心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

気ままに過ごした一週間。これもシニアの特権?

2021-01-29 11:19:52 | Weblog

 昨夜は夜遅くまで北風がヒューヒューと吹いていましたが、さきほど朝のお散歩にでかけると冬の太陽が地上を照らし、なんとなく暖かさまで感じる気持ちの良い汗をかきました。道々のお庭には、ロウバイの花が咲き、梅や桃の蕾も薄っすらと色づきはじめています。春の訪れはもう少し先になるでしょうが、季節の変化に敏感な花木たちはもうお目覚めなんだろうと思います。
 話は変わりますが、おとといの夜、何気なくテレビをつけたら、NHK総合テレビで「歴史秘話ヒストリア『みんな大好き!国宝 鳥獣人物戯画』」をやっていました。走るウサギや相撲をとるカエル...。舞台は昨年7月に尋ねた京都・栂尾の高山寺です。「誰が、どこで、何のために描いたのか」。そんな視点から鳥獣人物戯画の歴史を紐解き、国宝に認定される先人の努力を辿るものでありました。
 高山寺の境内には昔、三重塔をはじめ多くの寺院が建っていたということですが、幾多の戦禍を経て寺院はもとより膨大な量の経典もその多くが失われたとか。そんな困難を乗り越えて今に伝わる鳥獣戯画です。大事にしたいものです。
 昨年高山寺を訪ねた直後に、私はポリープを切除するため2泊3日ほど入院したわけですが、先日、確定申告書類を作成していてふと気づきました。入院費用等に関する医療保険の手続きを忘れていました。慌てて電話すると「まだ間に合いますよ」というオペレーターさんの優しいお返事。さっそく手続きをすることにいたしました(笑)。
 さてさて、今日のブログ更新は、ヘンデルの「メサイア」をBGMに書き始めました。この1週間、寒くなったかと思うと3月下旬並みの暖かさになり、比較的穏やかな日々を過ごしました。googleカレンダーを開くと、電車利用の外出は、お能のお勉強と水彩画教室だけでした。いやいや、その間、些細な用事で2回だけ事務所を覗きもしました。
 そしてお出かけして気づいたこと。それはマスクでした。一時期、ウレタンマスクを使うことが多かったのですが、御堂筋を歩いていると何と90%以上の方々が不織布マスク着用です。テレビニュースでぼんやりと知ってはいたのですが、こんなにも様変わりしているとは思いませんでした。さっそく以前箱買いしていた不織布マスクに戻りました。それにしても日本人は律儀です。
 今月の能講座「能活」(山本能楽堂主催)のテーマは「小鍛冶の巻」でした。平安中期の刀工・三条宗近が天皇から剣の製作を依頼されたものの、相槌がいないと躊躇しつつも勅令を受けます。そして、神力にすがろうと氏神稲荷明神に祈願しに行く途中、不思議な童子から剣の威徳を聞き決心がつき、霊狐の相槌を得て名剣「子狐丸」を打ち上げる、というお話しです。
 女性能楽師の先生のお話には、日本武尊と草薙剣で有名なヤマタノオロチ伝説まで登場します。古代、その舞台となった出雲の国の斐伊川沿いに育った私としても興味津々。この日は、能の場面展開のお話しのほか、舞台に展示された白頭や黒頭などの装束もお示しいただき、能の世界を楽しませていただきました。
 来月のテーマは「羽衣の巻」ですが、2月末の公演、文化の伝承「花と芸能」にも出かける予定です。いけ花や押し花の作品展、能舞台でのチェロの演奏、そして能「嵐山」という楽しいプログラムです。帰り道、ジュンク堂書店に寄って、檜書店「対訳で楽しむシリーズ」で「小鍛冶」と「羽衣」を手にしましたが、ついでに「まんがで楽しむ能の名曲70番」(檜書店)まで連れて帰りました(笑)。これが意外と分かりやすいのです。
 こんな次第で今週もけっこうのんびりと過ごしました。好きなことをして過ごす。これもシニアの特権かもしれませんね。きょうはこのあと、Excelの詳し解説本を探しに近所の書店に行く予定です。現役の頃は、関数やマクロの初歩的な操作はしていたのですが、ちょっと思い出してみようかと。

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