は男同士が決闘して幕を閉じます。歌劇映画のDVDなので、時々シチリアの田園風景や教会などが映し出され、数年前に旅行をした時のことをぼんやり思い出しながら楽しみました。
もうひとつの作品はモーツアルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」です。ドン・ジョバンニといえば、村上春樹の長編小説「騎士団長殺し」にも登場します。「騎士団長殺し」を読み終えた頃、歌劇「ばらの騎士」と一緒にお連れしたDVDでした。こちらは2時間あまりの大作です。
歌劇といえば、お腹の底から朗々と歌いあげる場面が特徴です。まさに人間が「楽器」に様変わりする瞬間でもあります。大仰にさえ思えるのですが、自分の心を包み隠さずおおらかに歌い上げる舞台が気に入っています。所々で観客から大きな拍手を送られたり笑い声が聞こえたりもします。幕が下りるとカーテンコールです。一度退場した主だった出演者が再び舞台に呼び出されます。それを観客が立ち上がって拍手で迎える。臨場感満載です。舞台と観客が一体となった舞台風景をDVDで楽しみました。さあて、次は何を観ようかと思案中。
旦那がお気軽な時間を過ごしているとき、奥様はいったい何をしていらっしゃるのでしょうか。階下に降りてみると居間のソファーに座ってせっせとお仕事でした。
手元にあったのは、ネットで購入したというゴッホの名画「星月夜」の刺繍キットでした。完成すると117センチ×43センチの刺繍絵画になるのだそうです。大きな布を10数区画に分けたひとつひとつに丁寧に手縫いで刺繍絵を仕上げていきます。
よく見ると、テーブルの上には精密な設計図のようなものがあります。小さなマス目に小さな記号がびっしり印刷されています。それをひとつひとつ確認しながら縫い込んでいく。...時々、縫い方を間違ってせっかく仕上げたところで解き直したりもしています。3週間余りで2区画がほぼ出来上がったようですが、完成までには気の遠くなるような日にちがかかりそうです。ご本人は「時間潰し」「ボケ防止」と言っていますが、私には到底真似の出来ないことです。
そんなことをしている間に、緊急事態宣言が発令されて早や1カ月が経とうとしています。感染者数はやや減少傾向にあるものの高止まりの感があり、ここ数日、宣言期間の延長がささやかれています。
ワクチン接種も動き出しましたが、わが国の接種率はなんと途上国並みだとか。そんな状況でオリンピックはないでしょう。IT先進国と思っていたのに、それが幻想に過ぎないことが分かったのもコロナ禍の大発見でした。何か変?どこかで機能不全を起こしているのでしょう。
おそらく、司令塔と現場の間で、「心」あるいは「知恵」の乖離があるのだろうと思います。......そうは言っても、ご担当の方々はそれぞれの持ち場でそれぞれに精一杯汗をかいていらっしゃる。リタイア組が偉そうなことは言えません。せめて朝夕のお散歩を欠かさず自らの身を守り、心豊かに自粛生活を送りたいと思います。