お客様がパスタなどのオーダーを選ぶ時、おおむね3通りのタイプがある。
まずは、耳で聞いて判断するタイプ。
「ここのお店のおすすめは何」
「季節の野菜って、何が入っているの」
と云った具体的な質問をする。
次に、目で見て判断するタイプ。
「ここのお店のおすすめは何」
「そのパスタの写真はどれ」
目で見ないとイメージ出来ないタイプ。
そして、体で感じて判断するタイプ。
「ここのお店のおすすめは何」
「それって、どんな味がするの」
具体的な味を聞かないと納得しないタイプ。
もちろん、それぞれのタイプの融合型のお客様が多い。
そこで、クアトロはパスタなどのメニューを一新した。
パスタは、それぞれに解説が付いていて、全て写真付きで、味わい別食材別に分類されている。
クアトロの新しいメニューブックを見て聞いて感じてみよう。
クアトロのシェフは、このお店をオープンするまでは、魚の修行をしていた。
日本人はやはり魚が好き。
その魚料理に特色を持たせたいと云う思いがあり、魚屋で3年修行する。
その甲斐があり、魚の目利きと魚のさばき方には、自信を持てるようになる。
こうなると、魚も通常の鯛や平目でなく、珍しい魚に興味を持つ。
シェフの記録によると、クアトロも開店以来200種以上の魚を扱っている。
それでも、まだまだ新しい魚が市場に登場する。
今朝も、ギンマツと云う魚に出会ったクアトロのシェフ。
九州の方の地魚であり、地方での呼び名の魚。
正式には、オオグチイシチビキ(大口石地引)と云うらしい。
たしかに大きな口をしている。
くちもとは、銀色。
なにやら、ロボットのような魚だ。
エビやカニ、イカなどを食べている魚だけに、その刺身はとても美味。
秋口が旬の魚と聞いている。
クアトロのシェフならではの、変わってて美味しい魚をご賞味あれ。
いつのまにか、すっかり秋。
涼しくなると食慾も戻り、冬にむけて栄養を蓄えなくてはと思うのは人間の摂理である。
秋の夜長には、牛肉の煮込みなどはいかがだろう。
クアトロ秘伝のデミグラスソースで煮込んだ前沢牛がおすすめだ。
前沢牛も今ではトップブランドの仲間入りをしようとしている。
その味わいは、松阪牛、米沢牛と並んで三大和牛とも云われるようになった。
前沢牛の作り手も一頭づつ手間暇かけて育てていると云う。
その前沢牛をクアトロも生産者に負けずに手間暇掛けて提供しなくてはならない。
開店以来、継ぎ足してきたデミグラスソースの深い味わいがこの前沢牛を引き立てている。
ワシントン州の赤ワインのグラスをかたむけながら、秋の夜長をクアトロで楽しもう。