ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

愛のテーマでも聞きながら

2007年05月08日 | ワインの話

Photo_309 シチリアは地中海の中央に位置する。そして、地中海を囲む屈強に侵略を続けられる歴史を持つ。ギリシャ、イスラム、スペインと次々に侵略され略取され、気候には恵まれるが、貧しい生活を余儀なくされる。多くの若者が、そのシチリアの地を捨て、移民となって新大陸アメリカに渡る。「ゴッドファーザー」で描かれるように、シチリアの人々は家族を守るためにアメリカで屈強に生きていく。そして、マフィアという組織が築かれ、シチリアはマフィアの故郷というイメージが生まれる。
シチリアはワイン作りにも恵まれた土地だ。しかし、このワインもトスカーナやボルドーという屈強に侵略され、シチリアのワインがトスカーナの高級ワインになったり、ボルドーの有名シャトーのワインに混ぜられたりするという。そして今、グリフィのシチリア・ワインはマフィアのように屈強にシチリア・ワインを建て直した。
クアトロの父は、以前シチリアのワインが好きではなかった。酸が弱いせいか、とにかく大味な感があった。このグリフィのワインに出会ってから印象は変わった。クアトロ新着ワインに「アンジンベ」という白ワインがある。シチリアの地品種インソリオと国際品種シャルドネを使ったものだ。とてもエレガントで爽やかな味わいだ。程よい酸と甘味のバランスが実に良い。シチリアのイメージだった大味な印象は全くない。
クアトロで、ゴッドファーザー愛のテーマでもバックミュージックにアンジンベでも楽しみましょうか。

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