ハロウィンのクアトロに奇妙な焼酎がクアトロに届いた。
悪魔の化身か、“黒サソリ”と云う焼酎だ。
樫樽長期貯蔵、厳選モルト使用。
甘い香りと熟成した味わいの麦焼酎だと云う。
裏ラベルには、
「世に麦焼酎の分際で黒麹で仕込む馬鹿者があるという。
黒さそり、こいつか。
なになに、昔ながらの常圧蒸留、なまいきな。
よく聞くと、長い間熟成させたらしいではないか。
ますますもってこしゃくな。
ちょっと飲んでみよう。
う〜ん、麦の風味をしっかり感じさせ個性的味わい。
それでいてまろやかで後ひく味わいではないか。
う〜ん、これではわれわれの立つせがないではないか。
いやあ〜まいった。」
麦焼酎一同より
とある。
ハロウィンのクアトロで、この悪魔の化身のような焼酎を試してみよう。
昔、ジャックと云う悪賢い男がいました。
ジャックは、悪魔をもだます男。
その結果、死後は、悪魔をだましたために地獄にも入れてもらえない。
ましてや、天国にも入れてもらえない。
この世をさまようジャックはカボチャの提灯(ランタン)を持って地獄と天国を行ったり来たりとか。
悪魔と精霊の集う“ハロウィン”には、このジャックの提灯(ランタン)が悪魔を祓い精霊を導くと云われます。
そのジャック・オ・ランタン風スィート・ポテトがこの週末クアトロに登場。
クアトロのお嫁さんの手作りだ。
ジャック・オ・ランタンの導く美味しい精霊は、“さつま福永牛のサーロイン・ステーキ”。
日本一とも云われる牛肉だ。
その美味しさは、ジャックならずとも悪魔をだましても食べたい味わいだ。
クアトロの色々とあるおすすめチーズのひとつは、イタリア・トスカーナの“ブリッロ”。(写真の右端)
トスカーナ名産のペコリーノ(羊乳チーズ)をやはりトスカーナの名産キャンティと云う赤ワインにひと月ほど漬け込んだ酔っぱらいチーズ。
第一次大戦において、ドイツ・オーストリア軍の略奪を逃れるために、チーズをワインの樽の中に隠しておいて、後から取り出して食べてみるとこれがなんとも美味しかったと云う由来のある酔っ払いチーズだ。
しかし、チーズをワインの樽に隠していたと云う証拠はないし、実際にそれを見ていたと云う証人もいない。
クアトロの父も見ていたわけではない。
そのような、証拠のない由来は、決して評価されるものではなく、しかもそれを自慢げに紹介するクアトロの父はいかがわしいものだ。
よって、クアトロの父のおすすめするチーズは全ていかがわしいのである。
それでも食べてみたい方に、証拠のない由来と一緒にこの“ブリッロ”をどうぞ。
キャンティも用意してあるクアトロです。
キャンティが用意してあるという証拠はあります。
コーヒー豆をリキュールに漬け込んだ自家製コーヒー・リキュールも完成しました。
クアトロの父が、コーヒー豆の略奪を恐れて、リキュールに漬け込んで隠していたのを忘れていたものではありません。
これは、美味しいと自慢げに話すクアトロの父だが、これもいかがわしいのだろうか。