白ワインの双璧をなすのが、シャルドネとソーヴィニヨン・ブランであろう。
シャルドネは乳酸系の旨味、ソーヴィニヨン・ブランは柑橘系の旨味と云う印象だ。
どの土地でも、しっかりとした個性を持つのはシャルドネの特色。
その土地によって表情を変えるのはソーヴィニヨン・ブランの特色。
ワイン好きは、シャルドネ派とソーヴィニヨン・ブラン派に分かれる。
ソーヴィニヨン・ブランの繊細さが好きな方におすすめのワインがクアトロに入荷。
ソーヴィニヨン・ブランは、その柑橘の味わいが地域によって異なる。
本家フランス・ロワーヌでは、青リンゴやグレープフルーツのような酸、南フランスでは、白桃やラ・フランスのような酸、ニュージーランドでは、パッションフルーツやキウイのような酸。
さて、クアトロ新着のソーヴィニヨン・ブランはソーヴィニヨン・ブランの本家フランス・ロワーヌの中のトゥレーヌのもの。
試飲してみたクアトロの父。
確かに、このワインは青リンゴやグレープフルーツのような酸が心地よい。
などと、云っているが、果たして先入観に捕らわれていないか。
ソーヴィニヨン・ブラン派のあなた、そうでは無いあなたも、試してみよう。
北イタリア・フリウリからディ・レナルドの作るシャルドネ「モノヴィティーニョ」がクアトロに新着。
シャルドネは、世界中で作られる白ワインのブドウ品種。
樽熟されることの多い品種だが、このモノヴィティーニョは、ステンレス・タンクでの熟成。
ブドウの果実味を前面に出したかったのだろう。
この作り手はシャルドネを樽熟したものも素晴らしく、フランス・ブルゴーニュのものと遜色は無い。
しかし、クアトロの魚料理を中心にしたものには、このモノヴィティーニョのような果実味とほどよい酸のあるものが好ましい。
また、このワインはガンベロロッソと云うワイン評論誌の最高評価トレビッキレを獲得している。
クアトロの魚料理と共にいかがだろう。
さらに、同郷のサンダニエーレの生ハムとも合わせてみたい。
普通のカキに比べると平たく丸い形。
開けると、身が詰まっており、何よりも味わいがミルキー。
有明海のカキが今年もクアトロに入荷した。
この有明海のカキはスミノエガキという。
以前は、このカキの養殖が有明海の主力産業の一つだったが、昭和30年代後半にノリ養殖に取って代わった。
作り方は、天然に近い素朴な方法だ。
カキが産卵する6、7月に長さ1メートルの竹をカキ床に立て、海中を浮遊している、生まれたばかりの稚貝を付着させる。
稚貝は2、3センチになったところで自然に落下しカキ床で成長する。
普通のカキの養殖はこのカキ床が何段かになっていたり、ヒモで吊したりして養殖する。
すると、カキが出すドロを他のカキが呼吸して、結局ドロ臭いものが出来る。
また有明海は、カキのエサになるプランクトンが、他の海より何倍も多い。
それに、たくさんの川から淡水が流れ込んで塩分濃度が低い。
塩分濃度が高い外海で育ったカキは力強い味わいだが、えぐみがある。
有明のカキにはえぐみがなく、とてもまろやかな味わい。
クアトロで白ワインか日本酒と共に味わってみよう。