ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

アルプスの夏と云う名前のチーズ

2012年11月30日 | チーズの話

Photo_5 クアトロに秋から冬のチーズ、エティヴァ・ダルパージュが入荷。
スイスの美しい山々に囲まれたなだらかな丘にはきれいな花が咲き、のどかなカウベルが響く。
エティヴァはアルプスの少女ハイジで描かれたような風景の中で、昔ながらの製法を守り作られています。
エティヴァは、Estivage=夏、アルパージュは、Alpage=アルプスの放牧地という意味があるように、標高1000メートルから2000メートルのアルプスの高原で5月10日から10月10日までの間に高原の牧草を食べた牛のミルクからのみ作られたアルプスの山のチーズ。
牛たちは、自然に育った牧草や花しか食べません。
また、山小屋で薪を燃やしてミルクを加熱するのでアルペンの花の香りとロースト香のするチーズとなります。
その後チーズは熟成庫に移されて磨かれ、最低でも135日間の熟成を経て出荷。
その生産量も少なくこのチーズの美味しさを知る人も日本ではまだ少ないようです。
アルプスの短い夏がギュッと濃縮されたエティヴァ・ダルパージュ、やはりアルプスが育てた南チロルの白ワインとご一緒にいかがでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

友達と云う名前のチーズ

2012年11月29日 | チーズの話

Photo クアトロに“ラミュ・デュ・シャンベルタン”と云うウォッシュタイプのチーズが入荷。
“シャンベルタンの友達”と云う名前のチーズだ。
かのナポレオンが愛したシャンベルタンと云う有名なワインによく合うチーズとして開発された、同じシャンベルタン村のチーズ。
もともとシャンベルタンと云うワインにはエポワスと云うチーズの組み合わせが有名で、このエポワスもやはりナポレオンが好きだったと云われる。
そのエポワスの作り方にシャンベルタンの絞りかすから造ったブランデー“エール”を使い名前を変えたのがこのチーズのようだ。
フランス人の商才の光るところだろう。
しかし、シャンベルタンと云うワインは値段が高くて、なかなかこのチーズと合わせる機会がない。
クアトロの父としては、なにもシャンベルタンでなくとも、日本酒の大吟醸あたりに合わせた方が美味しいような気がする。
早速試してみようと思うクアトロの父だが、これが良く合うようだったら、“ラミュ・デュ・ダイギンジョウ”と名前を変えよう。
あなたも、一緒に試してみませんか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大きな扉のパン屋

2012年11月28日 | 食べ歩きの話

Photo_2クアトロの父は昔にドイツのパン屋さんを巡るツアーに参加したことがある。
田舎の小さなパン屋から大規模な施設を持つパン屋まで見学をした。
技術や原料はもとより、やはりその土地の空気がパンの善し悪しを決めるのかなと感じたクアトロの父。
大手の製粉会社とパン屋さんが主体のツアーのため、冷凍パンなどの技術に注目が集まっていたが、クアトロの父には田舎の小さなパン屋が、その日の温度や湿度でパンの配合Photo_4 や焼き方を変える話の方が心に残った。
食文化の違いとかたづけると身も蓋もない。
あれから、すでに数十年なのだが、あのツアーで体験した田舎のハード系のパンが身近でも食べられるようになってきた。
クアトロの家のある豊四季駅から三駅目の江戸川台にも天然酵母や素材に大いにこだわったパン屋が出来ていた。
今日はその噂を聞きつけて出かけてみたクアトロの父だ。
駅からは近いのだが、パン屋の看板らしきものもなく、大きな木の扉が常時閉まっていてお客を拒絶しているようなお店がその噂のパン屋だった。
知る人しか訪れないようなお店だ。
勇気を持って扉を開けると、美味しそうなハード系のパンがブティックのように並んでいる。
店内にもうひとつ大きな扉があり、扉が開くと広くて明るいパン工房になっている。
とても期待出来そうなパン屋だ。
今日はホワイトシチューと共に、そのパンを食べる。
これが何とも美味しい。
大きな扉のむこうに、ドイツの田舎で味わったパンの味を思い浮かべたクアトロの父だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八岐大蛇の恵み

2012年11月27日 | お酒の話

Photo 大和武尊の名前をもらった武尊山(ほたかやま)の梺にある川場村。
村には山からの雪解け水を集めた小さな川が八岐大蛇のように八本流れ、その小さな川が集まり利根川の大河となる。
その川場村に蔵を構える永井酒造の敷地には、武尊山からの伏流水が湧き出ている。
その水は酒造りに理想的な軟水である。
まずは美味しい水と恵まれた自然がありき。
それら地の利を活かし、昔ながらの伝統をも重んじつつ、近代化を進め新しい日本酒の境地を開こうとしている蔵がこの永井酒造である。
その永井酒造が日本酒から造った本格的なスパークリング“MIZUBASHO PURE”。
ただの発泡性の日本酒ではなく、シャンパンと同様に瓶内二次発酵をさせたもの。
この作り方は、大変な手間と技術を要するが、その味わいは格別なものがある。
青リンゴのような爽やかな酸、シャンパン同様のトリュフのようなふくよかな風味。
八岐大蛇も、この日本のシャンパンには酔いしれることと思える。
今回クアトロは、二人で飲みきりサイズのハーフボトルをご用意しました。
クリスマス・ディナーに、年明けへび年のおせちと共にお勧めしたいと思うクアトロの父だ。
ご予約承ります。

Photo_4 ※吊し柿7日目
晴天が少なく、屋内干しが多かったが、かなり水分が抜けて柿の実が小さくなりました。
そろそろ一回目の渋抜きに取りかかるとのことです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幸せな時間をクアトロで

2012年11月26日 | ワインの話

Photo シチリアを舞台にした映画「山猫」。
シチリアを治める貴族の甥であるタンクレディ(アラン・ドロン)はイタリア統一に蜂起した赤シャツ党に身を投じる。
片目を負傷し黒い眼帯を巻いてタンクレディはシチリアに戻った。
シチリアも貴族が治める封建的な時代からタンクレディのような若い指導者によって新しい時代を迎えることになる。
同じように、トスカーナに赤シャツ党に身を投じた男が戻ってきた。
フェルッチョ・ビオンディ・サンティである。
彼は、ワインに革新をもたらした。
品種を改良し、オーク樽による熟成という選択をし「ブルネロ・ディ・モンタルチーノ」を創り上げる。
1888年のことだ。
日本は明治の時代である。
今や、封建的な時代から君臨してきたワインの王「バローロ」と肩を並べ、イタリアを代表するワインになったブルネロ。
イタリアの公式晩餐会にも使われるブルネロである。
現在、そのブルネロの中でも、特に評価が高いのが“イル・ポッジオーネ”である。
そのエチケットにある紋章のには、CHI VUOL ESSER LIETRO SIA DI DOMANI NON V E' CERTEZZAと小さく見える。
「幸せでありたいと願うならば、明日に保証はない」
つまり、今日のこの日を大切にしようということ。
新しい時代を切り開く赤シャツ党の精神を受け継いだワインをクアトロで飲みましょう。
「クアトロで美味しいものをと願うならば、明日に保証はない」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする