それは豊四季という片田舎にあるクアトロ・スタジオーネというイタリアンでの出来事であった。
夏のある日、パスタでも食べようかとクアトロを訪れると、突如、鳥のワインが、人々を襲い始める。
クアトロの今日のおすすめは、トビウオのカルパッチョであった。
この料理には、野鳥のエチケットのピノ・グリが合いますよと初老の男が勧める。
そして、可愛い小鳥のワインねと、人々が手を伸ばすと・・・。
爽やかな酸と豊かな果実味、青リンゴやパイナップルを思わす風味は、パスタや魚料理の美味しさを引き立てて、飲む人の心をとらえる。
突然にあなたを襲う恐怖と戦慄の美食を演出するのは、オーストラリアの新鋭、ローガン・ワインズ作“ウィマーラ・ピノ・グリ”である。