心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

湖北の山小屋

2005-05-05 18:27:38 | Weblog
 この連休を利用して、湖北の山小屋に出かけました。数ヶ月ぶりのことです。子供たちが小さな頃は、お休みのたびに山歩き、魚つり、水遊びと、今思えばよく動いたものだと感心するほどに訪れた山小屋ですが、最近は足が遠のいていました。そんなわけで、到着するやいなや、草刈機の刃を新品に入れ替えると、長靴に麦藁帽子、首にはタオルを巻いて、さながら屯田兵の出立ちで、樹木の下草刈りに汗を流しました。刈り取った草木がたまると焚き火の用意、もくもくと立ち上がる煙にむせびながら、しかし自然と戯れる贅沢な時間を存分に楽しみました。
 それはそうと、わたしが下草刈りをしている最中、遠くで可愛い猫が私をじっと見つめているのに気づきました(写真参照=写真をクリックすると大きい画面になります)。声をかけても逃げもせず、近寄りもせず、遠くから私を眺めていました。毛並みの良い人懐こい猫です。どこかの山小屋に置き去りにでもされたのでしょうか。何を食べているのでしょうか。そんなことを思いながら、スコップをさがそうと裏の物置の扉をあけてびっくりです。上の4段目に置いたダンボール箱のなかに子猫たちがたくさんいるではありませんか。その何匹かを軍手にとってみると、もうすぐ目が開くかどうかという愛らしい子猫たちでした。物置の扉が壊れていて、15センチほどの隙間が開いているので、それをうまく利用して出入りしていたんでしょう。私を見つめていた猫は、そのお母さんだったわけです。丈夫に育つんだろうかと少し心配もしましたが、猫大好きの家内の「自然のままが一番幸せ」との言葉に妙に納得したものです。きょうは、お母さん猫に見送られて山小屋を後にしました。
 ともあれ、2泊3日の短期間に、山小屋周辺の下草刈りを無事終えました。さすがにふだん使わない筋肉を酷使したため体中に筋肉痛が走ります。最終日のきょうは、少し寄り道して、マキノ高原温泉で疲れを癒し帰途につきました。ちなみに滋賀県マキノ町といえば近畿でも最北に位置する高原スキー場の町で、最近はメタセコイヤ並木でも有名です。5月だというのに遠くに聳える山頂に残雪をみることができ、ちょっぴり得をした気分でした。
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