心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

交響幻想曲”淀川”

2005-01-09 10:42:17 | Weblog
 昨年の秋、30年ぶりに演奏された「交響幻想曲”淀川”」のCDが送られてきました。音楽祭当日、500円を添えて申し込んでいたものでした。作曲したのは、大阪市立大学教授(国際的な数学者)であり現代音楽の作曲家としても知られた故松下眞一氏です。1974年、淀川改修100年記念祭に朝比奈隆さんの指揮で京都市交響楽団が初演して以来、一度も演奏される機会がなかったのだそうです。
第一楽章は、淀川の源流である琵琶湖の注ぐ安曇川・妹川・野洲川の、第二楽章は淀川のもうひとつの源流、加茂川と桂川の、そして第三楽章は木津川と合流し山崎、八幡、枚方、そして大阪平野へと流れる「風景」が音楽の中に再現されています。フィナーレの第4楽章では、「われらの母なる淀川」「今日も夕日に映える美し淀川」と高らか謳いあげられます。なんとも素晴らしい曲です。聞けば、このCD、近く市販される動きもあるそうですが、最近少し元気のない大阪に活力を与えてくれるかもしれません。
 気分を良くして先日、建築家の安藤忠雄さんらが進める「大阪市のビジネス街の川沿いに市民の寄付で千本の桜を植える植樹募金」に一口(1万円)寄付しました。30口で一本の桜の木が植樹されるのだそうです。
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