ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

冷蔵庫を覗く父

2011年01月31日 | チーズの話

Photo 朝、自宅でクアトロの父が淹れた美味しいカフェ・オ・レと焼きたてトーストが用意出来た。
次にクアトロの父は冷蔵庫からジャムを取り出す。
冷蔵庫の二段目にあるはずだと思っていたのだが、そこにジャムが無い。
こうなると、なかなかジャムを見付けられないクアトロの父だ。
想定していた位置に見付けようとしていたものが無いと、パニックに陥り別の場所に移動していたジャムをなかなか見付けられない。
その点、クアトロのママなどはものを見付けるのが早い。
カメレオンのように目の玉が素早く動くのか、トンボのように一度に広い範囲を見ることが出来るのかは不明だ。
しかし、これも男と女のDNAの違いなのだ。
男は目の前の敵に集中してその敵から目を離さずまっすぐ対面して戦ってきたのだ。
ここにボールが来ると信じて、PKを阻止する川島のようにして男は生き残ってきたのである。
そして、男はこのようにやたら話を難しくして理屈っぽいのである。
今日のクアトロの父のおすすめワインはアルゼンチン産“プティット・フルール”である。
三年熟成のゴーダチーズ・ゴールドスターと合わせると良いかもしれない。
さて、プティ・フルールをワインセラーから取りだそうとすると、想定していた場所にこのワインが無い。
こうなると、中々見つからないクアトロの父だ。
お客様、少々お待ち下さい。

※クアトロのおすすめチーズはこれだけではなかった。
スペイン産羊乳のスモークチーズ“イディアサバル”
イタリアを代表する青カビチーズ“ゴルゴンゾーラ・ピカンテ”
フランスを代表する青カビチーズ“ロックフォール”
ロックフォールは羊乳だが同じ地域で作られる牛乳の青カビチーズ“ブルー・デ・コース”
天使の気まぐれと呼ばれるまろやかな白カビチーズ“カプリス・デ・デュー”
スイスの山奥からやって来た冬のためのチーズ“アッペンツェラー”
などと多彩である。
クアトロの父は三年熟成のゴーダチーズ“ゴールドスター”を注文されたら、すぐに見付けられるだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コーヒーを淹れる父

2011年01月30日 | チーズの話

Photo 朝、自宅でコーヒーを淹れるクアトロの父。
ドリップ式で淹れるクアトロの父のコーヒーは手前味噌ながら旨い。
まず、ポットやカップは湯煎をしておく。
牛乳を冷蔵庫から取り出し温めておく。
カフェ・オ・レにするのだ。
ここまで準備をしたら、沸騰後の絶妙な温度になったお湯を数回に分けてコーヒーを抽出する。
当然、コーヒーを淹れる作業中は、じっと抽出中のコーヒーを見つめている。
コーヒーを淹れながら別の作業をすることは考えられない。
これが男のこだわりというものだろうか。
クアトロのママがコーヒーを淹れると、その間に牛乳を温めてパンを焼いて、食器の洗い物までしてしまう。
しかし、これは男と女の生まれ持ったDNAの違いなのである。
男は生き延びるために戦いを繰り返してきている。
目前の敵を倒してから、次の敵と対峙して生き延びてきた。
まず目前の作業に集中するのは、そんな男のDNAなのである。
女は家で子供を守るために周囲に気を配るのである。
そう、昨晩の川島のように、攻めてくる目前の敵に集中し、ゴールを守り雄叫びを上げる。
これが男のDNAなのだ。
これが、クアトロのママだと、ゴールを守りながら今晩の夕食の献立を考えているかもしれない。
そして、男はこのようにやたら話を難しくして理屈っぽいのである。
そんな、男クアトロの父の今日のおすすめチーズは、スペイン・バスク地方産“イディアサバル”である。
羊乳のスモークチーズだ。
スモークされることにより羊乳の旨味と甘みが引き立っていて美味しい。
ほかにも新着のチーズが色々あるのだが、まだ他のものが目に入らないクアトロの父だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

嫌われ者の父

2011年01月29日 | 個人的な話

Photo 今日は有明湾から幻のカキと云われるスミノエガキが入荷した。
有明湾独特のカキで、このスミノエガキの養殖は有明の主幹産業であった。
現在はたまに市場に登場する程度だが、その美味しさは特別なものがある。
まず、日本のカキ独特の泥臭さがない。
マルセーユのカキに似たミネラル感のあるジューシーなカキである。
国産のカキは苦手なクアトロの父もマルセーユのカキとこのスミノエガキならば食べられる。
クアトロの父は合鴨も苦手だがフランス産の鴨は好きだ。
合鴨も独特の臭みがある。
今日クアトロに入荷した紅茶合鴨は紅茶粉末をエサに混ぜることにより、合鴨の臭みを取り肉質を柔らかくしている。
これならクアトロの父も大丈夫だ。
イクラもあまり好んで食べないクアトロの父だが、キャビアは好きだ。
レバーは嫌いだがフォワグラは好きだ。
シイタケは嫌いだがトリュフは好きだ。
クアトロの父は、食べ物の好き嫌いを話すとだいたい嫌われるのだが、もう慣れっこなのである。
しかし、最近クアトロの父が孫娘を抱っこしようとするとこの孫娘に泣かれてしまう。
嫌われ者に慣れたクアトロの父ではあるが、これには落ち込むのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クアトロとマルゴー

2011年01月28日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo クアトロにお客様からワインが持ち込まれる。
クアトロではワインのお持ち込みを歓迎している。
抜栓料として1本につき1000円いただいている。
事前にお預かりしたワインは“シャトー・マルゴー1976”である。
70年代のマルゴーは、現在のオーナーではなくその品質の評価は低い。
それでもこの76年は出来が良かったとされているので期待が持てるが、35年物のこのワインの状態に不安が残る。
このマルゴーの他にも状態の良いしっかりとしたワインを用意してあるので、このマルゴーは話題のためにといったところだろうか。
クアトロとしては、このマルゴーに敬意を払い、マルゴーに合う料理を考えなくてはと頭を悩ませている。
失楽園のように、鴨鍋だろうかなどと、1本のワインから色々なことを考えさせられる。
その辺がワインの楽しみなのだろう。
あなたも思い入れのあるワインがあったら、クアトロに持ち込んでみよう。

※本日のディナーは貸切のため一般の営業を休ませていただきます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウマヅラの条件

2011年01月27日 | 魚の話

Photo ウマヅラハギを見ていると、ちょっと気の毒になる。
不細工なその顔立ちはもとより、魚としての評価も本カワハギに劣る。
カワハギ釣りでウマヅラばかりが釣れて不平を云う釣り師は多い。
魚市場でもウマヅラは虐げられていることが多い。
しかし、このウマヅラも条件によってはカワハギに負けない旨さを持っているのだ。
どこで釣れたものか、鮮度はどうか、調理の仕方はどうかということになる。
今旬を迎えているこのウマヅラをクアトロで胆合えでカルパッチョか、しっかりと味の出るアクアパッツァにして食べると、この奇妙な顔立ちも凛々しく見えるものだろう。
そこに、白い花のような香りを持つエレガントな味わいのボルドーの白ワインでも合わせると絶妙である。
この美女と野獣のような組み合わせをクアトロで楽しんでみよう。
馬面のクアトロの父からの提案である。

※明日28日(金)のディナーは貸切のため一般の営業を休ませていただきます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする