チャールトン・ヘストン主演の映画「ソイレント・グリーン」を昔に観た。
ドラマの舞台は2022年のニューヨーク。
そのニューヨークは爆発的な人口増と環境汚染が深刻だった。
チャールトン・ヘストン演じる刑事は、ソイレント・グリーンと云う食品会社を調べている。
また、エドワード・G・ロビンソン演じる老人の安楽死と事件が絡む。
その安楽死のシーンがクアトロの父には印象的で、この映画ではこの場面だけが記憶に残る。
男は最後に映画館のようなところで映像を見せられる。
一面に広がるお花畑の映像を見ながら、男は涙を流して最後を迎える。
人間が最後に見たいのは、こんな天国のような光景なのだろうか。
今日、クアトロの父は孫たちを連れて玉原ラベンダーパークに来た。
空には青空が広がり、ラベンダーの花畑に小川のせせらぎ、遠くにはシンセサイダーの演奏。
かたわらには、孫達のはしゃぐ声。
クアトロの父は涙を流して最後を迎えるかと思いきや、このパークの名物・石窯焼きのピッツァの焼き上がりを涎を垂らして待つのだった。
ハンガリーのトカイ・ワインと聞くとクアトロの父のワイン修行時代を思い起こす。
もう、三十数年以上前になる。
ワインに興味を持つが、あまり高いワインは買えない。
安いワインで色々な国のワインを飲んでみた。
スペインのシグロだの、イタリアの菰かぶりのキャンティや、ポルトガルのマテウスや、カリフォルニア・シャブリなども懐かしい。
そして、ハンガリーのトカイも懐かしい名前。
トカイは世界三大貴腐ワインとして有名だが、そのかたわら安い辛口ワインもあった。
そのトカイの辛口ワインを有り難く飲んでいた昔を思い出す。
トカイを代表するブドウ品種フルミントのドライがクアトロに入荷。
夏向きの爽やかな味わいでクアトロの魚料理に良く合う。
遠い昔の記憶とは、また違う上品なワインだった。