ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

天然ホタテとピノグリ・バリック

2009年01月31日 | パスタの話

S 昨日は、豊四季のクアトロでお食事。彼が美味しいスパゲッティを食べさせてくれるというので、ウキウキと出かけた。彼は一生懸命にここのお店のスパゲッティの説明をしてくれた。
「ここのカルボナーラは濃厚なんだけど、食べる人の好みに合わせて調整してくれるんだ」
「野菜のスパゲッティとかペスカトーレとかは具沢山で楽しいよ」
「ウニのクリームソースはウニ好きにはたまらないね」
「クアトロの父は、昔水虫だったんだけど、今は高血圧なんだよ」余計な事も詳しい。
「あ、悪い。オレ納豆のスパゲッティ食べてもいいかな」
彼は、隣の席の納豆スパの臭いに誘われたらしい。まあ、憎めない人かなと好感を持った。
「君は、何にする」
「そうね」と云った後に、少し間を開けて首を25度程傾けてから「天然ホタテのクリームソースをいただくわ」と答えた。さらに、ハニカミながら髪の毛をいじると可愛くみえるのを知っている。
どうやら、天然ホタテのパスタは、いつもあるわけではないようだし、もう場所は覚えたから、他のパスタは、女同士でワイワイ云いながら食べに来たかった。
「ワインは、ピノ・グリのバリックをいただくわ」と思わず云ってしまった。
彼よりワインに詳しいことは隠しておこうと思ったけどクアトロの父には気づかれたかも知れない。

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※クアトロで特別な日の魚料理
青森産松皮カレイ、福島産真ダラ、青森産メイタガレイ、八丈島産八丈赤ムツ、静岡産金目鯛、伊勢海老、天然ホタテ、真ダラの白子などなど

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豊四季ハムレット

2009年01月30日 | パスタの話

S 今日は、豊四季にあるイタリアン・クアトロでデートだ。美味しいスパゲッティを食べさせてくれるお店だよと、彼女を誘った。何を注文しようか。何を注文したら彼女は僕に一目置いてくれるだろう。やはり濃厚なカルボナーラだろうか、魚介たっぷりのペスカトーレには驚くだろうな、贅沢なウニクリームを奮発するのも良い。あれやこれやと迷っていると、隣のテーブルで“なっとう・あさり・きのこ”というスパゲッティを食べている人がいる。納豆好きの僕にはたまらない臭いが漂ってくる。ここの納豆スパは、ずば抜けて美味しい。納豆をスパゲッティに乗せてあるだけではなく、納豆の旨みを他の具材の旨みと絡めて乳化させている。もう僕の思考が全て納豆へと向かってしまった。
彼女は納豆が好きなのだろうか。納豆が嫌いな人も多いものだ。何もデートで納豆のスパゲッティも無いものだろうか。
「喰うべきか、喰わざるべきかって、喰えばいいじゃん」
シェフと目が合った僕は、そう悟るのだった。
「ついでに、飲むべきか、飲まざるべきか、それも問題だ」
「このスパゲッティにはヴェルディッキオ・ディ・マテリカのこのワインが合うんだけどな」
見透かしたように、クアトロの父がつぶやく。

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寒しじみのアラビアータ

2009年01月29日 | パスタの話

_r1_c1 冬の寒い朝、まだ幼い子供達が冷たい川に足を踏み入れ、川底の泥の中から、シジミをとる。手足は、冷たさのためにアカギレがひどい。とれたシジミは町へ持っていって売り歩く。
「シジミー、え、シジミ、シジミはいらんかえ」
売れたお金が、お小遣いになる子供はまだ幸せだった。親の暮らしを助けるためにシジミを売る子供達も多かった。
そんな光景も、すっかり昔話になってしまった。シジミの味噌汁を見ると何か悲しい光景を思い浮かべるのは、今では年寄りだけだろう。
今では、東京近辺の河川は汚染されてシジミも採れなくなった。柏の手賀沼の近くの河川でも昔はシジミがとれた。今では、手賀沼でシジミがとれると大騒ぎである。日本で一番汚いと云われた手賀沼が浄化されシジミが帰ってきたと宝石でも見つけたような騒ぎになる。
日本人の心の故郷のような寒のシジミ。島根産の大和シジミをクアトロではパスタにしてみた。アサリより値段が高いシジミだが、このパスタは心と体を元気にしてくれることだろう。

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神の涎、第二の使徒

2009年01月28日 | ワインの話

Photo ある夏の日、草むらで友達と遊んでいた。楽しい子供の時の記憶である。夕暮れに家路へとつくが、道に迷ってしまった。すると、知らないおじさんが私にあめ玉をくれて、慰めてくれる。気付くと、そのおじさんに手を引かれ私の家の前に立っていた。家の中からは家族の団らんの声が聞こえ、温もりを求め私は扉を開ける。
それが、このワインのイメージなのだ。(神の雫、第二の使徒より)
一徹は、自分が為しえなかった夢を息子の飛雄馬に託す。飛雄馬は、父のスパルタに堪え巨人の星となるのだった。いや、なったかに思えた。飛雄馬の大リーグボール1号は、ライバル花形も寄せ付けなかった。しかし、父一徹は中日のコーチとなり、飛雄馬の前に立ちふさがるのだった。飛雄馬が小さな成功で終わるのを許さなかった一徹ではあるが、一徹自信も野球への夢を捨て切れていなかったのだ。一徹の野球哲学は厳しくも崇高なものであった。それが、この日本酒“府中誉ふなしぼり渡舟無添加原酒”のイメージなのだ。(神の涎、第二の使徒より)
山田錦は高級酒米としてもてはやされている。その山田錦の父、渡船という幻の酒米が復活を遂げ、山田錦以上の力強さと、奥深さを表現しているのが、このお酒である。
偏屈で一徹なイタリアン、クアトロで明日から、この新たな神の涎が飲める。

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八丈アカムツ、日光街道を往く

2009年01月27日 | 魚の話

Photo 利根川沿いに走る日光街道もエミリア街道に負けない美食街道である。
奥利根からは大豆、米が運ばれ野田・流山で味噌・しょう油・みりんが作られる。
街道沿いには豊富な野菜があり、築地からは江戸前の魚が街道を下ってくる。
日光街道の一端にある町が豊四季である。
日光街道を伝って集まった食材が豊四季のクアトロで融合してイタリアンとなる。
今日は、八丈アカムツを日光街道の食材を使って美味しく食べて貰おうかとクアトロは思っている。
八丈アカムツは、めったに市場に出ない高級魚である。
この魚のきれいなピンク色は、エビなどの甲殻類を食べているからだろう。
味わいも甲殻類の味がする。
特にグリルにするとその特色が目立つ。
日光街道の野菜やしょう油を隠し味に八丈アカムツをいただく。
クアトロで美食の時間が過ぎていく。

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