心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

京都・八幡「背割堤」のお花見

2016-04-02 23:05:53 | Weblog

  週の半ば、仕事を終えて帰宅すると、家の中が騒々しい。靴を脱いでいたら後ろから孫次男の「お爺ちゃあ~ん」の声。長女と孫君たちがお泊りにお越しになっておりました。その日はお婆ちゃんのお誕生日ということで、孫たちがプレゼントを届けに来たのだと。あれっ、お爺ちゃんはいただいたことないけどなあ(笑)。仕事を休むわけにもいかないので、ほんのわずかな時間でしたが、楽しい一夜を過ごしました。
 さてさて、春めく土曜休日。山野草の一種であるケマン草が日陰でひっそりと花開いています。清荒神さんに参拝途上、山野草専門店で一目惚れしたものでした。畑では昨秋種を蒔いた「えんどう」の花が咲き始めています。年末から収穫してきた人参も、今日午前すべて抜き取りました。そろそろ夏野菜の準備にとりかかることにしましょう。
 我が街も桜が満開です。カメラをもってゴンタ爺さんと近所の公園にでかけました。早々とシートを広げて場所取り役の方の姿もちらほら。桜の枝先を見ると、メジロさんが桜の蜜を求めて忙しなく動き回っていました。遠くからはウグイスの声も響いてきます。春ですねえ。 そんな春の休日の昼下がり、京都府八幡市にでかけました。めざすは淀川河川公園「背割堤」。丹波の国から流れてくる桂川、琵琶湖から流れてくる宇治川、伊賀から流れてくる木津川が合流する八幡の「背割堤」には、約250本のソメイヨシノが1.4キロにわたって植えられていて、ちょうど昨日から桜まつりが始まっています。 ちょうど見頃とあって、河川敷では家族連れ、会社の団体さんなどで賑わっていました。後期高齢者の仲間入りをした夫婦は、そんな賑やかしい場所は避け、ひたすら1.4キロの桜道を歩きとおしました。といっても何度か休憩しながらですが。
 去年の今頃、角川ソフィア文庫「土佐日記」を読んでいました。そのなかにこんなくだりがあります。「雨いささかに降りて、やみぬ。かくてさし上るに、東の方に、山の横ほれるを見て、人に問えば、「八幡の宮」という。これを聞きて喜びて、人々拝みたてまつる。山崎の橋見ゆ。嬉しきこと限りなし」と。土佐の任務を終えて帰京する紀貫之御一行様は、淀川を上り、石清水八幡宮が鎮座する男山を望みながら山崎に至ります。木津川を挟んだ「背割堤」の対岸に男山があり、その山頂に石清水八幡宮はあります。
 桂川、宇治川、木津川の三つの川が合流して淀川となり大阪湾に注ぐわけですが、その昔は重要な交通網でもありました。きょうの毎日新聞夕刊をみると、江戸時代に栄えた「淀川舟運」を復活させたいと、現在、天満橋の八軒家浜と枚方間の約21キロで運航している観光船を、「背割堤」までさらに11キロ北上する案が急浮上しているのだとか。

 と、ブログ更新しながらradiko.jpでKiss FM KOBEを聴いていたら、特別番組「アンドレア・ボチェッリ来日公演スペシャル 魂の歌声」が流れてきました。 今月、ボチェッリが6年ぶりに来日(東京)するとは知りませんでした。愛のテーマ ~『ゴッドファーザー』、duet with サラ・ブライトマン タイム・トゥ・セイ・グッバイ、 duet with サラ・ブライトマン  ドント・クライ・フォー・ミー・アルゼンチーナ ~『エビータ』.....。週末の夜のひととき、心なごみます。

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